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出典:小川精機「組立説明書」
第二動輪の車軸に、溝付きの偏心した円盤(エキセントリック WP-5)が付いている。これに枝付きリング(タンブラー WP-6)をはめ、偏心回転を往復運動に変換してピストンを動かす。これが軸動ポンプの仕組みだ【上図面参照】。エキセントリックはセットスクリュー(M3×5)で車軸に固定されている。このセットスクリューが緩んでいるのだろう。緩んだネジを締めれば済むのだが……。
メンテナンスレールに乗せた機関車を下からのぞいて上向きに作業するのはツライ。というか無理だ。せめて機関車を横に倒して作業したい。そんなことができるのか。ケージに入れたままならできるのではないか。思案の結果、この方法でチャレンジすることにした。
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定置場の機関車をケージに入れたままリフト台車で持ち上げることはすでに経験済み。(→こちら)このケージは横に倒せるのか。ホキ用の空ケージを使ってテスト。ケージを床板といっしょに台車に載せる。レールは下面【上画像左】。この状態からケージを90度回転する。レールは手前の側面【上画像右】。ケージの高さが床板の幅より大きいのではみ出してしまうが、支柱3本で保持できそうだ。よし、これでいこう。
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機関車を入れて実施する際の注意点が2つ。(1)蒸気溜を固定する角材をボイラーに密着させること【上画像左】。横倒しの決め手はこの固定具。蒸気溜は重量のあるボイラーに直結していて、ここさえ支持できれば機関車全体も大丈夫。機関車はこの蒸気溜と下側の動輪3つで支えることになる。フランジが外れないように動輪とレールを密着させる。上下方向のあそびをなくしたい。結束バンドで動輪を固定することも考えたが不採用。あとで分かります。
もう1点。(2)スチームオイルのタンクからオイルを抜くこと。横向きになるとオイルがこぼれる。オイルの取り出し方を悩んだが、気づけば何でもない。オイル差しのボトルで逆に吸い取ればいいのだ。そのほか、火室の火格子も横にすると外れてしまうが、これはあとで戻せばいい。準備万端整った。さあ、決行だ!
えいやあ〜っ。ケージを少しづつスライドさせて回転し、力技でゆっくり横倒しに。
リヤから見るとこんな感じ。なんか奇妙。
台車をリフトアップして作業しやすい高さにする。台枠の内部がよく見える。上側の動輪とレールには隙間があって、全体を蒸気溜と下側の動輪で支えていることがよく分かる。見た目は危うそうだが、意外に安定している。
さて、問題のエキセントリックがこれだ。空回りしている。しかし、話はそんなに簡単ではない。白丸部分のタンブラーのネジ穴に、エキセントリックのネジ穴を合わせなければいけない。しかももう1つのエキセントリックと180度位相をずらせて。
動輪を動かしてもう1つのピストンが一番進んだ位置にする。動輪を固定しないのはこのためだった。問題のピストンが一番戻った位置にタンブラーを保持して、エキセントリックを回転しながら穴を探す。2つの穴が重なったところで六角レンチを差し込むと、セットスクリューに行き当たった。
セットスクリューは車軸の溝に固定するのだが、溝が確認できない。2つのエキセントリックの位相がだいたい180度なので、まあいいことにしたい。うまくいかなければまた考えます。とりあえずエキセントリックは空回りしなくなった。
機関車をケージから出してゴロゴロ動かしてみる。軸動ポンプの様子はわからないが、少なくとも機関車は転がる。スチームアップして確認したい。冬至が過ぎたとはいえ、日が沈むのが早い。前照灯を点灯!
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