湯布院からやまなみハイウェーを南下。長者原を通り過ぎたあたりで目にする「寒の地獄温泉」の案内。これまで何度も通り過ぎましたが、立ち寄る勇気がありませんでした。なにしろ「地獄」ですからね。バス停も「寒の地獄」。入湯経験のある先達に誘われ、やっとその機会を得ることができました。
 
 
    
 
 
 道路から入ったところが駐車スペース。そこそこの台数。入口の柱から奥は徒歩。大した距離ではありません。脇を流れる水は明らかに温泉の湧出水。白い堆積物が硫黄泉の証拠。ほお〜と感嘆している間もなく寒の地獄旅館の玄関に突き当たります。出迎えていただいた女将さんが施設の案内をしてくれます。ここに来たからには、もちろん「冷泉」。
 
 
    
 
 
 
 
 旅館の母屋とは別棟になった入浴施設。冷泉だけでなく、湧出水を熱交換器で加熱した温泉もあります。ちなみに、冷泉は水着着用の男女混浴。温泉の方は男女別で、もちろん冷泉の浴槽もあります。冷泉専用の建物は、温泉の建物のさらに奥のこれまた別棟。下駄箱に履物を入れて中に入ると、大きな石の散在する緑色の冷泉をたたえた長方形の浴槽が目に飛び込んできます。明らかに足元湧出。
 
 
 
 
 男女別の更衣室で水着に着替えて冷泉に挑戦。入浴してみると、キンキンに冷えた冷水という感じ。しだいに手足の末端が痺れてきます。説明板には水温14度の記載。10分入れ、とも書いてありますが、個人的にはとんでもありません。早々に出ました。隣接してストーブ室があり、冷えた身体を温めることができます。単に温めるだけでなく、冷泉成分を身体に「あぶりつける」のだそうです。そうすることによって諸般の効果が得られるらしいです。
 
 冷泉の効果には期待しないことにしたので、早々に退散。「根性なし」でも構いません。冷泉の浴槽のそばに飲泉用の設備もあります。もちろん浴槽とは別の冷泉との説明書き。こちらにも挑戦してみましたが、冷水だけあってほのかに硫黄泉の香りを確認できる程度。ただの水とは違って、何らかの成分が含まれているなという印象。この流水も見ただけでも湧出量の豊富さがよく分かります。自然の恵みは豊かですばらしい。
 
 
 
 
 冷泉には通常の温泉とはまた違ったおもむきがあります。一度経験すると話のネタにできますが、もう一度どうかと言われても……。灼熱地獄と寒の地獄のどちらが好きかと問われても、これはそもそも問いの立て方が間違っていますね。壁湯温泉とともに、大分県の日本秘湯を守る会の会員。