初めての温泉に行くときには、期待感とともに、ルートや駐車場のことなどが心配になるものです。現地はうまく見つかるのでしょうか。車は簡単に駐車できるのでしょうか。心配性なんですかね。米子道の湯原ICを出て国道313号線を進みながら、いつものようにそんなことを気にしていました。川沿いのカーブを曲がるとちょっとした集落。場違いに赤い「歓迎真賀温泉」の看板。気付いたときには通り過ぎていました。
道路のすぐ横です。「真賀温泉前」のバス停があります。駐車場というほどのものはなく、路肩が広くなったという感じ。5台で満車。バックして戻ると駐車スペースはいっぱい。路上駐車かな、駐禁標識は……、と思ったときに駐車中の1台が出発。ラッキー。ゲートをくぐって階段を登る。ほかにも温泉宿が数軒あるようです。目的の真賀温泉館は、階段から左に折れるとすぐ目の前。
受付は無人。あれれと思っていると、「いい写真が撮れますか」。受付の方らしいひとのよさそうな小柄なおじさんが声を掛けてくれました。休憩室で常連さんと世間話中でした。窓から外に目をやると、先ほど私が写真を撮っていたあたりが一望できます。見られていましたか……。男湯、女湯、家族風呂のほかに、男女共用の「幕湯」があります。「幕湯を」とお願いして250円。この「幕湯」こそ、真賀温泉の源泉です。
温泉雑誌の情報の通り、中は狭いです。幅は引戸2枚分。つまり「幕湯」ののれんの幅と変わりません。この幅のまま奥へ、脱衣場、浴室とつながっています。天井は格子だけで屋根裏の構造が丸見え。電灯はあるものの、高い位置に小窓があるだけで薄暗い。表現はよくないですが、まるで独房のようです。しかし、この独房もお湯に入ると極楽に変わります。
浴槽は狭いですが、底の岩盤までとても深い。ほとんど直立姿勢です。浴槽の端に竹筒が立ててあり、底から湧出している源泉が先端から溢れ出ています。無味無臭で温かく、しかも驚くほどの透明感ととろみ感。こんなとろみ感は初体験。温泉の「とろみ」がどういうものかの典型かもしれませんね。泉質最優先の「本物温泉」ならではの体験。
湧出箇所と思われる岩盤には、上の竹筒のほかに数本の耐熱パイプ。隣りの男湯と女湯、あるいは近隣の温泉宿に供給しているのかもしれません。3−4人でもう満員。混雑すると満足感よりストレスの方が多くなるでしょう。しかも男女共用、いわゆる混浴ですからね。ご婦人とご一緒した日には……。入湯のポイントは、昔の当地の殿様がしたように、空いたときに一人で独占することです。それこそ気分は殿様!
