大分県の長湯温泉や七里田温泉に行く途中で、ひょっとすると何度も前を通り過ぎていたかもしれません。知る人ぞ知るというよりも、地元の方か、あるいはよほど物好きな温泉マニアでもない限り、あえて入湯しようとは思わないでしょうね。建物の外見からそういうオーラが出ています。失礼。(^^;
 
 
    
 
 
 営業開始時刻をねらって到着。しかし、「おのや温泉」と書かれた入口にはカギが掛かったまま。【画像左】 隣りの3階建ての建物の入口も、これもまた中央の1枚を除いてシャッターが下りたまま。その中央の引戸を開けて声を掛けてみるものの、反応はなし。あれれ、休みなのかな。それとも廃業したのかな。
 
 お向かいの薬局に尋ねてみると、ちゃんと住人がいらっしゃるらしい。そいうことならと再度引戸を開けて声を掛けてみる。今度は人の気配。ご高齢のご婦人が出てこられました。「まだお湯を入れている最中なのですが、それでもいいですか」。構いませんよと答えると、「それじゃ、入口を開けますのでどうぞ」。
 
 どうやら造り酒屋さんの兼業の温泉らしい。内部には一升瓶などの陳列も。隣りの大きな建物はそのための施設なのかもしれません。浴室はそれとは逆方向。男女別の暖簾が掛かった浴室入口。暖簾をくぐると脱衣所と一体になった比較的広い浴場。思わず、「おおっ」と唸る。いままで目にしたことのないお湯の色。
 
 
 小野屋温泉はいわゆるモール泉。黒湯とも呼ばれ、濃い褐色のコーラ色。白濁や茶褐色、黄土色のお湯はすでに体験済み。別府には美しいブルーのお湯もありました。しかし、モール泉は今回が初体験。確かに満杯の掛け流しにはもう少しですが、入浴できないお湯の量ではありません。湯温も適度でいい感じ。
 
 にごっているわけではないので、上から見ると、水面から遠くなるに従って自分の足先が徐々に暗くなっていくのがわかります。何となく奇妙な面白い感じ。モール泉未経験の方にはお勧めですね。それなりのインパクトはあります。それにしても、いろいろな温泉があるものですね。
 
 
    
 
 
 さて、モール泉を十分に堪能させていただいた後、建物の奥へお礼の言葉を投げかけて出発の準備。あれ、先ほどお世話になった向かいの薬局に奇妙な看板を発見。「オードムーゲあります」。何それ?私のボキャブラリーにはない単語。薬局でもあり、語音のイメージから連想すると、育毛剤かな。あるいは逆に脱毛剤かも。「ムーゲ」って毛が抜けるイメージですよね。
 
 残念ながら、薬局の方に確認することはしませんでした。したがって、これは「小野屋温泉のナゾ」として語り伝えることになった次第です。やはり「頭髪」か「ムダ毛」に関係ありそうな気がしてなりません……。
 
謎のオードムーゲ