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シリンダガスケットの取替をした時期からラジオに雑音が入るようになっていました。わずかながらバリバリバリ……という感じ。点火系統のコンデンサでも壊れたかなと思いましたが、そのまま。今回のイグニッションコイルと関係があるのかどうか不明ですが、その後この雑音は消えました。
「車載コンピュータに不具合の記録が残っています」。どうしてイグニッションコイルが原因と分かるのでしょうか。電気系統の不具合はコンピュータに記録されるシステムのようです。ふ〜ん、そんなシステムよりも、耐久性のある高精度のパーツを作る方が先のような気もしますけどね。あ、そんなことすると、新車が売れなくなるってことですね。(笑)
円筒状のコイルの先から出ているケーブルがディストリビュータの中央につながり、その中の端子が回転して点火プラグにタイミングよく高電圧を分配する、こんなイメージでした。プジョーのイグニッションコイルはどこに隠れているのでしょう。興味津々。えっ、これがイグニッションコイル? 思いもよらない形状と場所。吸気系統の制御装置か何かだろうと思っていました。
「そんな仕組みは、もう大昔の話ですよ」。プジョー担当の整備士さんはやや嘲笑気味の笑顔。もう十数年以上もずっとディーゼル車だったので、ガソリン車の進化には疎くなっていました。それならそれで、どんな進化を遂げているのか検証させていただきましょうね。例によって、取替済のパーツをいただいて帰って、観察と分解。
全体の形状は長細い黒い箱。コイルらしくずっしり重い。左右の端に強度のありそうな取付部分。印象的なのは等間隔に下方に延びた4本の筒。先端の穴の中に金属の接点。ここで点火プラグにつながるわけです。さてそのディテールと構造は……。
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中央上部に突出したコネクタ。内部には4つの接点。4気筒なので4つかな。端子は明らかに一次側の電圧用です。てことは、パーツの内部にプラグごとに4つのイグニッションコイルがあるのでしょうね。1つのコイルで発生させた高電圧を分配するのではなくて、分配した電流から4つのコイルで高電圧を発生させるというわけですか。ふう〜ん。
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プラスチック製の上蓋は、マイナスドライバーでコネコネすると簡単に外れます。新しいイグニッションコイルの上蓋には、配線固定用のフックが左右両方にあります。
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さらに、左右に分かれたコの字型の上蓋。これは金属製。これもマイナスドライバーでクニクニ。
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うぐっ、内部は樹脂で充填。ま、高電圧パーツですからこんなことでしょう。さらに力まかせにディスクグラインダーで切断という手もありますが、そうまでして不具合の原因を究明しなくても……。およよ、これで分解は終わり。チャン、チャン。
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イグニッションコイルの取替と同時にパーツが1つ増えました。エンジンブロックにアースされたコンデンサ。【画像白丸】 コネクタの端子部分からコードが分岐しています。この間のプジョーの改良の成果ということでしょうか。
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分解記事がお粗末なので、追加記事をもう1つ。メーターユニットのそれもそうでしたが、パーツの入った段ボールの箱のデザインがオシャレ。PEUGEOTとCITROENのロゴマークに加えて、斜めに帯状の2本の線。世界各国の言語が並んでいます。「オリジナルパーツ」のカタカナがあるところをみると、同じ意味の各言語だろうと推測できます。機能性とデザイン性の融合した気の利いたデザインです。日本もプジョーの世界戦略のターゲットであることがよく分かります。
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