〔防水カバー―その後の観察と確認〕


 はずれていたパーツを取り付けて、改めて見直してみると、予想通り、これは防水カバー。右上の黒いパテ部分では、このパーツがフェンダーの鉄板の下に入るようになっているし、左下の先端は、隣のパーツの上にのっていて、明らかに水の流れを意識している、と思われるからだ。ヘッドライトの裏側に水が入らないように対策したものに間違いない。
 
 
  
 
【画像左】 カバーがはずれた状態。
【画像右】 カバーをつけた状態。  
 
 
 はて、そうすると、逆側はどうなっているのだろう。目を移して右側のヘッドライト部分を観察すると、あれれ、こっち側にはカバーがない。これまで、何となく左右が違うなあと思いつつ、はっきり分からなかったのだが、右側のヘッドライト部分には、このカバーがなかったのだ。しかも最初から。その証拠に、左側と同じ位置にピン穴が開いてはいるものの、その箇所には、ESSOTOTALのシールが貼ってあり、ピン穴を使用しないようになっているからだ。【画像下】
 
 

 
 
 およよ、いったいどういうことなんだ。もしヘッドライトのソケットの防水が目的なのであれば、当然、左右同じ対策になるはずじゃないの。どうして左右で違っているのか。う〜む。左側にだけ防水対策が必要で、右側には必要ないのはなぜか。流入する水量に差があるからだろうか。左右の違いといえば……。そうだ! ワイパーだ。回転軸が左寄りにあるので、ワイパーに拭き寄せられたフロントガラスの水は、確かに右側より左側に多く集まるはずだ。それがフェンダーに沿って左側前方に流れていく、というわけか。

 だが待てよ。多少の差はあるにしても、雨が降れば、右側にだって水は流れる。カバーのない右側は、フェンダーに沿って流れてきた水が、ちょうどつり目の先端のスモールライトのソケットあたりをねらうような格好になっている。こんなことで大丈夫なのだろうか。リヤのコンビランプの中には水滴も入っていることだし……。車両の本体価格を抑えるために、こういう部品を削減されても困るよなあ。上級モデルには装着されているのかもしれない。降水量の多い温帯モンスーンじゃないところの製品だと、こういう選択もアリってことなのか。理不尽だ。

 個人的な対策として、右側の防水カバーを部品で取り寄せて装着することはできないものか。プラスチック製だし、大した金額でもなかろう。将来的なメンテナンスを考えると、この際是非とも対策を講じておきたい。事の真相を見極めるときには、プジョージャポン本社に尋ねるのが最も近道でしかも確実、というのが私のこれまでのささやかなプジョー歴における経験則。早速、本社に直接電話を入れてメカニックの担当者に尋ねてみた。

 いつものことながら、本社の応対は親切丁寧だ。「それは、エアインテークの防水カバーです。」回答は明解。「左ヘッドランプの下に、エンジンに空気を吸い込む入口があります。そこに水が入らないようにカバーしています。」「右ヘッドライトのソケットの防水は大丈夫なのですか」と食い下がる私。「ソケットはシールで防水してありますから、まったく問題ありません。」なるほど。右側のパーツは存在しないらしい。丁重にお礼を言って受話器を置く。

 車のところへ行って、もう一度エンジンルームをよお〜く観察。キャブレターからたどって行くと、確かにエアクリーナーの先が左ヘッドライトの下あたりに行き着いている。上からは確認できないが、このあたりに吸気口がありそうだ。なあ〜んだ、そういうことだったのか。ワイパーの回転軸の位置なんて関係なかったのね。聞いてよかった。これで、防水カバーのナゾは一件落着。ん……? ソケットの防水性に問題はない、っておっしゃっていましたが、それじゃあ、リヤのコンビランプの水滴はどうなるの。そういうものなんだろうと思っていたが、もしかするとシールの不備で、不具合ってことじゃないの。やっぱりこっちは、ブルーライオンで見てもらわなくっちゃ。【後日談は01/04/07の記事】