〔ボイラーの組立〕
 
 

 ボイラー本体は、すでに出来上がっている。全長50cm、円筒の直径12cm、重量9.5kgという代物。火室部分には黒色塗装。焚口側に100112の刻印。ボイラー固有の製造番号なのでしょうか。手前は10cmノギス。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 ボイラー前面には大口径の煙管3本と小口径の煙管12本。大きい方には過熱管を取り付ける。上端中央の穴から動力用の蒸気が取り出される。上端左端は通風ノズル用。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 まずは焚口戸の取付。部品は、左から、焚口枠、焚口戸、蝶番、ハンドル、それに反射板。戸の内側にこの反射板があるお陰で、焚口戸の過熱が緩和される。下は一円玉。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 焚口戸の取付自体は何ということはない。ただ、ハンドルを固定するハンドル止がそのままでは用をなさない。「閉じたときにロックされる位置で固定してください」とあるが、いったいどうしろというのだろう。ときどき謎めいた記述があるんだよな、この説明書には。しばし悩んだ末に、えいやあ、とラジオペンチでひねって強引に変形。ハンドルが固定できるようにしました。焚口戸を開閉するだけでも、結構楽しい。スコップを使って投炭のまねごと。エヘヘヘ。
 
 
 
 
 
 
 


 ボイラーからシリンダーへ送られる蒸気量を調整するのが加減弁。いわばスロットル。ボイラーの両端を貫き、中央付近に弁があって、蒸気ドームの蒸気が入り込む。肝心の加減弁本体は、例によって組立済み。したがって主な作業はボイラーへの取付。部品は、上から、加減弁管2本、左から蒸気ドーム管、各種取付ナット、加減弁被、加減弁開閉ハンドル。下の加減弁管を上の加減弁管の左端に取り付けると、ほぼボイラーの全長になる。
 
 
 
 
 
 
 


 「この作業は大変重要ですから、ぴったり合うまで根気よく続けてください。ここから蒸気が漏れると、ボイラー圧力が下がる原因になります」と説明書。何だかプレッシャーだなあ。ボイラー内の見えないナットの位置を調整しなさい、ということなのだが、見えないものをどう調整すればいいのでしょう。固くてガタがなければ密着しているということだよね。散々微調整したあげく、最終的にバスコークを塗ると、そのバスコーク分また微妙な誤差が生じる。あれれ。へこむなあ。万一完成後に蒸気漏れするようなことがあれば、その時は、またもう一度組み立て直せばいいじゃない、と自分に言い聞かせて、とりあえず取付終了。開閉ハンドルをクルクル回して、やや元気回復。
 
 
 


 ボイラーで発生した蒸気は、そのまま直接シリンダーに送られるわけではない。ボイラーから加減弁を通って送られてきた飽和蒸気は、さらにこの過熱管で過熱され、過熱蒸気となってシリンダーに送られる。その方が熱効率がよくなって機関車の出力が増すのだそうだ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 過熱管の折り返し部分を大口径の煙管に差し込んで取付座に固定する。この過熱管を通って出てきた蒸気が、煙室の主蒸気管を経てシリンダーに送られる。本物の蒸気機関車も、この過熱管の発明のお陰で性能が向上したのだ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 ボイラー外装の缶被をかぶせる前に、セラミックペーパーの断熱材を貼り付ける。ボイラーの熱を逃がさないようにするわけです。大きな1枚ものから、説明書の図面に従ってカッターナイフで切り出し、バスコークで接着。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 缶被にダミーの洗口栓を7箇所取り付ける。ここでも接着はバスコーク。裏側からたっぷり塗って固定する。バスコークは、気密性を高めるシール材としてだけでなく、接着剤としても威力を発揮する。とりあえず缶被をボイラーにかぶせて仮止め。さあ、次はいよいよ台枠への取付だ。