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その前に 2002/04/14 キットが届いた、さあ組立、……というわけにはいかない。先送りしていた懸案があった。そう、作業スペースの確保。長女の部屋の空き机と出窓を使うにしても、まずは片付けと掃除から。電動糸ノコ盤を机から取り外して机の下へ。出窓の卓上ボール盤は置き場所がなく、とりあえず廊下のスミ。金床付きの万力はそのまま使うことにしよう。 かくして、キット到着後、最初の休日は地味で地道な作業に費やされたのでした。しかし、穴があいてキズだらけだった机の上に薄ベニヤ板を敷くと、ここが、これからライブスチームを組み立てる場所なんだあ、と感慨もひとしお。出窓にレールを置いてみる。万一入らなかったらどうしようと心配だったが、何とピッタリ。レールを眺めてしばし至福の時。ニンマリ。 |
ボイラーの組立 2002/06/28-07/06 下回りが完成して一山越えた感じ。娘の期末テストもあって一時中断の後、いよいよボイラーの組立へと進む。本来なら最も技術が要求される工程のはずだが、このキットでは、例によってボイラー本体はすでに完成済み。銀ロウ付け等の作業は一切ない。若干の部品を取り付けて缶被をかぶせれば、あとは台枠に据え付けるだけ。それにしても重いぜ、ボイラーは。 |
ボイラーの据付 2002/07/13 煙室を取り付け、ボイラーを台枠に据え付ける。と言っても、ボイラーの先端を煙室に差し込んで、火室の下部を灰箱の枠に載せるだけ。台枠とボイラーは、ボイラー後部の左右ボイラー受で固定する。なに、これだけなの。しかも据付位置はかなり微妙。説明書では煙室に4mm差し込むことになっているが、これがまた目に見えないところで分からない。煙室自体の取り付け誤差もあるわけで、悩ましい。結局、安全弁が缶被の安全弁穴の中央にくる位置でよしとしました。 各種のシリンダー被を取り付け、蒸気溜被や砂箱を載せると、部分的にはもう完成の姿に近い箇所もある。いい感じだ。しかし、それとともに、いまや全重量は30kgに。ムムッ。トレーニングの種目に、背筋を鍛えるデッド・リフトを追加しないといかんなあ。 |
汽笛、砂撒き装置の取付 2002/10/26…12/06 11月の土日は仕事等で全部つぶれ、しかも下旬には娘の期末テストも重なって、この間、組立の進捗はほとんどなかった。組立も終盤、あとは外観の装飾を残すだけ。しかし、ここからの作業に結構時間がかかることが判明。年内の試運転は難しいなあ。我慢できなくて、ちょっとだけ仮のエアーテストをしてみました。 砂撒き装置の取付では、砂撒き管にしろ空気管にしろ、銅管や銅線を手曲げで3次元的に成形しなくてはならない。手間と根気が必要。しかも、焼きなまされた銅管は曲げ伸ばしを繰り返しているうちに硬くなる。指先が痛い。やや不満が残るが、まあこんな感じかな。(画像の砂撒き管は塗装前) |
組立完了! 2003/01/12 煙室扉と左右の水タンクにナンバープレートを取り付け、ついに組立完了。中断はあったものの、4月の組立開始以来、ほぼ9ヶ月。ついにここまで来た。でも、あえて「完成」とは言わないことにしましょう。まだ、動くかどうかも定かではありません。しかも先送りしてきた課題に直面して、祝杯どころではないからです。いったい2階の出窓からどうやって運搬するのでしょう? 精密なディテールは、運搬の邪魔物以外の何ものでもありません。持ち上げる手掛かりもなく、第一とっても重いのだ! 「ぼちぼちライブスチーム組立記」は、これで終了です。しかし、まだ完成したわけではありません。当面の窮地を克服し、試運転にこぎつけなくてはいけません。続きは、さらに続編の「どきどきライブスチーム試運転」へ。 |