〔ブレーキ装置の組立と取付〕
 
  
 ブレーキ装置の取り付けに先立って、軸動ポンプの配管をしておく。これまでも、どうしてこんな部品をいま取り付けるのかなあ、という感じのものがないでもなかった。しかし、順序を間違えると取り付けできなくなることが、後になってから分かる。なるほどそうだったのか。組立説明書の順序には、それなりに重要な意味がある。
 
 さて、初めての銅パイプ。すでに第2動輪のところで取付済みの逆止弁に、銅パッキン、バスコークとともに配管を取り付ける。楽勝かと思いきや、ボイラー側のパイプを取り付けた時点で、なんか変だな。どう見ても逆止弁の天地が逆だ。「図をよく見て、軸動ポンプの構造を十分理解したうえで慎重に組立を行ってください」と該当ページにあった。図をよく見て、構造を十分理解して、慎重に組み立てたはずが、しっかり逆に付いている。なんてこったあ。「逆に取り付けると軸動ポンプでボイラーに給水することが出来ません」とも。
 
 銅パイプの取付は一旦中止して、逆止弁の付け直し。以前のページにさかのぼって図面と説明文をじっくり見直す。やはり間違いはあるものだなあ。銅パッキンなどに付着したバスコークをシンナーで洗浄し、再度配管の取付。逆止弁のボイラー側の配管に続いてタンク側。んん?どう見ても、パイプが軸動ポンプ支に当たってしまう。しかも、ちょうどパイプが固くて簡単には曲げられないところ。「パイプが固くて曲げ修正しにくい時は、ガスで赤くなるまで熱してください」。いわゆる焼きなまし。しかし、加熱しすぎてロウ付けが取れたりしないのだろうか。
 
 パイプを焼きなます技量も自信もまったくない。ポンプ支を削ろうか。またまた試練の追い打ちか。しかし、今回は悩まないことにした。どうせ銅パイプだもの、多少の無理はきくのじゃないか。ここは力尽くでどうだ。えいやあ〜。パイプジョイントを強引にねじ込んじゃいました。パイプに若干キズが付いたものの、機能的に問題なければいいじゃない。早速、水を入れたペットボトルを使って軸動ポンプのテスト。動輪を回すことしばし。ボイラー側のパイプの端からポタポタ水が……。家族も呼んで感動を共有。「ほら、どうだあ」。「すごい、すごい」。目に見える現象は、説明抜きで理解が得られる。かくして、やっとブレーキ装置の組立へ。
 
 

 ブレーキ装置の部品。左上から右に、ブレーキ梁、制輪子釣、制輪子。中段、各種フォークエンド。下段、ブレーキ引棒。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 ブレーキ梁にフォークエンド、釣合梁を取り付ける。組立はもっぱらリベットのカシメ。金槌と金床で根気よくカチン、カチン。制輪子を制輪子釣に取り付けるのもカシメ。ブレーキ装置はカシメが多いなあ。ブレーキだけに、ネジだと緩んで危険、ということか。カシメたリベットの頭にツヤ消し黒の塗装も忘れずに。
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 ブレーキ梁と引棒を組み合わせるとこんな感じ。引棒の片側は逆ネジになっているので、これをねじって長さを調整できる。3つのブレーキ梁の両端を、台枠に取り付けた3対の制輪子に取り付ける。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 灰箱本体は組立済み。灰戸はバネで閉まる仕組み。灰戸連結棒、灰戸押棒、灰戸レバーなどを組み合わせる。灰箱は、第3動輪の車軸をまたぐ格好で主台枠に乗せるだけ。10cmノギスでスケールイメージを。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 制輪子、いわゆるブレーキシューは、前方に引いて制動します。運転室は後方。したがって、テコを介して後方に引き直すことになるわけですが、このブレーキ引棒の取付が悩ましい。全長50cmもある四角い引棒は、当たりを避けるために絶妙に折れ曲がりながら前方のテコと後方のブレーキ軸腕を連結している。しかし、二次元に投影された図面では、この折れ曲がり具合がよく分からない。さあ、この図面の引棒は、上に曲がっているのでしょうか、それとも左に曲がっているのでしょうか。だまし絵のようです。あちこちぶつかるし、変だなあと思っていたら、取付が90度ずれていました。あらら。
 
 
 
 
 
 

下回り完成。どおだあ!