〔ボイラー排水弁の交換〕
 
久々の火入れでしたが……
 
 
 数メートルを往復するだけとはいえ、安全弁が吹き、汽笛でも鳴らそうものなら、近所のガキ、いや失礼、お子さまたちが集まって来ないはずがありません。案の定、短時間ながら、突然のささやかな運客イベント。石炭の追加はせず、蒸気圧が下がったところでお開き。ピストン弁の固着が解決したことを検証できれば十分。「もう終わりだよ」。
 
 タンクの水を抜いて、石炭の燃えかすを取り出して……。片付けを始めたところで、ん?後ろ水タンク下の排水栓が固いなあ。いつもは指先で緩むのに動きません。水を抜かないわけにもいかないので、工具を使って外したところ、なんと、ネジ山がつぶれてしまいました。あ〜あ。ピストン弁だけでなく、こんなところのネジも固着してしまうのですねえ。
 
 対応を考える前に、とりあえず片づけを済ませてしまいましょう。コンプレッサーからパイプをボイラー排水弁につないでエアーを送り、各所に残った水を排出します。んん?排水弁のユニバーサルジョイントが固いなあ。ジョイントのナットは回らないのにパイプが動く??手元をよく見ると排水パイプの根元に亀裂!えっ、ここもダメなの?先日のエアーテストでは問題なかったのに……。(涙)
 
 火室と煙管だけ掃除して撤収。ピストン弁の固着の一件以来そんなに日がないのに、その日のうちに再びOSの北田さんにSOSメール。その結果、水タンクの排水栓もボイラーの排水弁も、いずれも在庫があり、数日で納品。いつもながら小川精機の対応は素早いですねえ。しかし、その後の交換作業は、なかなか思うに任せず、落胆と苦労の繰り返し。試練に立ち向かう気力も萎えてしまいます。
 
 

 水タンクの排水栓は後にして、ボイラーの排水弁の交換から。排水弁は側水タンクの下にあります。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 よく見ると、ユニバーサルジョイントの根元に亀裂ができています。【画像白丸部分】長年の腐食で劣化したのでしょうかね。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 排水弁を取り外しました。組立時以来、目にすることのなかったボイラーの中が見えます。やはり水分が残っていますね。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 取り外した結果、亀裂部分が破断してこうなりました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 排水弁のユニバーサルジョイントが千切れています。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 パイプを再利用するつもりでしたが、ナットが固着して緩みません。またまた試練。何度か試しているうちにパイプが変形してつぶれてしまいました。あ〜あ。ということは、このパイプも交換しないとダメ。二度手間になりましたが、この排水パイプを改めてOSに注文。
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 送られてきた排水弁。形状が旧タイプとは違います。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 腐食しにくい素材らしく、かなり強度もありそうです。旧タイプは開閉ハンドルのデザインがそれらしくてよかったのですが、改良タイプはボルトで開閉する実用本位。側面の小ネジが気になり問い合わせたところ、内部の弁を固定するものでさわらない方がよいとのことでした。
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 簡単に取り外せたので、簡単に交換取付できると思っていたところ、いきなりの試練。ユニバーサルジョイントの突起が水タンク板に干渉してねじ込むことができません。う〜む。ジョイント部分は取り外しても大丈夫なのかな。これも北田さんに問い合わせ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 ジョイント部分は取り外すこともできるが、それより水タンク板の方を削ってはどうかとのアドバイス。新品パーツの分解を躊躇したので、アドバイスに従ってヤスリで削る方を選択。なんとかねじ込むことができました。手前のパイプはドンキーポンプの給水管。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 試練を乗り越え、改良型ボイラー排水弁の取付完了。ふう〜っ。達成感よりもまだまだ課題が……。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 排水パイプもつぶれてしまいました。届いたのは150mmほどの直線パイプ。自分で曲げ加工します。ユニバーサルジョイントは取付済み。改良型の排水弁の形状が旧タイプと異なるので、以前の配水管は使えないらしい。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 一応旧タイプの排水パイプを見本に曲げ加工。針金で形状を写し取り、それに合わせて手曲げで挑戦。バイスに丸棒を固定してそれに当ててちょっとずつ。焼きなましてあるので割と簡単に曲がります。しかし、気をつけないと管が扁平になってつぶれます。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 排水弁に取り付けて最終調整、車輪や連結棒に干渉しないように。まあ、こんな感じかな。ボイラー排水弁の交換はこれで完了。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 最後の課題は水タンクの排水栓。最も水分が残りやすく腐食しやすいところ。「変質して銅色になっていませんか」という北田さんのご指摘通りでした。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 新たに送っていただいた排水栓。古い栓がどれだけダメになっているかよく分かります。Oリングは再利用。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 栓を無理やり外したので、当然排水口のねじ山もダメになっています。タップでネジ切りしようとしたところ、手持ちの並目は規格が違うことが判明。う〜む。なかなかすぐに思うようになりません。北田さんに確認したところ、細目のM8×0.75。最寄りのお店になかったので通販で注文。手間が掛かります。やっと届いた細目のタップ。
 
 
 
 
 
 
 
 


 さあネジ切りと思ったところが、M8なので手持ちのタップハンドルにはまりません。【画像左】 あらら。思うようにならないなあ。ペンチで回せばいいかと安直に思いましたが、適当にやると後で痛い目をみることになりますので、ここは慎重に。早速最寄りのお店で一回り大きいタップハンドルを購入。【画像右】
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 水タンクの排水口。北田さんからは、連通管全体を外してOSに送れば修理できる、というアドバイスをいただきました。しかし、今回はタップを立ててごまかしました。おそらく排水口側も変質していると思われるので、このごまかしがいつまで通用するのか分かりませんね。
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 排水口に新しい排水栓。Oリングがあるので、指で締めるだけでいいんですよね。今後、運転しないときには取り外して、乾燥させることにしましょう。