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C11328 可部線加計駅
 
 
2018/09/16 更新
 
 
 ライブスチームの組立が完成して丸2年が経過。運転の機会に恵まれず、走行距離はほとんど伸びていない。運転による摩耗などはまだ発生していない模様。しかし、時とともに消耗が避けられないもの、あるいは定期的な部品交換が推奨されているものもある。法的規制はないにせよ、ボイラー点検も必要だろう。眺めて楽しむためにも、メンテナンスは欠かせない。
 
 現状を維持する保守点検は、新たに手を加える改造とは性格が違います。「改造記」とは別に「保守記録」を作成しました。ボイラーの点検をはじめ、消耗部品の交換、故障や破損の修理など、ネタもありそうです。でも、大破、全損なんて事態だけは避けたいものですね。(笑)(2005/02/23)
 
 
画像をクリックすると、詳しい記録をご覧いただけます。
 
 
 
 乾電池の交換 2005/02/21
 
クリックして詳しい記録をご覧下さい。 組立の途中から気になっていたのが乾電池。蒸気によるタービン発電機もありますが、これは使用が限定されます。その点乾電池の電源は重宝。家族が寝静まった夜中に一人起きて、前照灯とテールランプを点灯させてニンマリ、ということも可能です。
 
 しかし、乾電池は消耗品。下手をすると液漏れの惨事にも。数年間は大丈夫との声もあるものの、様子を確かめたい。その上、電池ケースになっている右側エアータンクの脱着も経験しておきたい。保守点検の第1弾。

 
 
 ハンドポンプの修理 2005/11/23
 
クリックして詳しい記録をご覧下さい。 2004年10月の運転会で、すでにハンドポンプが使えなくなっていました。ドンキーポンプがあるので、さして不便も感じずそのまま。しかし、緊急にボイラーに注水する必要があるときにはお手上げですよね。そこで、修理に挑戦。
 
 おそらく原因は逆止弁。ハンドポンプ側はまだしも、ボイラー側の逆止弁のオーバーホールは厄介だなあ。運転室の屋根だけでなく、側板も取り外さなければいけません。気合いを入れて作業に取り掛かる……。が、あっけない幕切れで修理完了。ハンドポンプが復活。

 
 
 従台車の板バネの補修 2006/08/26
 
クリックして詳しい記録をご覧下さい。 通常の走行では問題ないのですが、運搬ケージに出し入れする際に、接続レールの傾斜の加減で従台車が下がって負荷がなくなると、板バネが前後にずれる、あるいは一方の先端がピンから外れる、という現象が起きていました。
 
 OSの担当の方に相談したところ、「バネがへたっているのかもしれません」とのこと。運転の機会もなくそのままでしたが、気になっていたので改善に挑戦。完璧とは言えませんが、まあ少しはよくなったかな。

 
 
 水面計のガラス管の交換 2006/09/18
 
クリックして詳しい記録をご覧下さい。 組立説明書には「消耗品と考えて時々交換するように」との記述がありました。ガラス管がむき出しですから、工具が当たるとひび割れができます。もしそれが運転中に破裂すれば蒸気と熱湯が噴出して大惨事。想像しただけでも、あなおそろし。
 
 OSの担当の方に確認すると、やはりメンテナンスに一番気を使う箇所とのこと。ただし、ひび割れさえなければガラス管は交換しなくても大丈夫。定期交換はむしろOリングの方。とりわけ劣化が著しいのだとか。ノウハウの習得も兼ねて水面計のメンテナンスに挑戦。

 
 
 保管場所の移動 2007/04/14-04/21
 
クリックして詳しい記録をご覧下さい。 機関車の保管場所について肩身の狭い思いをし続けていました。リビングの片隅にこんな感じ。さらに乗用台車と仮設レールが2階廊下。運搬台車や小物のコンテナが玄関。レールの角ですり傷などの人身被害も。家族からは不満の声……。
 
 4年間の辛抱の後、市内某所に新たな保管場所を確保してお引越し。仮設レールを置けば簡単にケージから出し入れ可能です。その結果、自宅の玄関や廊下は広々、リビングもユッタリ。家庭円満。一石二鳥。(^o^)v

 
 
 ボイラー検査 2007/07/22
 
クリックして詳しい記録をご覧下さい。 ライブスチームのボイラーに法的規制はありませんが、安全性等を考えるとガイドラインや検査があるに越したことはないですよね。日本では1996年に小型蒸気機関車製造者協会が設立され、2003年4月出荷分から自主的な水圧テストが実施されています。
 
 当方のキット入荷は2002年4月。つまり、ボイラー自主検査の実施前。ボイラー検査が懸案になっていましたので、小川精機法隆寺レイアウトの運転会の際に検査を受けました。

 
 
 灰受皿の作成 2007/10/17-10/19
 
クリックして詳しい記録をご覧下さい。 運転会に参加するたびに申し訳なく思っていました。機関車の灰箱から落とした石炭灰が線路上に残ってしまいます。仮設線路には専用ピットなんてありませんからね。「犬のフン」と同様、あと始末は飼い主の責任……。(笑)
 
 灰受皿を作成しました。ポイントは左右のレールにぴったり密着させること。隙間があると灰がこぼれますし、車輪のフランジに干渉します。どおせ、どろどろになるわけですから、安直にお手軽な加工で。

 
 
 運搬ケージのカバー作成 2008/01/14
 
詳細記録はありません。 新たな保管場所に移動したものの、ケージにはボロシーツを掛けたまま(→こんな具合)。ほこりやオイル臭の対策としてカバーは必須なのですが、人目につくこともあり、あまりにお粗末。知らない人は平気で上に物を置くので、こちらはヒヤヒヤ。専用のカバーを作成しました。
 
 身近な縫製の達人に作成を依頼。防水加工の布でケージの上からすっぽり。周囲が密着するようにという細かい要請にもその通りの仕上がり。どの世界でも、達人の技量はすばらしい。

 
 
 乾電池の交換(2) 2008/11/03
 
クリックして詳しい記録をご覧下さい。 2回目の乾電池交換。前回2005年2月の交換からすでに3年半以上が経過。乾電池の使用推奨期限は2007年11月。ゲッ、丸1年も過ぎてるぜ!前照灯の明るさが極端に低下しているわけではありませんが、気になったときに交換しておきましょう。
 
 作業手順はすでに経験済み。しかし、またしてもリード線が断線。う〜む、対策を考えようと思ったところ、実はすでに設計段階で対策済みでした。あは。OSの設計陣に敬服。

 
 
 ボイラー検査(その2) 2011/02/19
 
クリックして詳しい記録をご覧下さい。 2008年10月以来、C11は静態保存が続いていました。近隣の運転会のチャンスに恵まれず、また乗用台車ホキ800の製作に労力を傾注していたという事情もありました。
 
 ホキの完成が間近になり、C11の運転再開が現実的になったところで問題が発生。前回のボイラー検査が期限切れです。いくら自主規制とはいえ、いざ運転再開となるとやはりこれをクリアしておかないとね。同県内の畑氏にお世話になりました。

 
 
 ミニ鉄道保険加入 2011/02/25
 
クリックして詳しい記録をご覧下さい。 ボイラー検査とともに、C11運転再開のために必要なのが保険。C11の組立完成時に加入した保険はとうに期限が切れています。運転会の機会もないのでそのままになっていました。
 
 最近新たに「ミニ鉄道保険」というのが商品化されているので、これに加入することにしました。その手続きをご紹介しましょう。やや辛口です。

 
 
 電線管の再塗装 2011/04/02-04/23
 
クリックして詳しい記録をご覧下さい。 数年ぶりの運転再開とメンテナンス。あれれ、踏板の電線管塗装がはがれています。完成後のディテール加工で取り付けた電線管。これまでの掃除やメンテナンスに耐えられなかったのでしょうか。当時はまだプラサフなしのスプレーだけ。しかも下地の処理もいい加減でした。
 
 取り外して再塗装。再びはがれるようなら、次回は焼付塗装に挑戦してみましょう。

 
 
 滑棒の修理 2011/05/05-05/07
 
クリックして詳しい記録をご覧下さい。 ボイラー検査の際に見つかったキャップスクリューの正体が判明。ホキのお披露目運転会の片付け中、左滑棒の取付ネジの脱落を発見。げっ、こんな重要部品のネジだったとは……。保守記録初の重大なメンテナンス。
 
 ネジ締め作業中、六角レンチが行方不明に。滑棒の修理にさらに工具探しが追加されました。あは。

 
 
 乾電池の交換(3)&運転室ドアハンドルの修理 2012/01/22
 
クリックして詳しい記録をご覧下さい。 前照灯が暗いなあ。前回電池交換ら3年余り。多忙な仕事の合い間に、気分転換も兼ねて久しぶりのメンテナンス作業。これまでの失敗を生かして今回はスマートに電池交換。
 
 運転室のドアハンドルが外れていたので、ついでに修理。未熟なハンダ付けが原因です。組立当時は、おっかなびっくり、腰の引けた加工でしたからね。我ながら技術が向上したなあ、と感慨もひとしお。

 
 
 補助発電機の排気管の修理 2012/08/13
 
クリックして詳しい記録をご覧下さい。 あれ?床に太く黒いひも状の落し物。そばに丸い粒。よお〜く眼を凝らすと、ゲゲッ!丸い粒は小さなエルボ。んん?てことは……。ひもに見えたのは、なんとC11の補助発電機の排気管!慌てて運転室の屋根を見ると、ハンダの外れた支柱だけが……。(涙)
 
 先ほどC11のケージを移動させたとき、カバーに引っかけたのでしょうか。悔やんでも仕方がありません。修理するしかないですね。

 
 
 ピストン弁の固着(その1) 2013/01/27-02/07
 
クリックして詳しい記録をご覧下さい。 1年近く運転会に不参加の上、諸般の事情が重なって油を回す定期的なメンテナンスからも遠ざかっていたところ、動輪が動かなくなってしまいました。あれれ、これが先輩諸兄から聞いていた固着なのかな。
 
 えいやーと力を入れると、動輪こそ回るようになったものの、加減リンクあたりの動きが奇妙です。OSロコ担当の北田さんにSOSメール。「保守記録」始まって以来の大作業になりました。

 
 
 ピストン弁の固着(その2) 2013/02/09-02/10
 
クリックして詳しい記録をご覧下さい。 3連休の初日、腹をくくって分解作業に挑戦。パーツを取り外したところ北田さんのご推測の通り、ピストン弁の固着が確認できました。しかし、この先どうしたらいいのでしょう。ピストン弁はウンともスンとも動きません。
 
 試行錯誤の苦労の末、ピストン弁の取り出しに成功。洗浄して再組立した後、エアテスト。以前のように半回転だけということもなく快調に回転! しかし、これで無事修理完了かと思いきや、まだ問題が残っていました。

 
 
 ピストン弁の固着(その3) 2013/02/14-02/23
 
クリックして詳しい記録をご覧下さい。 当初は釣リンク腕を固定するネジの緩みの問題かなと安易に考えていました。しかし、そもそもの原因はピストン弁の固着。その固着を解決したものの、ネジの緩みはまだそのまま。これがまた厄介。
 
 無用な手間をかけないために、最小限の分解作業で済ませたい。図面や現物を観察しながらしばらく思案。やや力技もありつつ分解と組立。エアーテストもOK。さあ、この次は火入れして試運転だあ。

 
 
 ボイラー排水弁の交換 2013/03/17-04/07
 
クリックして詳しい記録をご覧下さい。 ピストン弁の固着を克服したところで、タイミングよく運転会のお誘い。もう1年以上も参加しておらず、参加を即決。しかしその前に一度スチームアップをしてみた方がいいですよね。ご近所の同僚にも声を掛けて、我が家の庭で数メートルだけの運転会。
 
 無事終了し、これで本番も安心。と思いきや、後片付けの最中にトラブル発生。水タンクの排水栓が破損。さらにボイラーの排水弁にも亀裂。あわわわわ。パーツの交換作業でも試練続出。へこむなあ。

 
 
 フロント標識灯の電池交換 2013/05/03
 
詳細記録はありません。 フロント標識灯が若干暗いかな。運転会で気が付きました。そういえば前回前照灯の乾電池を交換したとき、そのままだったかもしれません。手間はかかりません。ヒマをみつけて電池交換。入っていたのは「使用推奨期限2010年10月」。つまり、2008年11月以来ということですね。

 
 
 水面計のガラス管の交換(その2) 2013/05/11
 
詳細記録はありません。 運転会の最中に水面計から蒸気が吹き出し大慌て。エアーテストで、若干のエアー漏れが発生しているのは分かっていましたが、温まると解消するので放置していました。増し締めしてその場は事なきを得たものの、この際パーツを交換しましょう。
 
 確認すると、2006年9月以来。なんてこったあ。いつの間にか時が過ぎていました。OSからパーツを取り寄せ交換作業。完了した段になって、買い置きのパーツを発見。前回買い置いたものでした。物忘れは、もはや日常茶飯事。あはは。

 
 
 エアーテストレールの作成(その1) 2013/08/10-08/25
 
クリックして詳しい記録をご覧下さい。 エアー駆動時の機関車の保持は、組立終盤のエアーテスト以来、ずっと懸案でした。前端梁と従台車の下に木片を入れて動輪を浮かせるのが常套手段ですが、機関車は重いし、その上不安定でとてもあぶなっかしい。
 
 ピストン弁の固着を経験し、メンテナンスの重要性をいまさらながらに痛感。力技にならず、スマートにエアー駆動できる方法はないかなあ。固着の修理時に新調した作業台レールを一工夫してみました。

 
 
 エアーテストレールの作成(その2) 2013/08/25-08/28
 
クリックして詳しい記録をご覧下さい。 動輪はベアリングの上でうまく回転してくれるのでしょうか。わくわくの期待が50%、予期せぬ不具合への不安が50%。実際に機関車をのせてみたところ、基本的にはイメージ通り。しかし、細かい微調整はかなり厄介。手を油まみれにして四苦八苦。思い通りになって、久々にうふふ。今後のメンテナンスに活用します!
 
 
 
 ボイラー検査(その3) 2015/04/11
 
詳細記録はありません。 業界自主規制のボイラー検査の期限は、一応2年間。前回が2011年ですからもう4年近く経過。でもまあこの間ほとんど静態保存。
 
 下関市内で久々の運転会に参加した折に、前回同様、県内の畑氏から水圧ポンプなど一式を拝借。常用0.55Mpaの1.5倍、つまり0.85Mpaの水圧を掛けて様子を観察。案の定、水面計から漏水。でもこれは想定の範囲内。検査の実質も重要ですが、むしろ安全意識の涵養という意識面が大切です。畑さん、ありがとうございました。次回もよろしく。(^_^)/
 
 
 
 水面計のガラス管の交換(その3) 2016/02/06
 
詳細記録はありません。 運転会のお誘いをいただきながら、なかなか実現しないままになっていました。やっと時間がとれて参加決定。固着を警戒して、定期的なエア駆動だけは欠かさないものの、火を入れるのはほとんど1年ぶり。準備のついでに、水面計ガラス管を交換。買い置きがありました。前回交換から3年足らずですが、やはりOリングがつぶれていますね。
 
 
 
 スチームアップ点検 2017/04/09
 
詳細記録はありません。 前回の運転会参加からすでに1年以上が経過。点検も兼ねて、庭の常設レールでスチームアップ。
 
 久々に石炭のいい香り。ご近所の迷惑にならないように、短時間の運転。レールが短いと、ネジ式の逆転機は面倒ですね。やはり実用的じゃなかったかな。あれれ、運転室に若干の漏水を発見。漏水の原因究明、ボイラーテスト、電池の交換など、今後の課題が山積。機関車の取り回しは体力勝負「還暦からのボディビル」に励みます。
 
 
 
 廃線か? 2018/07/10
 
詳細記録はありません。 機関車の保守どころか、前回更新からもう1年余り。運転会参加もありません。ただし、エア駆動だけは定期的に。この間3回、2017年5月、8月、12月。ピストン弁が固着して辛い目に遭いましたからね。
 
 庭の常設レールもこんな感じ。雑草が生い茂って廃線? いいえ、諸般の事情で草取りしていないだけです。そんなことよりも、いつも機関車の運搬を手伝ってくれていたお嬢さまの巣立ちの影響が大きい。今後は、自分一人で取り回しの工夫をするか、あるいは、新たな助っ人を探すか……

 
 
 エアー駆動の記録 2018/09/16
 
 ここ数年、運転会参加のチャンスもなく、昨年のスチームアップを除けば、エアー駆動だけ。定年後のライブスチーム三昧のためにも、いまはこのエアー駆動がとても重要。機械モノは定期的に動かしてやらないとね。
 
  エアー駆動の記録を掲載することにしました。「あれ、前回いつだったっけ?」とならないように、仕事中も(?)確認できる備忘録。
※保守記録の続きは「続・ライブスチーム保守記録」へ。