組立説明書には、「スポークに塗装をおこなったりして手を加えると、錆びにくく、美しい仕上がりになります」とある。確かに鋳物のままのスポークはいただけない。動輪の取付に先立って、まず塗装作業。庭にキャンプ用の小テーブルとイスを持ち出して準備OK。
鋳物部品には防錆加工がしてあるらしい。塗装の前に、油分や汚れを除去するためにシンナーに浸す。「ああっ、車輪だあ」。お隣りの小学1年生のヨウくんに見つかってしまった。うわさによれば大の鉄道ファンらしい。言わば、近所で唯一の私の理解者。「ねえ、いつできるの」。「楽しみに待っててね」。
筆を使ってスポーク部分に水性エナメル塗料を塗る。比較検討の結果、黒のつやありがグッド。主台枠の前後端梁と同じ色調。もちろん動輪だけでなく、先台車や従台車の車輪も。細かくて根気のいる作業。いくら注意してもはみ出してしまうが、とりあえず気にしないことにして、最後に、はみ出した部分をきれいにする。説明書の通り、美しく引き締まった感じ。どおだあ、と見とれてしまう。シンナーで洗っているので、この時点で各所に注油も。
いよいよ動輪の取付。まず第2動輪だが、これが結構大変。というのも、第2動輪には、走行中にボイラーに注水する軸動ポンプが付いている。取付前に、軸動ポンプの組立が必要。主な部品は、(左上)逆止弁+ポンプボディ、(右上)エキセントリックタンブラー、(中央)ベローズ、(下)軸動ポンプ支および軸箱守控。
エキセントリックタンブラー、軸動ポンプラムを車軸に取り付ける。車輪が転がって机から落ちでもしたら大変。転がらないよう小箱で車止め。なお、軸箱やバネ鞍は最初から取付済み。
軸動ポンプを組み立てつつ、同時に軸箱を主台枠に取り付ける。最後に、軸箱守控をスプリングピンとボルト・ナットで固定するのだが、なんと、スプリングピンを打ち込むと、軸箱が固まって動かなくなってしまう。むむっ、第2の試練か。しかし、これは、軸箱の溝に軽くヤスリを当てることでクリア。多少加工が必要なこともあるのは、すでに第1の試練で経験済み。これしきのこと、もはや試練ではない。動輪を回すと軸動ポンプがパコパコ動く。メカニカルだなあ。画像は倒立。
第2動輪に続いて第1動輪。スポークの間からピンセットを突っ込んで、軸箱守控の固定用ナットを止める。この細かい作業を除けば、取付自体は楽勝。前の第2動輪に比べると、軸箱の遊びがかなりある。いや、ピストンからの主連棒を受ける第2動輪は、精度が要求され、ガタがあってはいけないということだったのかな。ヤスリを当ててもよかったかな、と一抹の不安がよぎる。でも、動かないのじゃダメよね、と慰める。画像は倒立。
おあずけになっていた板バネを取り付け、第3動輪も楽勝。軸箱を支えるバネ受棒に4mmスプリングワッシャーの指示。でも、4mmスプリングワッシャーの袋には、普通の平ワッシャーしか入っていない。スプリングワッシャーは? まあ、いいっか。とりあえずあるものを付けておこう。こうして、3つの動輪の取付が完了。