〔ATS補助発電機の取付〕
 
C11328
 
 取付に先立って、『昭和40年代の蒸気機関車写真集・機関区と機関車シリーズ4』小型タ ンク機関車編(タクト・ワン発行、2002年)を参考にしつつ、C11の他の機番の様子を確認してみました。発電機は、そのメーカーによって形状が微妙に異なるという話も伺いましたが、そこまでのチェックはできません。私に分かるのはもっぱら取付位置。
 
 メイン発電機と蒸気ドームの中間、火室上部の機関助士側、これで決まりだろうと思っていましたが、とんだ早とちり。必ずしもそうではありません。もっとずっと前方、煙室直前の空気圧縮機の上方、というのもあります。そして煙室の最上部に、空気圧縮機と補助発電機のそれぞれの消音器が縦に並ぶわけです。
 
 驚いたのは、左右逆の取付位置。火室上部の機関士側というのもあります。走行操作をする機関士の視界を妨げないように、機関士側にはできるだけ何も付けず、この手の機器は機関助士側、と思っていましたが、そうでもなさそうです。いやあ、本当に多様ですね。
 

 さて、クラウンモデルから届いたのがこれ。補助発電機本体と取付台、取付用の1.7mm六角ボルト4本と配管用のエルボ3個。本体と取付台は、2mmのネジ2本で組み合わせます。ロストワックス製の本体は、細部まで忠実に作り込まれた逸品。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 火室上部の機関助士側に取付穴を開けます。本物のC11328の補助発電機は、火室の最前部、くびれの直前に付いているようですが、生憎そこにはボイラーの洗口栓があり、また排気管の長さのバランスなどを想像するともう少し後ろがいいかなあ、と考えた次第です。穴あけは電動ドリルを使わず、手で慎重に。缶被の下に隙間はありますが、なにせ中はボイラーです。タップ立ても慎重に。失敗は許されません。
 
 
 
 
 
 
 


 取付穴の位置がずれていないか、取付台を仮止めしてみます。ほほお〜、バッチリだぜ。水タンク上は、1.7mm六角ボルト専用のレンチ。クラウンモデルのオマケ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 六角ボルトはそのままでは長すぎるので、必要な長さに糸鋸で切断。実は、取付に使用するのは4本のうち2本。あとの2本はボルトの頭だけ。取付台の形状からして、上側の2本をねじ込むことは不可能と判断しました。それで、頭だけのダミー。したがって、缶被の取付穴も2つだったわけです。これは、ナンバープレートの取付で身に付けたごまかしのテクニック。(笑)
 
 
 
 
 
 
 
 


 本体を取り付けるとこんな感じ。ところで、お気づきでしょうか。蒸気ドームの被を外していますが、これには訳があります。そうです、蒸気ドームの汽笛の引き棒が、補助発電機と干渉するのです。もう一細工が必要。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 実物写真をよお〜く観察すると、実物でも汽笛の引き棒が曲げられているのが分かります。補助発電機を追加したら、汽笛の引き棒と干渉、これは、本物でも同じ事態なのでしょう。まっすぐだったピアノ線をこんな感じに屈曲させました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 塗装して再度取り付けした補助発電機。屈曲した引き棒が補助発電機との干渉を回避しているのがお分かりになりますか。本物みたいだなあ。うふふっ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 取付後の補助発電機を別のアングルから。間延びしていた火室の上部が多少にぎやかになりました。次は、蒸気供給管と排気管の配管。出力の電気配線はどうするかな。