しかし、なかなか決断ができない。(1)ネジ棒のネジ山を、滑子の内径とピッタリに、ガタ付きなく削れるのか。(2)中立箇所では、加工前と同様に滑子分の回転が必要。実際のところ、ネジ棒を削ってどれだけの効果があるのか。後者(2)について、正確に実測して滑子の動きを
シミュレーションしてみると、シメージ図ほどのスライド幅はないことが判明。しかも、(1)の不安を払拭するハンドメイドの技量にも自信がない。う〜ん。
心向棒(a)と
加減リンク(b)。前進フルギア【画像左】と後退フルギア【画像右】。逆転機のハンドルを回すと
釣リンク(c)が上下し、加減リンク内の心向棒が上下する。詳しい仕組みは未だに理解できていないが、この動きには心が引かれる。なぜか。この動きは、取りも直さず
機関士が動かす動きだからだ。ロッドなど、蒸気によるメカニカルな動きにももちろん心引かれるが、その中にあって人間の働きが目に見える箇所なのだ。
逆転機の既存の改造は
完成度が高いという自負がある。工作機械を使わない
ハンドメイドでよくできたなあといまでも思う。いまさら再改造することはない。そんな気持ちに落ち着いてきた。逆転機ハンドルを回転させて、心向棒をなめらかに上下させる。これこそ蒸気機関車だ。乗車した孫から何を言われても「機関車はこういうものだよ」と言えばいい。再改造はしない。これまでのままでいい。これが結論だ。