〔乗用台車に自動連結器の取付(その1)〕
 
 
 床板の延長やステップの移設のほかに、気になることがいくつか。(1)床板を延長してカプラーポケットの取付スペースを確保するとしても、床板に直付けして連結器の高さは大丈夫なのでしょうか。OSの取説では、自動連結器を乗用台車へ取り付けることを想定していない感じです。(2)5インチの乗用台車を3.5インチの機関車に連結するわけですから、乗用台車の連結器は左右どちらかに片寄ることになります。左右どちらに寄せればいいのでしょうか。
  
 (1)連結器の高さは重要です。他の車両と差があると走行中に外れる危険性があります。連結時の見た目もカッコ悪い。乗用台車のリヤの床板にカプラーポケットを仮付けして、実際にC11に連結してみました。おっ、大丈夫そうだぜ。ナックル固定連結器が推奨されているということは、ポケット付で連結できますよ、という含みなのですかね。ひとまず安心。
 
 (2)連結器が左に寄るか右に寄るかは、3線式レールをどちら向きに走るかで決まります。既存の板カプラーは、左右どちらにでも取り付けできるような仕組みになっています。しかし、これまでの運転経験では、板カプラーを左右に付け替えたことはありません。ずっと右寄りで間に合っていました。一応右寄りを基本とし、万一のときにも対応できるように考えておくことにしましょう。
 
 

 乗用台車のフロント部分から、板カプラーとステップの金具を取り外したところ。このままではカプラーポケットの取り付けができません。床板を延長して取付スペースを確保しましょう。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 床板の端の形状に合わせて、こんな延長パーツを作成。既存の床板は15mmのベニヤ板。同じ厚みのベニヤ板を探しましたが、最寄りのお店には必要以上に大きなものしかありません。張り合わせて15mmにすることも考えましたが、結局、偶然見付けた同じ厚みのヒノキの木片を入手。木目があって硬さが均一でない木材の加工は難しいです。金属加工のように精度も出ません。木材加工は金属加工とはまったく別のジャンルということを痛感。
 
 
 
 
 
 
 


 延長板を取り付けるための平板。手元にあった3.0mm厚のアルミフラットバーを使用。中央の大きい穴でステップ用のネジを共用します。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 延長板を取り付けたところ。ステップも同時に取り付けます。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 延長されたフロントの床板。ボギー台車の軸受から床板の端までの長さがリヤのそれと同じになるようにしました。これで、端梁と車輪の位置関係がフロント、リヤとも同じ印象になります。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 連結器の取付。ボギー台車を取り外して作業。取付位置を書いた紙を床板に貼り付けて位置決めをします。本来は6本の木ネジで床板に固定しますが、中央の2つは、ステップの金具に穴を貫通させてボルト止めにしました。これで連結器の取付強度を確保。万一左右逆になった場合を想定して、ネジ穴だけを開けておきました。その場合は中央の穴も木ネジで。
 
 
 
 
 
 
 
 


 フロントの端梁。3mm厚20mm×20mmアルミLアングルから作成。これは連結器が右寄りの場合にのみ取付。万一左寄りの場合は端梁なしで対応。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 延長された床板に端梁を取り付けたところ。カプラーポケットの厚みが20mmなので、端梁とツライチになります。うふふ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 自動連結器を取り付けたフロントの端梁。ステップの金具に見える2つのネジ頭がカプラーポケットの取付ネジ。もちろん連結器は3.5インチレールの中心。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 



 こちらはリヤの連結器。そのまま木ネジで床板に固定。左右逆になった場合を想定して事前に逆側のネジ穴も。ザグリの箇所は、カプラーヘッドとスライドガイドの結合部分。連結器の組立の際にリベットの頭をカットしなかったので、カプラーポケットから飛び出てしまいました。床板にザグリをして対処。フロントも同様。
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 リヤの端梁。連結器が左右逆になる場合には取り外し。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 自動連結器を取り付けたリヤの端梁。実用本位の乗用台車がちょっとはそれらしく見えませんか。