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サイド水タンクの内タンクはオプション。購入しなくても見た目に変わりはないが、少しでもボイラーの水が欲しいのがタンク機関車の宿命。いわば必須のオプション。天井を除いた5枚の真鍮板をネジとバスコークで組み立てます。すでに後水タンクの経験があるので、少しは気が楽。
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こんな感じに組み上がります。ここで、水漏れのチェック。底の水取出口を指でふさいでタンクに水を入れる。ほ〜らね、大丈夫だぜ。バスコークの威力は完璧だあ。
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タンク被を取り付けるとこんな感じ。外側は2層。サイド水タンクには、ナンバープレートを取り付けるネジ穴が必要です。水タンク本体に穴を開けるわけにはいきませんからね。ここまでは至って順調でしたが……。
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水取入口の蓋の取付。1.0mmの真鍮線でヒンジを作ることになっているが、どうもうまくいかない。取付穴に真鍮線が入らないのだ。真鍮線をノギスで測ると1.2mm。図面と違うじゃない!取付穴を1.2mmに拡大。さらに、この蓋を隙間なく密着させる微調整にも一苦労。一部だけが当たって隙間があるとカチカチ。うまくいって全体が密着するとパタンという音になる。ついでに、後水タンクの水取入口の蓋も同じ要領で取り付けておく。
さあ、ここからが大変。タンクの天井部分を密閉するのだが、蓋の前端部分が密着しない。それもそのはず、内タンクの前板の上部が突出しているのだ。そんなことなら、組立の段階で対処もできたのに、いまさらうまくできた水漏れしない内タンクをバラすのも億劫。金槌で叩き、ヤスリをかけて、なんとかごまかす。
バスコークをたっぷり塗り、蓋をネジ止めして密閉。……のはずが、フロント側を下、タンクを縦にして水漏れをチェックすると、どこからともなく水がにじみ出てくる。走行中に水タンクが縦になる状況は考えにくいが、加減速や振動でタンク内の水が暴れることはあるだろう。密閉されているに越したことはない。しかし、どこから……。
予想はつく。苦労してごまかした内タンクの前板の上部、ここには切り欠きがあって、元々蓋との間に隙間があるのだ。そこをバスコークで埋めるわけだが、盛り方が足りなかったということか……。ごく少量の水でも、タンクを縦にすると水漏れするので、おそらくこの前端の箇所に間違いない。
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以前、シリンダーブロックを分解したときの要領で、カッターナイフを使ってバスコークを切り開く。これならどうだ! まだダメかあ。へこむなあ。
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「第5の試練」が脳裏をよぎったが、結局、左水タンク2回、右水タンク3回、蓋の組立と分解を繰り返した後、やっと水漏れがなくなったのでした。ふう〜っ、やれやれ。完成した左右の水タンク。
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組立説明書ではまだ先のページにある連通管の加工。ついでにここでやってしまおう。蛇腹状のまっすぐな管を、原寸大の図面に合わせて手で曲げていく。三次元の曲げ加工。とてもじゃないけど、ミリ単位の精度は出せません。重要なのは、図面通りかどうかよりも、現物に合うかどうかでしょ。サイド水タンクを台枠に仮止めした上で、現物合わせの曲げ加工をする。全長が足りず、曲げたところをまた引っ張り伸ばして……。苦労の末、まあなんとかそれらしく……。しかし、やや不満が残った。
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この連通管に布テープを巻き付ける。連通管には保温帯が巻かれており、鉄のかたまりの蒸気機関車で、唯一質感の異なるところ。地味なワンポイントですかね。布テープの重なり部分が均等になるよう注意しながら、丁寧に巻いていく。れれっ、テープが足りない。重ね幅が広すぎた。巻き戻してもう一度。テープを数センチ残して、今度は成功。
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布巻きした連通管を黒のラッカースプレーで塗装。ちょっと悩んだが、黒はツヤ消し。実際にスプレーしてみると、相手が布なので、塗料が吸い込まれてしまう。黒に黒、塗ったかどうかも分からない。数回重ね塗りしたところで、塗料がわずかに浮いてきた。さらに重ね塗りしたものかどうか悩ましいが、布の質感を残すためには、程々がいいのかな。
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水タンクと連通管の接続はどうするのだろう。水タンク側にはナットがあるが、連通管にそれらしいパーツはない。組立を間違ったのかしらん。この不安を解消してくれたのがOリング。ナットの内側にOリングを入れ、ナットを締めると、このOリングが連通管に密着して固定される仕組み。なあ〜るほど。それにしてもOリングはスグレモノだなあ。このOリングの技術がなかったので、日本は戦争でアメリカに負けたという説も……。
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出窓から転落!? ご心配には及びません。あらわな姿をさらしていますが、ちゃんと丁寧に布団の上に横たえてあります。後水タンクの床下に連通管を取り付けるのに、自作の台枠支柱に載せて下から作業するのは不可能であることが判明。やむなく床の上に横倒し。細かい部品が付くと、こういう荒技もできなくなるのでしょうね。
【ポイントG】 水タンクの塗装
サイド水タンクのボイラー側は、タンクの真鍮板がそのまま露出しています。黒のピカピカは蒸気機関車の魅力の1つですが、真鍮板のピカピカは不似合いです。まあ内側だし、そのうち汚れて目立たなくなるのだろうからそのまま取り付ければいいか、と考えていました。
組立説明書に記述はありませんが、ここは塗装した方がいいようです。大阪の澤井さんからご助言をいただきました。そのままにしておくと、完成後、やはり気になるそうです。サイド水タンクの取付直前、間一髪のところで間に合いました。澤井さん、いつも貴重なご助言をどうもありがとうございます。あ、そうそう、後水タンクの室内側も真鍮板がそのままになってしまうので、塗装した方がいいとのこと。はい、そうしましょう。