〔SRキャップ〕


 ヘルメットを脱いだときにはキャップをかぶりたい。どうせならSRがらみのものがいい。しかも特注品の一点もの。当方のSR(1983年式2H6)はインディゴブルー金色のロゴ【下画像左】。これと同じ感じにできないか。つまり、濃いブルーの生地に金糸のSR刺繍というわけだ。

   

 無地の紺色帽子は、ネットで探して比較的容易に入手できた。問題は「SR」のロゴ。フォントをどうするか。サイドカバーのロゴはこんな感じ【上画像右】。しかし、これをそのままスキャンして利用するのはいかがなものか。営利目的ではないにせよ、著作権や商標登録も気になるところだ。

 パソコン搭載のフォントならそんな心配は無用のはず。オリジナルに近いものを探し出した。平成明朝体W7、100ポイントの太字体【下画像左】。これを無地の帽子といっしょに刺繍屋さんに持ち込んで相談。「ゲタ文字ですね。原稿をスキャンして刺繍の版を作ることもできますが、版の作成費用がかかります。手持ちの刺繍フォントの中から類似のものを探してみましょうか」「それでお願いします」。10日近くしてメールの添付画像が送られてきた【下画像右】。

   

 糸の運びなど、刺繍独自の制約と職人ワザがあるらしい。これなら申し分ない。同じ金糸でも見た目の違いがあり、数種類の中から一番濃いものを指定した。数日後、出来上がりの連絡。早速受け取りに行きました。完成したのが冒頭のSRキャップという次第です。(2025/10/12)