〔庭の整地(その2)〕


整地前
 造園業者さんのアドバイスで縁側前の敷石を残した。小石の溝もそのまま残ったが、これはない方がいい。溝をなくして縁石をくっつけるとスッキリする。かつて縁側の下に立木の根が延びていて、それを引き抜いたときに荒れてしまった。床下に置かれた縁石もガタガタ。上の画像、線路がじゃまして見えにくいですが...

 敷石をフラットに並べ替えるのは、実は線路敷設の予行演習。線路の道床にコンクリートブロックを並べるつもりだが、そのノウハウを探りたい。水平に並べるのは難しそう。水糸にも挑戦してみるかな。どれくらいの精度が追求できるのかも知りたい。なにしろ土木作業は未経験。貨車製作など、これまでの非鉄金属加工の経験では、0.1mmの精度追求がねらいだった。つまり-0.05〜+0.05の誤差巾に収めてニンマリする。(笑)土木でもそんなことが可能なのか。

 作業しながらなんとなく気がついた。金属加工のような精度は出ないんだ。というのも、そもそも御影石を切り出した縁石用の石のサイズもキッチリしているわけではない。石材は金属のようにはならないのだ。当然のこと。精度の追求よりも、見た目の印象、見た感じが大切なんだろう。屋外では水勾配も避けられない。そんなことを実感した庭仕事。

 まず縁側の床下に敷かれた小石を取り出し、奥に置かれた縁石を整える。その上で小石を敷き直したい。しかし、小石は地面の砂と混ざり合っている。
 
 ふるいを新規調達。3種類の目の大きさに脱着できるすぐれもの。試した結果、中間の目を選択。これで砂と小石をふるい分ける。
 
 床下から取り出した砂の混ざったところから小石を分別。そしてまず砂だけを床下に戻してその上に小石を敷く。これで床下がスッキリする。
 
 残された溝にも同じ作業を施して小石と砂を分ける。この小石はもう使わないので、土のう袋に入れて取っておく。砂の方は庭の水たまりのできる箇所に。続いて縁石を敷石のふちに移したいところだが、その前に...
 
 今回のメインイベント、敷石の並び替え。まん中あたりの敷石が若干沈んでいる。水たまりにも関係しているのかも。敷石は置いてあるだけなので簡単に外れる。
 
 地面に砂をまき、レンガで叩き固めて高さを調整。沈みのない敷石の高さにそろえる。そのつど水平をチェック。試行錯誤しつつ何度も繰り返すうちに、まあこんな感じかな。水準器が中央に決まるとニンマリ。しかし、職人さんはいったいどうやって水平を出しているのでしょう?熟練でしょうか。
 
 縦方向もチェック。ただし、縦方向にはどの敷石にも若干の傾きがある模様。いわゆる水勾配ですね。こちらはそれに合わせました。
 
 数枚作業したところ。手前が作業前の敷石。段差は約7mm。これだけ沈んでいるわけです。縁側寄りのもう1列も高さ調整。
 
 続いて縁石の移動。水準器を頼りに敷石と同様に水平に並べていく。
 
 縁石もそろってスッキリ。この縁石に沿って排水用の溝をつけました。
 
 一番端には敷石がなく縁石だけ。敷石と一直線にするために水糸に挑戦。ただし、位置決めだけで水平は水準器。赤白のピンポールがカッコいい。糸を張るというアイデアは、回転させて円形にするのと同様、シンプルですぐれたアイデアだなと感服。円と直線はものづくりの基本。
 
 縁側の床下に小石を敷いて出来上がり。この箇所の排水の溝はまだ仮設。
 
 玄関横の敷石を4枚取り外しました。引込線の線路が通るところ。
 
 玄関前も取り除けるものは除きました。手水の石は重くて動かせないのでそのまま。
 


さあ、線路を敷くぞ!