〔直線線路の延長(その2)〕


 コンクリートブロックを仮置きしていた橋台Dを、新たに見つけた御影石のブロックに置き換える。
 
 支承のボルトで高さを調整して第3主桁を設置。先端の平板はわずかに浮いている。すでに設置している主桁の支承部分にサビが目立つ。ステンレスボルトに交換して早めに塗装した方がよさそうだ。
 
 道床の踏み板は横に2枚。センターの水糸に合わせてまず片側を並べ、残りは水糸を外して敷いた踏み板にそろえる。下に入れる砂を加減して前後左右の水平を確保。高さは橋梁第3主桁の高さに合わせる。面倒だがピタッと決まると、うふふ。
 
 数枚進んだところで、やはり気になるこの穴【画像白丸】。整地が済んだときにはなかったので、その後できたもの。
 
 じっと観察していると住人が登場。穴の中から砂粒を運び出している。ニワハンミョウかな。毒虫ではないらしい。放っておけばいい。しかし、先方はそうはいかないようだ。私の周りをブンブン飛び回って明らかに威嚇。ハイハイ、何もしませんからご安心ください。とは言えこの巣穴、鉄道建設にとっては微妙な位置だなあ。
 
 片側の踏み板を敷き終わった。
 
 残りの半分に着手。右側の2段のブロックは腰掛け。これに座って作業する。
 
 踏み板1枚ごとの左右前後の水平だけなく、隣接の踏み板との高さもそろえないといけない。水準器を横にスライドして引っかからないか確認。
 
 逆方向の引っかかりもチェック。両方向で引っかからなければ合格。これを前後左右で確認。水準器をそんなことに使うなって叱られますね。(笑)
 
 片側9枚、全部で18枚。丸1日の作業。周囲を整地して線路を置けば第二期工事完了か?いいえ、そんなに甘くはありません。
 

第二期工事完了か?


 さて、このスペースが整備場に使えるか確認する必要がある。機関車は重いので同じ全長のホキで代用。リフト台車で持ち上げて整備レールに載せてみます。
 
 L=1200mmのレールには問題なく載せられますが、やはり短いなあ。レール上を前後させる余裕がない。
 
 L=1500mmのレールに交換したところ、今度は踏み板からはみ出てしまう。う〜む。
 
 出入口前のコンクリートを欠き取って、踏み板をもう一対並べるしかないな。白線部分。コンクリートは厚みもありそう。
 
 タガネとゲンノウで地道にコンコン。直線に欠き取るのは難しい。
 
 ふう〜、こんな感じかな。耶馬溪の青の洞門(大分県)、私には無理ですね。(笑)
 
 次の難題。踏み板を敷く箇所に、先端にコードの付いた金属棒を発見【画像白丸】。どうやらエアコンのアース棒のようだ。アース棒の設置には資格がいるの?それなりの計器も必要かな。でも、専門業者を呼ぶわけにもいかず、自宅だし自己責任で。
 
 掘っても掘っても終わらない。結局1m近い長さでした。アース棒は長い!ヒィーッ。
 
 放置するわけにもいかず、元の位置から少しずれたところに移設。地中に雨樋の配管などがないことを確認。
 
 確保したスペースに踏み板を追加。隙間の角材がポイント。
 
 角材を外して追加工事完了。この溝が雨水の通路になります。線路を延長したいところですが、線路の端材次第かな。ここは転車台の建設予定地。
 
 L=1500mmの整備レールはこんな感じに。右手の脚立も踏み板の上に置けます。これですべて完了かと思いきや、さらにもう1つ難題が……
 
 ケージを持ち上げるリフト台車の前輪が踏み板から出てしまうことが判明。台車が安定しないので、この箇所にブロックを追加することに。
 
 しかし、ここはニワハンミョウの巣穴がある場所。さてどうしたものか。画像白丸の位置を2つのブロックの中心にするのが台車の位置として最適。おそらく地下の巣穴に影響があるでしょう。危害は加えない約束なので、思い切って鉄道建設の設計変更。ブロックをずらしました。この選択が踏み板の追加やコンクリートのはつりなどにも影響したわけです。
 
 リフト台車用のブロックが完成。ニワハンミョウと共生だ! これで第二期工事にかかわるすべての作業が終了。ふう〜っ。
 


橋梁完成!


第二期工事完了!!