ここがハチマルの駐車スペース。２０年以上同じ場所なので、車重に耐えかねて路面のアスファルトにわだちができています。でも、このくぼみのおかげで、駐車が楽。タイヤが勝手にくぼみにはまります。（笑） あれ、オイル漏れかな？
やはりオイル漏れです。位置的に、ディファレンシャルギヤ関係ではなさそう。そうすると、その上のエンジン本体かな。ヘッドカバーのシールならまだしも、下の方だと厄介なことになりそう。戦々恐々としながら、トヨタのサービスに持ち込んで点検を依頼。
点検の結果、エンジン本体からのオイル漏れではなく、インジェクションポンプ（燃料ポンプ）から燃料の軽油がにじみ出ているとのこと。その軽油が垂れて、その下のエンジン本体の油汚れを洗い流していたらしい。それで、オイル漏れと同じような路面のしみになったようです。画像右上がアクセルワイヤー。リンクでポンプにつながっています。
ディーゼルエンジンの長所は、何といっても丈夫で長持ち。我が家のハチマル搭載エンジンも、オイル交換などのメンテナンスさえちゃんとすれば、設計上は３０万キロから５０万キロも平気らしい。親戚のトヨタ関係者からの情報です。もちろん社外秘ではないとのこと。それもあって、購入時の選択は、ディーゼルエンジン、ノンターボ、マニュアルシフト。シンプルが一番です。負荷の大きいターボや、複雑で部品数の多いオートマチックは、長い目で見れば、相対的に不利。
インジェクションポンプは精密機器なので、専門業者に依頼するのだそうです。脱着はするが、中身にはさわらないということ。それで、修理期間は、まあ１週間。しかし、目下仕事が混んでいて代車は１か月先まで予約がいっぱい。う〜む。原因が分かっているのに、１か月もこのままはないよね。燃料漏れてるし。それで、代車はなし、持ち込み、引き取りも、こっちでしますので、できるだけ早く作業してください、とお願い。
１週間後、バスに乗って引き取り。専門業者さんがオーバーホールして、パッキンなども交換したとのこと。でも、見た感じ、外見には何の変化もありません。まあ、ポンプの内部のことですからね……。と思いつつ、よお〜く観察すると、白ペイントマークを発見。ほお、これが脱着したときのマークですね。これがあると、脱着歴が分かるというあれです。我が家のハチマルも、その仲間入り！
さらによく観察すると、こんなところに、こんな白ペイントマーク。マークの数に意味がありそう。１つのものから最大６つ。あっ、そうか。６気筒ですからね。ポンプの脱着の際に、これらのパイプも取り外したのでしょう。それでこの白ペイント。ということは、それぞれが６つのシリンダーヘッドにつながっているはず……。
パイプの先を追っていくと、確かにこうなっていました。ポンプで６つに分けて燃料を噴射しているわけです。いやあ、２０年以上乗っていて、初めて自覚しました。ということは、その逆側は……？
白ペイントマークのあるパイプを逆にたどっていくと、ここで１つにまとめられています。さらに進むと……。
上から見ていただけでは分からない側面の奥に（撮影も難しい！）、ちゃんと６箇所、円周の６等分の位置に燃料パイプが取り付けられているのを確認。燃料ポンプの内部構造が知りたいところですが、少なくとも６つの気筒のそれぞれに、一定タイミングで燃料を噴射しているわけですね。その動力は、エンジン本体から機械的に得ているのかな。勉強になります。
前述のトヨタ関係者によると、これも社外秘ではないそうですが、クリーンディーゼルが登場して、ディーゼルエンジンは、いまやコンピュータ制御による電子機器のようになっているのだそうです。そのため、分解してオーバーホールという手間はほとんどない、というか、手が出せなくなったそうです。
その点、我が家のハチマルは、大部分がメカニカルな機械式。コンピュータは非搭載のはず。不具合部品を見つけて、分解、修理して再生ということがまだ可能。しかし、オーバーホールなどの熟練したノウハウは、今後も受け継がれていくのでしょうか。技術の進歩はいいことなのかどうか、評価は分かれますね。
ちなみに、今回のインジェクションポンプの修理費用の内訳は、こんな感じ。要するに技術料、つまり、職人さんの人件費です。ところで、燃料漏れがなくなったということは、燃費が良くなったということですよね。わあ〜い。（笑）
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1HZ 復活！
