〔落し口の作成(その3)〕
 
 
 中央の2本の側柱部分の隔壁の間には、隔壁を維持する補強材があります。印象的で大きなスロープの間にあって、小さいながらもそれなりに存在感を示しているパーツ。スロープを取り付けると、その後の加工が面倒になるので、その前に。素材は、中横梁を作ったアルミチャンネルをそのまま使います。
 
 
 
 
 隔壁の補強材は上下2種類あり、上が幅広で前面に、下が細目で奥まっています。『国鉄貨車明細図集』では、両方とも隔壁の端から同じだけ引っ込んでいますが、HOモデルは必ずしもそうなっていません。また、リベットの再現も図面とは違います。まあ、HOモデルの細かいことは別にして、補強の作成を始めましょう。
 

 中横梁に使用したアルミチャンネルから、補強材を切り出します。そのためのけがき。糸のこの切しろは1.0mm、という先達の指導もありますが、私は自信がなくて、いまだに2.0mm。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 ヤスリ仕上げした幅広の補強材。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 こちらは、同じくヤスリ仕上げした狭い補強材。隔壁への取付部分の幅は5.0mm。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 隔壁に取付用のネジ穴。上下いずれも『国鉄貨車明細図集』の通りに隔壁の端から引っ込めました。それでネジ穴はこの位置。タップ下穴の写し開けのために、最初は1.4mm。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 補強のチャンネルにM1.7mmタップ。最初は2つのネジ穴のうちの一方だけを、穴位置をけがいて穴開けし、タップを立てます。もう一方にはまだ穴を開けません。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 片側だけネジ止めして、補強材の位置決め。そうしておいて最後にもう一方のネジ穴を写し開けします。こうして写し開けすると必ずネジがピッタリはまります。当然ですよね。手間を避けて、同時に両方のタップを立てると必ず失敗します。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 一方をネジ止めし、これからもう一方のネジ穴を写し開けしようとするところ。アルミ補強材のけがき線が隔壁のネジ穴から見えます。両方のけがき線が一致するように位置決めして、ネジ穴をチャンネルに写し開けするわけです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 上下2つの補強を取り付けたところ。最後に隔壁のネジ穴を1.7mmに広げてM1.7ネジで取付。見た目だけでなく、強度的にもしっかりします。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 左右に補強を取り付けたところ。さあ、次はスロープの取付と行きたいところですが、それに先立ってまだやらないといけないことが……。(つづく)