〔落し口の作成(その6)〕
 
 
 
 落し口のスロープを取り付ければ主要な構造は一応出来上がり。車体上部の作成に先立って入手した真鍮板は、365mm×1200mmと365mm×600mmの2枚。今後のディテール加工で使用する真鍮板の大きさは高がしれていますから、現時点の残部でスロープ板が6枚とれればもう十分。はたして……。
 
 
 
 
 真鍮板の残部はこんな感じ。230mm×540mm(スケールは300mm)。大まかに計算するとスロープ板6枚とさらに残部が少しだけ。まあ、余裕でピッタリ。というか、こうなるように事前に計算して真鍮板を注文したわけですから、当然といえば当然。でも、うまくいって一安心。ほっ。
 
 作業の前に薀蓄を少し。ホキ800は、先代のホキ700の改良型として、線路の内側へのバラスト散布が可能になりました。その仕掛けはこの落し口のスロープにあります。スロープは上下2枚に分割され、それぞれの回転軸を中心に開閉するようになっています。上の中間落し口を開けると線路の内側に、これを閉めて下部落し口を開けると線路の外側の近くに、そして上下両方を閉じると線路の外側の遠くに落ちるようになります。
 
 でも、そんな優れた仕掛けは今回の製作では省略せざるを得ません。とりあえず乗用台車として最小限の機能をもたせることが最優先ですからね。車体上部の斜めの妻板に続く第2の難関。落し口のスロープ板の取付開始。例によって、厚紙でサイズと形状を入念にチェック。【トップ画像】
 

 中央部と後部のスロープ板の作成。後部スロープ板の角に車体上部のベニア妻板との当りを避ける切り欠きがあるだけで、形状はシンプル。でも、糸のこの切り出しとヤスリ仕上げには時間と手間がかかるのです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 問題の前部スロープ。ブレーキレバーの軸受とそのための床板があるので、ほかと同じようにはいきません。前回のLアングル取付では、対策を先送りにしていました。思案の末、最前部の隔壁にLアングルを取り付けて、当たりを避けたスロープ板を載せることに。画像の両端パーツが新たに取り付けるLアングル。床板取付用のアングルも斜めに切り欠き。
 
 
 
 
 
 
 
 


 床板に取り付けた最前部の隔壁。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 スロープ板の形状を再確認するために、厚紙でもう一度試作品。現物合わせで正確に。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 試作品で入念にチェックした後、真鍮板の切り出し。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 前部のスロープ板から取付開始。床板の下に隠れる最前部の隔壁部分はネジ止め。【白丸部分】 見えないところですからこれでいいでしょう。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 前部のスロープ板の逆側、つまり目に見える隔壁側はネジを使わずにハンダ付け。クランプで固定して……。んん?斜めのままではハンダごての取り回しが難しいことが判明。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 下に角材を入れて床板を斜めに保持し、スロープ板が水平になるように工夫。ネジ止めしている隔壁とアングルもハンダづけ。ついでに、先ほどの最前部の隔壁部分もハンダで固定。完成後ネジが緩むと面倒ですからね。これで前部のスロープ板は取付完了。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 同様に中央部と後部もスロープ板をクランプではさんで裏側をハンダ付け。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 こんな感じです。特にスロープの先端部分は隔壁としっかりハンダ付け。最も目に付くところなので、ここをピッタリ仕上げるのが今回のポイントです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 スロープ板が左右6枚付きました。この後、分解して各部品をお湯で洗浄。ハンダ付けの際のフラックスを除去。この洗浄をしっかりやらないと後悔することになります。ワフ製作で経験済み。(^^;
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 洗浄後、ハンダ付け部分をヤスリ仕上げして、スロープ板の取付完了。3つ並べて、どおだあ〜、と久々の至福のとき。せっかくですから、それぞれ仔細にご覧いただきましょうね。(ねえ、見て見て!)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 中央部の落し口。ほほお、美しい。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 前部の落し口。左が前側。床板と軸受を逃げているのでこんな奇妙な形状です。ふふっ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 後部の落し口。右が後側。床板を逃げています。再び組み立てて記念写真!


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
うふふっ

 
どおだあ〜