まず妻板から。床板に接する部分に角材をはめ込む切り欠きを作ります。板の両面にガイドの真鍮板をボルトとナットで取付。
糸のこで大まかに切り抜いて、あとはヤスリ仕上げ。中目のヤスリが木工の仕上げにいい感じ。あらかじめガイドの真鍮板の断面に青ニスを塗っておくと、切削の加減がよく分かります。ガイドに触れると青ニスが落ちて金属面が出ます。
加工済の中央の妻板2枚。
続いて角材の加工。30mm×30mmの角材の3面に12mm幅の溝を掘ります。まず、角材をはさんでジグの取付。
ジグの真鍮板の切り欠きをガイドにして、糸のことヤスリで溝を作ります。
ボルトの穴を角材の中心線上にすれば、ジグの上下を逆にして同じ穴で反対側にも溝が作れます。
最後に上の面の溝。これは簡単。ジグは必要ありません。ここに妻板をはめ込むわけです。
ほらね、こんな具合。といっても、微調整は必要。削りすぎに注意してピッタリはまるまで根気よく。妻板を金槌でコンコンとたたくとピタッとはまります。まさに指物細工の世界です。中央の2枚の妻板はこの方法で取付。
両端の妻板は角材の端にタッピングネジで取付。妻板切り出しの際のボルト穴をそのまま流用。いずれ最終的にはそれぞれ木工接着剤でしっかり接着するつもり。(まだつづく)