鉄輪の明礬分かれから国道を登って行くと、明礬温泉の手前に「明礬温泉」と書かれた小道があります。この小道沿いがいわゆる明礬の温泉街。老舗の高級旅館岡本屋はこの小道を入ってすぐ。小道の左側に屋根付きの駐車スペースがあるものの、狭いので駐車するのに四苦八苦。やっと置けたと思って玄関に向かうと、「いまは入浴できません」。こんなこともありました。入浴可能な曜日と時間帯の制約が厳しいので、事前のチェックが必須です。
今度こそとねらって岡本屋に。同じタイミングで駐車した車からお風呂セットを持ったお嬢さん。入浴の可否を尋ねに向かう当方とほとんど同時に玄関に到着。ま、レディファースト、お先にどうぞ。玄関は無人。インターフォンでフロントに連絡せよと張り紙があります。そのお嬢さん、積極的に入浴の問い合わせ。手馴れた感じ。すぐに入浴可の返答。おかげで当方は問い合わせしなくて済みました。チラリと見えた赤いスパポート。やはり温泉道のお仲間ですね。
玄関を上がると奥に続く階段。その先にフロント。入浴料を払うと「1時間以内です」。これはリジットな要求ですというニュアンス。そんなに長湯はしませんからどうぞご安心ください。さらに奥に進むと、今度は階段を下りて浴室へ。急傾斜地の明礬温泉ですから、旅館の中も階段を上ったり下ったり。「男湯 瀧湯 岩風呂」「女湯 桧風呂」の案内。
脱衣所は高級感も何もありません。きわめて普通です。浴室に入ると、ガラス越しに露天風呂が目に入ります。思わず「おおっ!」白濁したブルーのお湯は周囲の木々の緑といっしょになってこの上ない上質感、高級感が漂っています。これはすばらしい!早速屋外に出ようと気忙しく出口のある岩風呂へ。よくありがちな岩風呂。それより露天風呂だぜ……。
ん?岩風呂の奥に打たせ湯らしい水音。何だこれ?打たせ湯の落下地点の壁面に緑の藻が広範囲に附着。上質の新鮮な温泉に繁殖するらしい温泉藻。別府の紙屋温泉、島根の木部谷温泉などの温泉藻が印象に残っていますが、これほどまで広範囲でしっかりした温泉藻にはお目に掛かるのは初めてです。へえ〜っ、これはまたすばらしいじゃないですか。岡本屋の温泉藻は一見の価値アリです。
もちろん露天風呂で至福のひとときを過ごしたことは言うまでもありません。(至福の表情はこちら)この様子だともう一方の桧風呂にも何か趣向があるのかもしれませんね。しかし、残念ながら桧風呂のことは分かりません。女湯です。先般のスパポートのお嬢さんの湯上りを待って尋ねてみればよかったのかな。(笑)
