まずは素材の調達から。日用雑貨店で見つけたゴミ箱。足でペダルを踏むと蓋がパカッと開きます。お店の値札には「ステンレス製」と書いてありましたが、メーカーや材質の表示は一切なし。作りもかなりアバウトで、日本のメーカーなら恥ずかしくて商品にできないような代物。それでも2,600円也。
分解するとこんな具合。円筒の胴体とその蓋、左側の内バケツの一部を利用します。
内バケツの先端部分だけを切り取ります。これが胴体にのり、さらに蓋がかぶさるわけです。帽子掛けの金具を3箇所取付。この金具に金網を置いてやまめを吊るします。
さて、こちらは、どこにでもあるオイル缶。ガソリンスタンドでいただきました。これが下半分になります。
オイル缶は、油分を取り除くのが大変。しかし、心強い味方を見つけました。自動車整備用のブレーキディスク・クリーナー。しかも世界最大の米国自動車メーカーGM(General Motors)製。面白いようにきれいになります。某集会のあみだくじで当たりました。
燻煙材の入口を開けます。初代の作成では、ドリルの穴を並べ、タガネで切断しましたが、今回は、ディスクグラインダーで一気に。ただし、この騒音は近所迷惑。
こんな感じ。燻煙材を入れる際に手や腕が触れることもありますので、ヤスリをかけて切断面のバリを丁寧に取ります。
開き戸は、初代のものをそのまま再利用。次に、上下を接合するための金具を取り付けます。上下の直径が微妙に異なっていたので、ワッシャで微調整。
上半分をのせ、側板をネジ止めして固定。ポイントは、水分の溜るところを作らないことです。初代のスモーカーは、接合部分に水が溜る箇所があり、そこからサビが広がってしまいました。組みあがりの確認ができたら、一度分解して下半分に塗装をします。
初代の上蓋を再利用できるように、ゴミ箱の蓋を加工します。放射状に残した部分に穴を開けてネジ止めするわけです。ドリルとタガネで切り出しました。
取り付けるとこんな感じ。余分な先端部分をカット。
牛タンやサーモンなど、重量のあるものは丸棒に吊るします。そのための穴を開けますが、強度がないのでアルミ板で補強しています。丸棒を使わないときは、ガムテープでふさぎます。
上蓋と胴体に持ち手を取り付けます。いずれも初代のものを再利用。サビたところが10年間の歳月を感じさせて趣き深い。上蓋の蛍光塗装をやり直そうかとも考えましたが、すぐ汚れてしまうので、結局そのまま。
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