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(1)原因の特定とパーツの入手
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冷蔵庫の背面は、トレーラーのサイドパネルにある上下の通気口のカバーを外せば見ることができます。しかし、これまで中身をじっくり観察したことはありませんでした。
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中をのぞくと、くねくね屈曲した配管の一部に放熱板が見えます。熱源ヒーター用のコードが2本。納車以来、一度も掃除していないので、ほこりの付着がおびただしい。おそらく冷却機能に影響しているかも。
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コードカバーのほこりをぬぐうと、それぞれ「230V 125W」「12V 120W」の文字。230Vのコードに通電していることが確認できれば、ヒーターが原因であることが特定できます。
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230Vのコードカバーを切開。中には茶色のコードが2本と黄色のコードが1本。
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ビニール被覆の一部をむいて銅線を取り出し、テスターでチェック。コードの組み合わせによって電圧に差がありますが、通電していることは確実です。ちなみに、茶色と茶色に230V。つまみで電圧を加減できるようになっている模様です。
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ヒーターの不具合が確認できたので、早速、発注。230V仕様の在庫があり、数日で入荷。ヒーター(230V 125W)14,700円、送料840円、代引手数料 420円、合計15,960円也。交換作業をお願いすれば、工賃は1.5〜2万円とか。ちなみに、冷蔵庫本体は14〜15万円もするのだそうです。
(2)冷蔵庫本体の取り外し
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6月中旬に交換パーツを入手したものの、長梅雨が続き、作業が延び延びになってしまいました。やっと着手したのは8月になってから。作業が大変そうなので、えいやー、と気合いを入れて作業開始。まずは、冷蔵庫本体の取り外し。前面のドアは上のヒンジのネジ1つで外せます。
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シンク前面と一体になったパネルも簡単に外せます。この段階で、両端にある冷蔵庫の電源スイッチとプロパンガスのつまみが冷蔵庫側に、コンロのつまみが上部のコンロ側に付いていることがわかります。さらに庫内四隅にある4つのネジを外しました。しかし、冷蔵庫本体はビクともしません。ん?
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そうそう、プロパンガスの配管がつながっていますよね。これは外に出て通気口から。しかし、まだ動きません。う〜む。無理して壊すといけないので、ここでデルタリンクに電話。「交換作業をお願いしてもいいですかねえ」と弱音を吐いたところ、「頑張ってください」。えっ、引き受けてくれないのですかあ。取り外しの手順をご教示いただき、頑張るしかないことになりました。トホホ。
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気合いを入れ直して作業続行。通風口と室内の間にシーリング材で目止めされた隔壁があります。これを取り外すのだそうです。カッターナイフでシーリングを切り取り、ネジを外します。薄いトタン板という感じの金属板。周辺に干渉して変形するのも構わず、力任せに外に引き出しました。コンロの下の隙間から室内が丸見えに。
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これで、冷蔵庫本体が手前に少し動きました。しかし、まだ何かに引っ掛かっている感じ。
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そうそう、電源コードがつながっていますよね。コンロの下の隙間ではわかりません。冷蔵庫の隣の収納の奥を見ると、コードが2本。これが、230Vと12Vの電源なのでしょう。しかし、コードの長さには余裕がありません。う〜む。コードは収納棚の下を迂回しているようなので、この棚の奥の端を切り落とすことにしました。金切ノコの刃で根気よく。やれやれ大変なことになってしまった。
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電源コードは十分な余裕を確保できました。しかし、まだ何かに引っ掛かっているらしく、冷蔵庫は動きません。冷蔵庫上部の配線がどうなっているのかがわからないと、作業が進まないと判断。意を決してコンロとシンクのパネルを取り外すことにしました。当然、コンロのガス管も。奥の取付ネジにアース線らしきものを発見。これが引っ掛かっていたのです。
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コンロとシンクのパネルを取り外すと、冷蔵庫上面の全貌が露わになりました。配線の様子もよくわかります。どうやら冷蔵庫の取り外しには、このパネルの脱着が前提されている模様です。電源コードの接続端子もあります。
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収納棚の一部を切断までしたので、いまさら端子のコードを外す気にはなりません。そんなことをしなくても電源コードの長さは十分。冷蔵庫本体を引き出して90度旋回すれば、ハイ、この通り。これで、ヒーターの修理ができます。
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冷蔵庫本体を取り外した空きスペースはこんな感じ。上下2つの通風口。一番下に見える黒い部分がタイヤハウス。いやはや、冷蔵庫を取り外すだけで悪戦苦闘の四苦八苦。デルタリンクの情報では、シンクとコンロのパネルを外す必要はないとのことでしたが、当方の冷蔵庫の仕様は、想定されているものと違うのかもしれませんね。汗だくの半日作業でやっとここまで。昼食を食べて、しばらく休憩しましょう。ふう〜っ。
(3)熱源ヒーターの交換
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さて、午後の作業開始。これから始める230V熱源ヒーターの交換が、今回の冷蔵庫修理の本題。冷蔵庫の背面を掃除してほこりを落とし、よお〜く観察。ヒーター用の電源コードは右端の円筒の中間部分に入り込んでいます。この円筒が加熱箇所らしい。下端にはプロパンガスの着火ノズルもあります。上端の細い筒はガス燃焼の排気管。
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電源コードの出口には、綿状のものが詰め込まれています。何だか、スマートではありませんね。徹底した機能本位なのでしょうか。それとも経費の節減のため? ここで再度デルタリンクに電話。「やりましたよ!」冷蔵庫を取り外した凱旋報告と今後の作業手順の確認。
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円筒の上下の蓋を固定しているツメを開いて蓋を外します。円筒の側面のつなぎ目は噛み合わせでとまっているだけ。そこを開くと中には綿状のものがギッシリ。例の悪名高い石綿なのでしょうか。
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円筒の中心部に筒状のものがあり、ヒーターはその中に差し込んであるだけ。簡単に引き抜くことができます。12Vのヒーターもおそらく同じなのでしょう。
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新しいヒーターをこの筒に差し込みます。【画像白丸】交換作業はこれだけ。さらに詳しく内部を調べようかとも思いましたが、綿状のものが散らばりそうなので、すぐに円筒を閉じて元通りにしました。
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ヒーターの交換に続いて配線の変更。冷蔵庫のスイッチ部分のカバーを外すと、中にはゴチャゴチャした配線。端子が旧製品と異なるので、途中でカットしてコードをつなぎ直しました。【画像白丸】これで修理完了。スイッチを入れてテスト。ヒーターは温まっているのかな。ヒイーッ、素手で触って火傷するところでした。(^^;
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結局シンクも取り外しましたが、これには蛇口が付いています。水中ポンプの電源スイッチとホースがあるので、脱着に手間がかかります。今後、今回のような作業が再びあるかどうかわかりませんが、コードはコネクターで脱着できるようにしました。【画像白丸】 また、切断した棚板は切れ端をそのまま接着して強度を確保。冷蔵庫修理の影響が思わぬところに波及します。
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熱源ヒーターの交換が終了してホッとしたいところですが、トレーラーはこんな状況。取り外したエントランスドア、シンクとコンロのパネルが室外に横置き。さあ、もう一度気合いを入れ直して片付けなければ……。
(4)冷蔵庫本体の取り付け
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冷蔵庫本体の取り付けでも四苦八苦。元のスペースに戻すところまでは大丈夫でしたが、問題はその後の手順。
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最初に隔壁を取り付けたところ、シンクとコンロのパネルに付いているガス管がうまく外に抜けないことが判明。もう一度隔壁を取り外し、ガス管と隔壁を組み合わせた状態で仮置きし、それから隔壁を固定。やれやれ面倒だなあ。
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コンロのガス配管を元通りに結合。
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例のアース線の取り付けにも四苦八苦。抜け落ちないようにテープで仮止めしておいてシンクとコンロのパネルの固定ネジを締めました。シンクの蛇口、前面パネルを取り付けるとほぼ完成。これらの金属板は、なべネジで周囲の板にネジ止め。シンプルですねえ。
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やっと元通りの姿に。途中で挫折しそうになったものの、苦労の甲斐があって感慨もひとしお。できたあ〜。
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さて、冷却テスト。無くてもいいのですが、やはり缶ビールを入れて様子をみましょうね。(笑)
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翌日、しっかり冷えたビール! 冷蔵庫の復活だあ〜っ。