適当なサイズのチャンネルを入手することができませんでした。仕方なく9mm×9mmのアルミ角パイプをチャンネルに加工することに。厚みが1.2mmなので内側は6.6mm。直径6.0mmのピストン棒にちょうどいい大きさです。
角パイプの一面を切り取ってチャンネルを作成。実はこの作業に最も手間がかかりました。鋸を引く際に、面に垂直に歯を引けないので厄介です。そんなことをすると反対の面も切れてしまいます。面に水平に歯を動かすのはセオリーではありませんが……。最後にヤスリ仕上げ。
ダンパー受けのピンに取り付けられるように一方の端を加工します。精度を出すため青ニスにケガキ。
ピストン棒の端の形状に合わせて曲げ加工。
ピン用の穴。ちなみに6.0mm。
左右のストッパーが完成。念のため一応LとRの刻印も。
ダンパーのピストン棒に重ねてみました。ピン穴の位置もピッタリ。
ピン穴部分を拡大するとこんな感じ。強度のためには両側から挟み込むのがベストですが、曲げ加工した上に穴位置をそろえるのが面倒なので片側だけにしました。ピンの隙間の余裕も十分ではありません。
ストッパーを解除したとき、下向きになってブラブラしますから、ストッパー受けがあった方がいいですよね。これはよくあるL字のフック。ナットで固定するタイプ。ちなみにステンレス製。というか、最寄りのお店にはナット仕様はこれしかありませんでした。
ストッパーが下がる軌跡を確認し、さらに開閉時のダンパーやその他の腕金具の挙動を見極めて取り付け位置を決定。もちろんネジ部分の長さを最小限にカット。ロックタイトでネジ止め。
ダンパーの取付。アルミチャンネルのストッパーをセットしたところ。強度の心配もなさそうです。
ドアをちょっと持ち上げると、ダンパーが伸びてストッパーが外れます。ストッパーが受けに当たってカチッと金属音。この金属音を左右で確認できればストッパー解除完了。持ち上げた手をゆっくり降ろすとドアが閉まります。ダンパーは下端のピンを中心に上方向に旋回。開閉機構の腕金具などが干渉するのではないかと心配しましたが、問題なさそうです。これでもう収納の出し入れでドアが頭にゴツンということもなくなりました。どうです、このストッパー。スマートですよね。うふふ。