〔外部収納ドア改善の詳細〕
 
 
改善前
 
 
 外部収納ドアの改善は、以前にも検討したことがありました。ダンパーが問題なら交換すればいいのかな。それで、トレーラー輸入元のウッドランドに問い合わせたところ、ダンパーだけのパーツはなく、開閉機構も含めたドア全体の交換になるとのこと。費用も想定外の桁違い。悩むまでもなくあきらめたのでした。その後は、アウトリガーのハンドルを支柱にしてごまかしていました。
 
 ドアの破損をきっかけに、抜本的な改善に取り組むことにしました。ダンパーを交換しないのなら、何らかの方法でドアを支えることになります。アウトリガーのハンドルではないにしても、開口部に支柱を立てるのはやめましょう。開口部全体を広く利用できるお気に入りの開閉機構が台無しです。そうだとすれば、上からドアを吊るとか、あるいは開閉機構のどこかを固定するとか……。しかし、適当な箇所が見当たりません。う〜む。
 
 発想を変えましょう。というか、もっと単純に考えましょう。ダンパーに問題があるのならダンパーに手を加えればいいのです。つまり、全開のときに縮まないようにストッパーをかませればいいのです。ピストン棒の部分に何か挟み込みましょう。脱着の容易さを考えるとクリップが最適かもしれません。よくある目玉クリップの先端を必要な長さに加工して……。しかし、使用しないときの保管はどうするのでしょう。ひもで収納内に吊るしておきますか。う〜ん、いまいちスマートではありませんね。
 
 保管のことを考えなくてもいいようにするには、ダンパーと一体にすればいいのです。ダンパー受けのピンに取り付けましょう。ピンにはまだ多少隙間があります。外したときにブラブラしないようにストッパー受けもつけましょう。ムフフ、これはいけるかも。見た目もスマートそうです。おおまかな方針を決定してあとは材料の選択。お、その前に……。
 
 
 
 
 ダンパーの両端はEリングで取り付けられています。取り外して観察すると、何やら横文字。「高圧」「開けるな」「加熱するな」「処分の指示に注意せよ」というようなことがドイツ語、英語、フランス語で書いてあります。GERMANYの文字も。ドイツ製ですね。ピストン棒の丸棒の長さは10cmとちょっと、直径は6.0mm。ここにぴったりはまるストッパーを製作するわけです。
 
 

 適当なサイズのチャンネルを入手することができませんでした。仕方なく9mm×9mmのアルミ角パイプをチャンネルに加工することに。厚みが1.2mmなので内側は6.6mm。直径6.0mmのピストン棒にちょうどいい大きさです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 角パイプの一面を切り取ってチャンネルを作成。実はこの作業に最も手間がかかりました。鋸を引く際に、面に垂直に歯を引けないので厄介です。そんなことをすると反対の面も切れてしまいます。面に水平に歯を動かすのはセオリーではありませんが……。最後にヤスリ仕上げ。
 
 
 
 
 
 
 
 


 ダンパー受けのピンに取り付けられるように一方の端を加工します。精度を出すため青ニスにケガキ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 ピストン棒の端の形状に合わせて曲げ加工。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 ピン用の穴。ちなみに6.0mm。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 左右のストッパーが完成。念のため一応LとRの刻印も。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 ダンパーのピストン棒に重ねてみました。ピン穴の位置もピッタリ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 ピン穴部分を拡大するとこんな感じ。強度のためには両側から挟み込むのがベストですが、曲げ加工した上に穴位置をそろえるのが面倒なので片側だけにしました。ピンの隙間の余裕も十分ではありません。
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 ストッパーを解除したとき、下向きになってブラブラしますから、ストッパー受けがあった方がいいですよね。これはよくあるL字のフック。ナットで固定するタイプ。ちなみにステンレス製。というか、最寄りのお店にはナット仕様はこれしかありませんでした。
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 ストッパーが下がる軌跡を確認し、さらに開閉時のダンパーやその他の腕金具の挙動を見極めて取り付け位置を決定。もちろんネジ部分の長さを最小限にカット。ロックタイトでネジ止め。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 ダンパーの取付。アルミチャンネルのストッパーをセットしたところ。強度の心配もなさそうです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 ドアをちょっと持ち上げると、ダンパーが伸びてストッパーが外れます。ストッパーが受けに当たってカチッと金属音。この金属音を左右で確認できればストッパー解除完了。持ち上げた手をゆっくり降ろすとドアが閉まります。ダンパーは下端のピンを中心に上方向に旋回。開閉機構の腕金具などが干渉するのではないかと心配しましたが、問題なさそうです。これでもう収納の出し入れでドアが頭にゴツンということもなくなりました。どうです、このストッパー。スマートですよね。うふふ。


 
 
 
 
 
 
左右のダンパーにストッパー