〔ブレーキ装置の取付(その6)〕
 
出典 『国鉄貨車明細図集』
 
 
 このブレーキ棒、そのまま12分の1に縮小すると全長30mm。苦労して忠実に再現しても、結局、車輪の内側で目に触れることもありません。要するに、ブレーキ梁とブレーキテコを連結できれば機能的に問題ないわけで、ここは機能を優先して簡略化するのが賢明でしょうね。
 
 フォークエンド部分は、短い真鍮片を所定の長さの真鍮板で上下からサンドイッチ状態にハンダ付けすればできそうです。しかし、これに直角に交差したブレーキテコ側の真鍮板を取り付けるのは難しいかもしれません。あとから再度ハンダ付けするとフォークエンドがバラバラになるかも……。う〜む。
 
 ブレーキテコ側の真鍮板でフォークエンドの2枚の真鍮板を固定することができればハンダ付けは一度で済みます。しかし、2枚の真鍮板の隙間はどうしましょうか。アルミ板をはさみましょう。アルミはハンダが付かないので好都合です。こういう方針で作業開始。
 
 

 ブレーキテコ側の真鍮板のけがき。本物には調整用の穴が6つありますが、実際には1つあればOK。実測して穴位置を決定。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 糸のこで大まかに切り出し。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 ヤスリ仕上げ。青ニスを落とすと設計変更のケガキがバレてしまいますね。(笑)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 フォークエンド部分のケガキ。2本で一対、計8本。中央上側のラインから上がフォークエンドになります。中央の穴は作業のためのネジ穴。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 上下の穴位置を合わせないといけないので、これまでのように2枚重ねにして写し開けましょう。とりあえず2.0mm。間に1.0mmのアルミ板を挟みます。これがポイント!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 移し開けののち、一方の側にM2.3mmのタップ。残りの1枚とアルミ板の穴を2.3mmに。この段階でタップを立てておかないと、あとではできませんからね。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 M2.3mmボルトで3枚をネジ止めして切り分け作業を開始。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 切り分けてヤスリ仕上げ。フォークエンドの先端を丸くします。3層のサンドイッチ状態がお分かりいただけますよね。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 所定の長さにカットして縦の溝を切ります。幅1.0mm、深さ2.0mm。0.5mmの超薄ヤスリが活躍。この溝にブレーキテコ側の真鍮板が入ります。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 アルミLアングルを使用して、フォークエンドの縦溝にブレーキテコ側の真鍮板を差し込んでハンダ付け。アルミ板はそのまま。フォークエンド側を2.0mmかさ上げすると高さがピッタリ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 ハンダ付け後、ボルトを外してアルミ板を抜きます。アルミにハンダが付かない特性を活用すればこんな裏ワザが可能です。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 フォークエンドのブレーキ棒が完成。ま、これでよしとしましょう。


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ブレーキ梁にフォークエンド