ワフ製作記続・ワフ製作記/続・続・ワフ製作記 BACK
 

 
ワフ29500形式5t積有蓋緩急車
 
 
2012/06/18 更新
 
 
 金属加工や塗装のズブの素人だった私でも、ワフキットの加工がここまでできました。この間に気付いたことは、工作は単に手先の器用さではなく、むしろ知恵と工夫こそが大切という点です。仕上がりを左右するのは、実際の加工作業よりも、それに先立つジグや段取りの考え方です。そういう意味で、工作は、手ではなくて、頭でするものだと思いました。
 
 ワフキットの工作を通して、それまで未知の世界だった多くのことを学ぶことができました。自分一人の力でここまで来たと思うのは不遜でしょう。パーツや素材、各種情報などをご提供いただいた以下の方たちに感謝いたします。もちろん、これ以外の多くの方たちにも。そして何より、狭い我が家での工作、日頃はジャマモノ扱いながら、要所、要所で達成感を素直に共有してくれた家族に感謝しましょう。

Special Thanks for
 

キット提供 クラウンモデル
パーツ提供 小川精機(OS)
工具等提供 モノタロウ
インレタ提供 くろま屋
ディテール情報提供  くじゅうエイドステーション
汽車道楽の部屋
新貨車工房
塗装情報提供 スタジオジェッツ
技術情報提供 ミスターMこと、本西道一氏(故人)

 
 さて、ワフ製作記はまだ続きます。床下の発電機や電池箱などは、他の貨車にはないワフ固有の装備です。ブレーキ機構は、ダミーであっても是非欲しいシルエットです。さらに室内の各種装備。特にダルマストーブは必須アイテムですよね。これらのディテールは、これから時間をかけてじっくり追加していきましょう。まだまだ完結しない「続・続・ワフ29500製作記」。う〜ん、ゾクゾクしますね。(笑)

 
 
画像をクリックすると、詳しい記録をご覧いただけます。
 
 
 
 運搬ケージの作成(その1) 2007/02/23-03/03
 
クリックして詳しい記録をご覧ください。 塗装をして一応の完成をみたものの切迫した課題が1つ。ワフ専用の運搬ケージです。運転会に搬入する際には以前のように機関車のケージは使えません。それから、日頃の保管にもケージが必要。部屋の掃除でジャマモノ扱いされ、ボコボコにされる可能性もないわけではありません。(^^;
 
 機関車のケージの作成経験とその後の実績がありますから、同様にイレクターで。それにしても、工作に集中できる時間がないなあ。まずは枠組みまで。

 
 
 運搬ケージの作成(その2) 2007/03/04-03/30
 
クリックして詳しい記録をご覧ください。 ケージ内で車両を安定させるには、X軸、Y軸、Z軸の3方向での安定を考える必要があります。つまり、前後、左右、上下ですね。まず前後方向から。車止めにカプラーを設置して、これにワフのカプラーを連結しましょう。見た目も、機能的にもいい感じ。
 
 しかし、多忙な日々が続いて工作がはかどりません。グスン。追加塗装もあって1ヶ月近くもかかってしまいました。

 
 
 運搬ケージの作成(その3) 2007/03/24-04/07
 
クリックして詳しい記録をご覧ください。 上下、左右方向はどうやって固定しましょうか。C11のように太くてしっかりした蒸気溜はありません。う〜む。思案の末、シンプルに屋根を押さえることにしました。ただし、屋根材にキズが付かないように材質を工夫。
 
 よし、これでいつでも運転会にワフを持参できるぞ。さて、今月の運転会は……。えっ、ナシですか。そ、そんなあ。(涙)

 
 
 床下電池箱の作成(その1) 2007/05/09-05/16
 
クリックして詳しい記録をご覧ください。 デッキと並ぶワフの特徴の1つが床下機器。客車と同様に発電機や電池箱を装備しています。スカスカの床下がずっと気になっているので、早いうちに取り付けてしまいましょう。
 
 最初は電池箱。しかし、手元には十分な資料がありません。そうなると実物通りの再現よりもイメージ優先。まあ、こんな感じかなと……。まとめて塗装したいので未塗装のまま。しかも輪ゴムで仮止め。(笑)

 
 
 床下電池箱の作成(その2) 2007/05/20-06/13
 
クリックして詳しい記録をご覧ください。 床下機器の第2弾。電池箱と発電機の間の箱。付属品箱というものらしいのですが、何のための箱なのか分からないまま、見た目の形状を再現。吊り下げは、アングルではなくて、上に開いた逆ハの字の吊具。箱の右側にでっぱりがあります。
 
 床下機器が2つ並んで一段とワフらしくなりました。未塗装なので自己主張が強すぎますが、塗装すればそれなりに落ち着くはず。

 
 
 車軸発電機の作成(その1) 2007/06/27-07/04
 
クリックして詳しい記録をご覧ください。 床下機器の第3弾。ワフならではの車軸発電機。実際に発電させてはどうですか、というアイデアもいただきましたが……。ま、せめてベルト駆動だけでも再現してみたいものです。そうなるとベルトの張りを維持するテンショナーも必要ですよね。面白そう。
 
 情報不足、素材不足を克服して、テンショナー機能をそなえたダミーの車軸発電機が完成。床下への取付、ベルト駆動はまた次回。

 
 
 車軸発電機の作成(その2) 2007/07/11
 
クリックして詳しい記録をご覧ください。 せめてベルト駆動だけでも……。そうは言ったものの実際にどうしましょうか。問題はプーリー。とりわけ発電機側の小径プーリーには精度や強度、さらに耐久性が必要でしょう。何しろ走行中にブンブン回るわけですからね。
 
 旋盤などの工作機械が何もないので、素材から作り出すことはできません。となると、知恵と工夫で既存のものを活用するしかないでしょう。見つけましたよ、絶好のパーツ。うふふ。

 
 
 車軸発電機の作成(その3) 2007/08/02
 
クリックして詳しい記録をご覧ください。 車軸発電機の仕上げはベルト駆動。車軸のプーリーはすでに入手済み。問題はベルト。テンショナーがあるのに輪ゴムではね……。強度と耐久性があってしかも柔軟性をもつ素材って何でしょうか。う〜む。
 
 革ですよ! 手芸店で革ヒモを入手して最後の仕上げ。ワフの車体を前後に動かすと、ベルトが動いて発電機のプーリーが回ります。テンショナーがいい感じ。ダミーの車軸発電機、完成!

 
 
 付属品箱の追加加工 2007/08/13
 
クリックして詳しい記録をご覧ください。 車軸発電機のベルト駆動も実現し、次は床下機器をまとめて塗装だな……。おっと、その前に付属品箱の出っ張り。木片を貼り付けてごまかしていました。
 
 真鍮平角棒を入手して加工し、本体にネジ止め。この数ヶ月の間にもう真鍮の表面が黒ずんできました。次こそ塗装ですね。

 
 
 引戸錠の改良 2007/08/29
 
クリックして詳しい記録をご覧ください。 小川精機法隆寺レイアウトのデビュー直前、片側の引戸錠にトラブル発生。リングがポロリ。修理の時間もなく、急場しのぎにミシン糸で結びつけて施錠の代わり。晴れのデビューなのに、なんてこったあ。(涙)
 
 床下機器の塗装に間に合わせようと、引戸錠の修理。破損の原因を究明して再発防止の改良。よし、もう大丈夫だぜ。

 

 床下機器の塗装と取付 2007/08/31/-09/08
 
クリックして詳しい記録をご覧ください。 床下機器の最後の仕上げ。塗装はほとんど1年ぶり。部品点数も少なく難なく完了。ただし乾燥は十分に。1週間余り放置しておきました。床下機器を取り付けるといかにもワフらしい。とりわけ車軸発電機のベルトがいい感じ。うふふ。改良型の引戸錠も元通りに。
 
 さて、これでもう「ワフ製作記」は終わり? とんでもありません。次はブレーキでしょう。まだまだ続く「ワフ製作記」。

 
 
 ブレーキ装置の取付(その1) 2007/09/16-09/19
 
クリックして詳しい記録をご覧ください。 制輪子は車輪周りの重要なシルエット。これがあると足回りが一段と引き締まります。ダミーでいいので是非ともほしい。とは言うものの、この制輪子は、いくつものパーツが組み合わされたブレーキ装置の中の1つ。何をどこまで再現するのか、思案のしどころ。
 
 装置全体については改めて考えることにして、まずは制輪子の作成。工作機械のない当方の作業環境ではどうしたものでしょう。既製品を流用して加工。これがポリシーでしたよね。

 
 
 ブレーキ装置の取付(その2) 2007/11/15-11/25
 
クリックして詳しい記録をご覧ください。 運転会への参加や見学が続き、工作が滞っていました。それにもう1つ、ブレーキ装置の取付に厄介な問題が……。制輪子は、制輪子吊を介して床下のチャンネルに取り付けられていますが、この前後のチャンネルが車輪から等距離にないことが判明。組立時から分かっていたのですが、まさかこんなところで問題になろうとは……。う〜む。
 
 制輪子吊受を現物合わせて4種類作るしかないでしょう。当初は気が重かったものの、いざ出来上がってみると、ほお〜、なかなかのものだぜ、と元気回復。

 
 
 ブレーキ装置の取付(その3) 2007/12/02-12/09
 
クリックして詳しい記録をご覧ください。 制輪子吊受に続いて制輪子吊。制輪子を両側から挟んで吊り下げています。1つの制輪子に2個。つまり、8つの制輪子に全部で16個。量産しないといけません。しかも対のものは上下の穴位置をピッタリに。工夫が必要です。
 
 地味な繰り返し作業で量産達成。制輪子吊受も合わせて仮組みしてみると、ブレーキ装置のそれらしい外見になりました。うふふ。

 

 ブレーキ装置の取付(その4) 2008/01/24-02/01
 
クリックして詳しい記録をご覧ください。 お正月休みでお嬢さまが長期帰省。工作室が使用できず作業が中断していました。1月下旬になってやっと作業再開。
 
 再開最初はブレーキ梁。両端に左右の制輪子が付きます。制輪子の取付部分をどうするかが課題ですが、これは以前ご紹介した先行事例に倣いました。試作品を作ったのちに量産。全部で4つ。これまで作成したパーツを仮組みすると次第にブレーキ装置の姿が見えてきます。

 

 ブレーキ装置の取付(その5) 2008/02/09-02/16
 
クリックして詳しい記録をご覧ください。 床下のブレーキ装置の中でも、フォークエンドのブレーキ棒が難題。1つのパーツに2つの平面が交錯しています。しかも実車ではここで制輪子などの調整をする仕組み。う〜む。
 
 煮詰まってしまったので気分転換。とりあえずできるものから。ブーメラン型のブレーキ棒ブレーキテコ。真鍮板から切り出してヤスリがけ。上等な出来栄えに久々の自画自賛。このアールが美しい!

 
 
 ブレーキ装置の取付(その6) 2008/02/18-02/23
 
クリックして詳しい記録をご覧ください。 先送りしていたブレーキ装置の最後のパーツ、フォークエンドのブレーキ棒。実物の複雑な形状を再現することはあきらめ、機能本位の簡略化で打開策。いずれにせよ、作成には工夫が必要。
 
 これで、ブレーキ装置のパーツが全部そろいました。あとは組み立てて取り付けるだけ。うふふ。

 
 
 ブレーキ装置の取付(その7) 2008/03/01
 
クリックして詳しい記録をご覧ください。 そろったパーツを組み立ててみましょう。工作の中でもっとも楽しい時間。思い通りに出来上がって、気分はルンルン。なるほど床下のブレーキ装置はこうなっているのかあ。

 
 
 ブレーキ装置の取付(その8) 2008/03/16-03/19
 
クリックして詳しい記録をご覧ください。 長期出張などもあり、ブレーキ装置の取付になかなか着手できませんでした。作業自体はそんなに面倒ではありません。制輪子吊受を床下チャンネルにネジ止めするだけ。難なく完了。
 
 案の定、制輪子と制輪子吊以外はほとんど目につきません。塗装するとさらに分からなくなるでしょうね。でも、分かる人には分かるはず。ブレーキテコやブレーキ棒もありますよ〜。(笑)

 
 
 運搬ケージのカバー作成 2008/06/07
 
詳細記録はありません。 機関車と同様に、ワフの運搬ケージにも専用のカバーを作成しました。前回に引き続き、縫製の達人に依頼。防水コーティングの素材はさぞ加工しにくいことでしょう。それにもかかわらず立派な仕上がりに敬服。ちなみに、その達人とは私の母親です。(^_^)

 
 
 ブレーキ装置の取付(その9) 2011/04/02-04/17
 
クリックして詳しい記録をご覧ください。 2008年以来手つかずになっていた未塗装のブレーキ装置。この間、運転会の機会もなく、人目に触れないので気にすることもありませんでした。ホキの完成に歩調を合わせて、ブレーキ装置の分解と塗装に着手。やはり真鍮色よりいい感じです。ただし、床下なのでほとんど見えませんけどね。(笑)

 
 
 引戸錠の改良(その2) 2012/05/27
 
クリックして詳しい記録をご覧ください。 ホキ完成後、何度かの運転会にワフも参加。現地への運搬中に引戸のガタ付きが大きくなったなあと思ったところ、なんと引戸錠が破損。引戸側のフックのハンダが外れてしまいました。
 
 以前にも引戸錠のハンダが外れたことがありました。やはり負荷のかかるところにハンダ付けは不向きだと実感。半日で修理完了。