〔端梁の加工〕
 
   
 
 
 新しい工具仲間の紹介です。スパイラルタップとダイス。今回の作業には、止り穴のネジ切りがあり、いったいどうしたらいいのだろうと困惑していたところ、行き付けのお店でスパイラルタップを発見。「切粉を後方に排出するので切粉づまりが少ない。止り穴(袋ネジ)のネジ立て加工には最適」という説明文に、救われた思いがしました。
 
 タップによるネジ切りは何度となく経験しましたが、ダイスの方は未経験。ブレーキホースを端梁に固定するネジが途中までしかありません。根元までないと取り付けできないよね。M4×0.7のダイスとダイスハンドルを購入。ほお〜。ネジが切れるぜ。初体験にちょっと感動。手持ちの工具が充実していくのはうれしい。何と言っても、工具は蓄積された人類の知恵の証ですからね。
 
 

 加工前の端梁と連結器受け。端梁と言っても、床の端といっしょになったただのLアングル。開いている穴は、床下梁へ取り付けるために以前開けたもの。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 加工は4箇所。まず連結器の穴。その右にブレーキホースの取付穴。左右両端の下側を斜めにカット。そして、床部分の横幅の切り詰め。画像では分かりませんが、端梁は床幅よりも側壁の分だけ(両端それぞれ1.0mm)幅広です。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 糸のことヤスリで成形。う〜む、画像がイマイチですね。金属板の撮影は難しい。ご容赦を。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 さて、連結器受けの取付。穴位置はバスコークで接着した上で写し開け。この箇所の内側には床下梁のチャンネルの端が密着します。したがって、ネジ穴を皿もみして皿ネジで固定しますが、このネジ穴は止り穴。下穴は、ボール盤のチャックが下がって止る位置を利用して寸止め。「切削トルクが小さい」という説明文の通り、新規導入のスパイラルタップはサクサク進んでいい感じ。仕上げは3本セットの先タップ。こちらの方がより奥までネジが切れる感じ。
 
 
 
 
 
 
 


 付属の皿ネジがそのままの長さで使えるとは思っていなかったものの、どれくらいの長さにすればよいかは現物合わせでいくしかない。ちょっとずつ削りながら試行した結果、4.8mmだったネジは2.5mmに。下穴の寸止めがこわごわで腰が引けていたので、深さが十分でなかったかもしれません。でも貫通してしまうよりはマシでしょ。それでも、4箇所ネジ止めすれば強度は十分。
 
 
 
 
 
 
 
 


 連結器受けの取付を内側から見る。皿ネジの頭は端梁とツライチ。これなら床下梁のチャンネルと干渉することはありません。連結器の穴の大きさもピッタリ。我ながらよくできたと自画自賛。家族からも賞賛の声。(笑)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 続いてブレーキホース。それぞれのパーツには若干の加工が必要。右上のコックは、2.0mmの穴を開けてレバーを差し込む。端梁への取付部分はダイスでネジ切り。左のホース先端のふさぎは、1.2mmの穴を開けて鎖を取り付け。鎖を端梁に固定する金具は自作。ホースバンド用の0.5mm厚3.0mm幅の真鍮帯を長さ8.0mmに切り出し、両端に鎖用の1.2mmとボルト用の2.1mmの穴。いつの間にか、こんな工作は苦にならなくなりました。ボール盤での穴あけは、バイスにしっかり固定することが何より大切。これらの変形パーツの場合は、彫刻刀を駆使して木片でジグを作成。手間が掛かります。
 
 
 
 


 組み立てたブレーキホースの両端。この精密なディテールはクラウンモデルならではという印象。マニアを泣かせます。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 端梁に取り付けたブレーキホース。ホース先端の鎖は連結器受けの隅にボルトで固定。このネジ穴は貫通穴なので楽勝。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 ホースの先端は取り外し可能で、こんなこともできます。上手に加工すると、ブレーキホースの接合が可能かもしれません。恐るべしクラウンモデル!