〔票挿の取付(その1)〕
 
 
 各種の票挿のうち、大きい横長のものが「貨車車票挿」。これは左右の引戸に付く。また、それよりやや小ぶりの縦長のものが「貨車表示票挿」と「修繕票挿」。前者は「貨車車票挿」と並んで引戸に、後者は右側板の前方と左側板の後方に対角線上に付く。これら2種類6個の票挿を取り付けましょう。「貨車表示票挿」と「修繕票挿」は、C11運転室側板に取り付けた二連の票挿を流用します。【画像左】
 
 
    
 
 
 新たに入手したOS製の票挿。【画像右】 3本の足が出ており、C11の組立ではこれを所定の穴に入れて折り曲げて固定する仕掛け。しかし、今回は2つに切り分けて1つずつ使用したいので、この方法は利用できません。実物では四隅が皿ネジで側板に取り付けられています。これを参考にして、左右2箇所をネジ止めすることにします。既存部分に穴を開けることはできないので細工が必要。さて、どうしましょうか。
 
 

 二連の票挿を切り分けて形を整えます。OS製品の優れたところは、この票挿の裏側にもちゃんと溝が切ってあるところ。実物通りに用紙が入ります。ただし、塗装もしっかりしているので、簡単には地金が出てくれません。この票挿の左右にネジ穴用の耳を取り付けることにしました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 思案の末、ネジ穴用の耳には半月状のパイプを使用することに。3.0mmのパイプを半分にするにはどうしたらいいのでしょうか。こんな方法を考えました。ます、2枚の1.5mm真鍮平板の間にパイプを固定します。画像白丸部分でパイプをハンダ付け。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 パイプの上半分をヤスリで削り取ります。平板に取り付けているので、ヤスリ掛けは容易。1.5mmの厚みになるまで削ればOK。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 半分削り取ったところで平板から外し、所定の長さに短く切り分けます。票挿の厚さは2.0mmですが、長めにしておいてハンダ付けの後で削ります。バリや不揃いも気にしません。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 さて、半分にしたパイプを票挿の左右に取り付けますが、位置決めと保持のためにこんなジグを工夫しました。まず、票挿の中央の穴と同じ形のアルミ板を切り出し、これに票挿をはめ込んで固定。次に3.0mmのドリル穴を開けたアルミ板を穴の中心から左右に切り分け、これで半月状のパイプを押さえます。
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 パイプの穴にハンダを流し込んでハンダ付け。アルミにはハンダが付かないところがミソ。アルミ材でジグを作るのも、それなりの理由があるわけです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 余分のハンダを削り取り、形を整えるとこんな感じ。ほお〜、なんとなくそれらしいですね。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 耳の部分に取付用のネジ穴を開けます。今回初めてM1.2mmネジを使用。ネジの頭が飛び出ないように座繰り。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 さあ、「修繕票挿」の取付です。これは、実物の右側板前方部分。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 位置決めをして、1.0mmの下穴にM1.2mmのタップを立てます。M1.2mmのネジ止めもやればできるんだ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 これは、実物の左側板後方部分。排水パイプに密着するように票挿が付いています。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 こちらもM1.2mmのタップを立ててネジ止め。こんな感じです。これで「修繕票挿」の取付は完了。修繕票(?)を入れてみました。