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ワフ29500形式5t積有蓋緩急車
 
 
 ディテールの追加と塗装を施してワフを完成させましょう。ところで、ディテールの確認はどうしたらよいのでしょうか。C11328の場合と違って、現役時代の写真は手元にありません。しかし、イメージ優先でなく、できるだけ現物の姿に忠実に仕上げたいものです。インターネットには貨車だけの画像を収集したホームページもありますが、必ずしも細部を確認できるアングルとも限りません。また、産業遺物として現物を保存している資料館も見つけましたが、遠すぎて思うようになりません。比較的近隣で、しかもできるだけ現役時代の姿のままの状態を維持している現物があればなあ。
 
 ありました。くじゅうエイドステーション。大分県飯田高原のキャンプ場です。キャンプ場と言っても、その名が示すように、マラソンやトライアスロンの給水所のようなコンセプト。苦しいレースの途中、ほっとするエイドステーションのように、疲れたときにのんびりできるところというイメージ。はやりのオートキャンプ場ではありません。静かな木立の中にひっそり、という感じ。宿泊棟は国鉄貨車の改造。それも、車掌車や有蓋緩急車。満を持して、現地視察に出掛けました。
 
 訪問当日は生憎の風雨。事前にお願いしていたら、雨にもかかわらず場内を案内してくださいました。ワフ29500だけでなく、ワフ35000ヨ8000、さらにワム80000の姿も。走り装置と床下機器は取り外されているものの、上ものは、細部も含めて現役時代そのままです。外装は上塗りされている模様。ワフの室内も見学。仕切板を取り去り、荷室は畳敷きの就寝スペース、車掌室には現役時代そのままの長イスとダルマストーブ。その他の装備もそのまま。これはすばらしい。保存状態といい、マニアなら垂涎ものでしょう。あ、私もよだれが……。(笑)
 
 オーナーさんはよほどの鉄道マニアか、と思いきや、さにあらず。単に施設投資上の選択だったとか。それにしても、よく残しておいていただいたものです。ありがとうございます。おかげで、ワフのディテール加工のデータが入手できました。さあ、「続・ワフ29500製作記」を続けましょう。
 
 
画像をクリックすると、詳しい記録をご覧いただけます。
 
 
 
 塗装コーナーの作成 2005/07/01-07/06
 
クリックして詳しい記録をご覧ください。 ワフ製作の次のステップは、何と言っても塗装。しかし、金属加工以上に知識も技術もありません。塗装することがあっても、適当にスプレーを吹いていたにすぎません。せっかくですから勉強しましょう。教科書を買いました。こちら
 
 自宅裏庭を塗装作業場にしますが、塗料飛沫の飛び散りが気になります。ご近所への迷惑も考えて、区画された塗装コーナーを作ることにしました。およそ90cm×90cm×90cm。常設ではなく、仮設で持ち運び可能。ただし、使わないときにどこに片付けるか、これが難題。玄関に置いたら、奥さまと娘たちに叱られました。(涙)

 
 
 荷物室妻板のディテール加工 2005/07/30-08/05
 
クリックして詳しい記録をご覧ください。 塗装に先立って、もう少しディテールを充実させておきましょう。そのために九重まで出掛けたわけですからね。室内と床下の細工は塗装後のお楽しみにして、さしあたり荷物室妻板から。3箇所の握り棒と左右の標識掛。連結器の解放テコおよびテールランプの点灯は後日改めて。
 
 既製品を利用しようという当初の方針によれば、標識掛に小川精機C11のリヤ標識灯受を利用することもアリでしたが、今回は自作。ワフキットの加工を続けるうちに、多少自信がつき、可能なものは自作しようと方針転換したわけです。

 
 
 デッキに手ブレーキ取付 2005/09/01-09/07
 
クリックして詳しい記録をご覧ください。 工作が中断してしまった。受験を控えた高3の娘、夏休みにお部屋を使わせてくださいとも言い出せず……。もう1つの理由は真鍮素材。ほしいサイズLアングル手に入りません。1ヶ月近い中断を経て、やっと再開。
 
 デッキの手ブレーキ。これこそワフが緩急車である証。くじゅうエイドステーションの実物は下端がカットされているので、『国鉄貨車明細図T』(鉄道史資料保存会、1993年)の車掌車の図面を参照。久しぶりの工作に、これまでの欲求不満が解消。はて、すでに私は工作中毒症なのかもしれません。(笑)

 
 
 解放テコの取付(その1) 2005/09/10-09/16
 
クリックして詳しい記録をご覧ください。 妻板のディテール加工の最後は連結器の解放テコ。見せかけだけのダミーではなく、ちゃんと機能するようにしたい。連結器のピンを引き揚げる引揚カギの処理が1つのポイントかな。
 
 その前に、解放テコを固定するテコ止め【画像左】とテコ受け【画像右】の作成から。T字アングルにこだわっていたのは、このテコ止めを作りたいからでした。テコ受けも、前回T字アングルから作ったLアングルで。ところで、解放テコは、荷物室側とデッキ側とで長さが違うのですね。ふう〜ん。

 
 
  解放テコの取付(その2) 2005/09/21-10/01
 
クリックして詳しい記録をご覧ください。 さて、解放テコの取付。真鍮丸棒の曲げ加工。軸受けと軸止めの取付。引揚カギの作成と組立。これといった新しいワザもなく、これまでの手法の集約という感じ。
 
 「ほら、連結器が開くよ。どお、どお」。動きがはっきり分かるものは、素人の家族の賞賛も得やすい。「すごいね」。よしっ、その一言で次の工作への意欲がみなぎる。前後の妻板のディテール加工はこれで終了。次は側板だ。

 
 
 荷物室引戸のディテール加工(その1) 2005/10/10-10/19
 
クリックして詳しい記録をご覧ください。 側板のディテール加工の第1弾は荷物室の引戸。まず、引戸半開止に挑戦。引戸を半開にした状態で固定する装置。その機能が目で見て分かるだけに、イメージ通りに出来上がると至福の喜び。細かいパーツの作成もまったく苦になりません。
 
 しかし、もう1つの引戸錠は難しそう。ダミーにするのは悔しいし、かといってその機能と形状はとても複雑。当面、先送りにしましょうね。くじゅうエイドステーションの写真には写っていませんが、入口には踏段があります。票挿も含めてこれらもまたあとで。

 
 
 運用票板の取付 2005/10/25-10/28
 
クリックして詳しい記録をご覧ください。 引戸錠をどうするか。妙案も浮かばないまま煮詰まってしまったので、気分転換。目先を変えて、工作しやすいところを先に片付けてしまいましょう。てなわけで、運用票板の取付。
 
 ポイントは、板全体が浮き出ている立体感をどう加工するかです。ワッシャをかますだけでは能がないので一工夫。他方、画像の撮影に一苦労。正面からの撮影で真鍮板に写り込み。セルフタイマーのおかげで私の影は消えましたが、カメラと三脚が写り込んでしまいました。あは。

 
 
 雨樋の取付(その1) 2005/11/09-12/01
 
クリックして詳しい記録をご覧ください。 う〜む。1ヶ月近くも悩み込んでしまった。引戸錠を後回しにして他のディテールの工作を、と思ったのも束の間、雨樋で行き詰ってしまいました。30cm余りの帯板を半径2.0mmに曲げ加工するにはどうしたらいいのでしょう。ジグを工夫して試作品を作ってはみたものの仕上がりに納得がいきません……。
 
 熟練技能とは「単なる手技ではなく問題解決能力だ」(小関智弘『職人力』、講談社、2005年)という言葉に心を動かされました。「できるかできないか」ではなく、「どうすればできるか」を考えるのです。それで、できましたよ。納得いく仕上がりです!

 
 
 雨樋の取付(その2) 2005/12/07-12/14
 
クリックして詳しい記録をご覧ください。 苦労して作り上げた雨樋を側板に取付。合わせて排水パイプも。両者の継ぎ目をどうしましょうか。実物では、樋に下向きの短いパイプが付いていて、これに排水パイプを差し込む仕組み。でも、結局、突き当てるだけにしました。苦労した雨樋にいまさら細工を加える気にはなりませんし、出来上がれば見えなくなってしまう箇所ですからね。
 
 それより問題はパイプ止め。密着させるにはどうすればいいのでしょう。でもこれは、雨樋のノウハウの応用問題。比較的簡単にクリアして、雨樋の取付は完了。

 
 
 票挿の取付(その1) 2005/12/16-12/30
 
クリックして詳しい記録をご覧ください。 続くディテールは票挿。実物では、側板や引戸にいくつかのタイプが取り付けられていますが、中には極小タイプのものもあり、工作可能な2つのタイプだけを取り付けることにしました。
 
 手間を省くために、できるだけ既製品を活用しましょう。そこで、一方のタイプにはOSのC11用を流用。あえてネジ止めにしてM1.2mmハンドタップに初挑戦。課題は票挿側のネジ穴。細かい加工には照明付き拡大鏡が大活躍。老眼対策にも有効です。(笑)

 
 
 票挿の取付(その2) 2006/01/02-01/04
 
クリックして詳しい記録をご覧ください。 引戸の票挿の取付。縦長タイプは前回同様OS製品を流用。しかし、もう一方の横長タイプは自作するほかありません。裏側に溝を入れるにはどうすればよいのでしょう。
 
 帰省しなかったお正月休み。受験勉強中のお嬢さまは不在。工作がはかどります。「ここの溝に札が入るんだけど、どうだすごいだろう!」。完成後、自作の票挿を家族に自慢。興味のなさそうな娘とは裏腹に、奥さまの絶賛。そういう励ましが男を成長させることをご存知ですね。さすが年の功。(笑)

 
 
 荷物室引戸のディテール加工(その2) 2006/01/07-01/13
 
クリックして詳しい記録をご覧ください。 お正月休みは工作三昧でした。手に負えなくて先送りしていた引戸錠に挑戦。雨樋票挿の加工で自信が付き、できないことはないという意気込みで、実物通りの開閉機能を再現することに。
 
 いくつかの課題をクリアして、できましたよ、実物通りに機能する引戸錠。やればできるんだという自信がさらに増幅。この引戸錠の加工がワフ製作全体の卒業試験だったような気がします。残ったディテールもあとわずか。もう少しだ、頑張ろう!

 
 
 荷物室引戸のディテール加工(その3) 2006/02/01-02/02
 
クリックして詳しい記録をご覧ください。 引戸のディテール加工の最後は、荷物室入口の踏段。加工そのものに問題はないものの、形状や大きさ、取付位置を確認する実物の手持ち資料がありません。貨車の画像を掲載されているホームページのお世話になりました。
 
 取付後、例によって家族に披露。実物画像と見比べながらお嬢さま曰く、「ちょっと大きいんじゃないの」。お、鋭い指摘。実は工作した本人も気づいていました。長らく工作に付き合わされて、家族の見る目もそれなりになってきたということでしょうかね。気が抜けないぜ。

 
 
 ボックスドライバーの作成 2006/02/17
 
クリックして詳しい記録をご覧ください。 引戸錠の工作で精根尽きた感じ。前回の荷物室入口踏段も、完成度にイマイチ満足がいかないまま。しばらくは鋭気の回復を待ちつつ、ここでちょっとオマケの工作。
 
 妻板を組み立てた後、デッキ腰板の裏板の脱着ができなくなっていました。ボックスドライバーが長すぎてデッキの間に入りません。短くカットするという大胆な荒技もありますが、大切な工具ですから躊躇します。それならと自作に挑戦。機能的には十分使えます。でも、見た目は不格好、仕上がりもイマイチ。鋭気回復の突破口とはなりません。う〜ん、完成間際になってスランプかなあ。

 
 
 信号炎管被の取付 2006/02/22-02/26
 
クリックして詳しい記録をご覧ください。 外装のディテール加工の最後は信号炎管被の取付。これが一番最後まで残った理由はその形状。円筒形の部分はまだしも、先端の球形部分はプレス加工でもしない限り一体で作ることはできないでしょう。こんなときこそ、知恵と工夫の真価が問われます。発想の転換でなんとか……。
 
 ディテール加工が終わってしまい、喜びよりも、むしろ寂しい気持ち。あれこれ考える楽しみが失われてしまったような気がするからでしょうか。いいえ、まだまだ室内や床下のディテールがあります。これは今後の気長なお楽しみに。

 
 
 走り装置の組立と取付 2006/03/05
 
クリックして詳しい記録をご覧ください。 ディテール加工が終わったからといって、すべてが終了したわけではありません。走り装置の組立と取付が残っています。パーツの準備はできているのでいつでもよかったわけですが、最後の仕上げまでお楽しみにとっておきました。
 
 組み立てるだけ。二段リンクの機構に改めて敬服。よくできているなあ。負荷をかけると板バネがたわみます。ほお〜。うれしくなって久々に元気回復。車輪がついてレールにのり、「ワフ製作記」はこれで終了? そんなことはありません。まだまだ続きます。

 
 
 勉強部屋が専用の工作室に 2006/04/02
 
ご紹介するほどのことはありません。 受験生を抱える親の微妙な気苦労は筆舌に尽くせないものがあります。受験勉強のスキをねらって、不在の折にお嬢さまの部屋で地道に工作を継続。そのお嬢さまが、この4月から晴れて大学生、しかも寮生活。ということは……。
 
 勉強部屋が一転、専用の工作室に。ウフフ。もちろんそのために受験勉強の応援をしていたわけではありませんが、因果必然の成り行きで、結果的にこうなるわけです。でも、長期休暇には是非帰省してくださいね。切粉をきれいに掃除してお待ちしていますから。

 
 
 運搬ケージ 2006/04/29
 
ご紹介するほどのことはありません。 新年度とともに多忙な毎日。やっと工作室を独占できたというのに、とても工作どころではありません。月末になって、多少平穏を取り戻し、ワフをお披露目する機会がありました。(→こちら
 
 運搬中のトラブルを考えると、やはり運搬ケージが必要でしょう。とりあえずC11用を流用。連結器で固定し、両サイドの隙間には、C11で使わなくなった発泡スチロール板。これで難なく現地へ。積み込みも一人でOK。でも、大きな問題が……。C11と同時には運搬できません。あたりまえ。(^^; 専用の運搬ゲージが必要だなあ。

 
 
 運転会で試験走行 2006/09/10
 
クリックして詳しい記録をご覧ください。 久々に運転会に参加。主催は北九州市門司港の九州鉄道記念館。未塗装ながらワフを持参して試験走行。機関車があるので運搬ケージが使えません。やむなく屋根を下に逆さにしてリヤシートで運搬。ま、関門海峡を挟んだだけのご近所ですからね。
 
 この日のために乗用台車の連結器を交換していました。実車通りの二段リンクが衆人の注目の的。おっ、こんなに注目されると、次回の運転会までに塗装も仕上げないといけないなあ……。わっ、「よい子のみんな、ワフには乗らないでね」。

 
 
 塗装のための分解 2006/09/22-09/27
 
クリックして詳しい記録をご覧ください。 ディテール加工の終了後、カラッとした秋晴れを待っていました。塗装に湿度は禁物ですからね。運転会での反響が動機付けにもなり、さあ、いよいよ最後の仕上げの塗装です。
 
 しかし、現状のままですぐに塗装というわけにはいきません。いったん全部分解してパーツごとに塗装し、それをもう一度組み立てます。したがって、まずは分解作業から。パーツの整理と管理がポイント。

 
 
 床板の塗装と組立(その1) 2006/09/30-10/09
 
クリックして詳しい記録をご覧ください。 塗装のポイント。(1)塗料にはいくつかのタイプがあり、まずそれらの特性を理解することが基本。(2)完成度の高い仕上げには適切な下地処理が必須。下地の処理ですべてが決まるとも言われます。(3)金属加工にジグの工夫があるように、塗装する部品の支持にも工夫が必要。
 
 失敗しながら、試行錯誤を続けましょう。まずは床板関連の部品の塗装から。

 
 
 床板の塗装と組立(その2) 2006/10/15-10/18
 
クリックして詳しい記録をご覧ください。 塗装に取り組む気持ちは、ワフキットの金属加工を始めたときに似ています。まったく新しい未知の世界に踏み込んでいくハラハラドキドキの緊張感。これでいいのかなあ。あれれ、なんでこうなるの。ダメだ〜。へこむなあ。ガクッ。こんな感じです。
 
 それに引き換え、組立はウキウキルンルン。いまや完全加工済みキットですからネジで組み立てるだけで形になっていきます。まずは床下補強材などが中心の床板の組立。

 
 
 ボディの塗装 2006/10/11-10/20
 
クリックして詳しい記録をご覧ください。 床板に続いてボディの塗装。もちろん外面は黒ですが、内面も全部黒というのはどうなんでしょう。将来的には車掌室の中に小物も装備したいですし、照明も点けたいですよね。そうすると室内色は明るい色がいいでしょう。荷物室の内壁は床板と同じこげ茶でどうでしょう。思わぬ失敗に遭遇しつつ3色の塗り分けに挑戦。
 
 恵まれた秋晴れの好天を逃すまいと次々に他のパーツも塗装。エナメル塗料は乾燥に時間がかかるのですね。

 
 
 窓ガラスの取付 2006/11/08-11/10
 
クリックして詳しい記録をご覧ください。 塗装の乾燥に焦りは禁物。切迫した原稿の締切に時間を取られたこともあり、塗装後は放置したまま。再開の第一弾は車掌室の窓ガラスの取付。ボディの組立後では作業が難しいと判断しました。
 
 いまや塗装済みとなった完全加工済みのワフキット。楽しい組立を存分に満喫しましょう。ルンルンルン……。しかし、思わぬ失敗に出鼻をくじかれ意気消沈……。ミスのリカバーも技術のうち。窓越しに見える木製の窓枠に心が癒されます。

 
 
 ボディの組立 2006/11/12-11/15
 
クリックして詳しい記録をご覧ください。 計算間違いの精神的ダメージを乗り越えてボディの組立に着手。すでに組立済みの床板に乗せてネジ止めするだけ。しかし、塗装が絡むとちょっとした工夫も必要。
 
 エナメル塗装は、その色合いのよさとは裏腹に塗面が弱いですね。組立中にパーツが当たっただけで簡単に傷がつきます。同一塗料での補修が欠かせません。

 
 
 デッキ妻板の塗装と取付 2006/10/22-11/20
 
クリックして詳しい記録をご覧ください。 工作記録を見ると、デッキ妻板の塗装開始は10月22日。1ヶ月近く経過して塗料の臭いもほとんど解消。妻板の取付自体は簡単ですが、大きな課題が残っていました。テールランプの加工。点灯のための配線をどうしましょうか。
 
 思案の末に取付完了。もちろん点灯テストも合格です。えっ、点灯した様子をご覧になりたいですか。申し訳ありません。電源やスイッチが完備するまでしばらくご辛抱ください。お楽しみはア・ト・デ。(笑)

 
 
 屋根の加工と塗装 2006/10/14-11/22
 
クリックして詳しい記録をご覧ください。 屋根の塗装作業は10月14日から。くじゅうエイドステーションの実車や過去の記録写真を見るにつけ、屋根の質感にはこだわりたいと思っていました。屋根は鋼板ではなく、板張りの上にアスファルトシングルのような防水材。このザラザラ感を表現するにはどうしたらいいのでしょう。
 
 リアルな仕上がりに我ながら満足。ウェブページのJPG画像では色合いや質感がそのまま伝わりません。運転会などで是非実際に見ていただきたいものです。自信満々。(笑)

 
 
 ディテールの塗装と取付(その1) 2006/10/22-11/25
 
クリックして詳しい記録をご覧ください。 10月の連日の秋晴れはワフの塗装にとってまさに幸運。毎日のように塗装を続け、「臭いが近所迷惑じゃないの?」と家族から心配の声も。申し訳ありません。もうほとんど終わりましたから。
 
 最後に残ったディテールの塗装。解放テコや引戸錠のように可動部分があるものはどうすればいいのでしょう。動かすと塗装がはがれます。打開策が思い浮かばないまま先送り。とりあえず、できるものから塗装と組立。

 
 
 ディテールの塗装と取付(その2) 2006/12/06-12/15
 
クリックして詳しい記録をご覧ください。 解放テコの塗装の妙案が思い浮かばないまま時間が経過。こうなるともう実際にやってみて、生じた問題の具体的対策を考えるしかありません。いろんな事態が予想されますが、失敗承知で塗装に挑戦。
 
 解放テコは何とかなりました。案ずるより産むが易し。しかし、引戸錠はどうしましょうか。試験走行で、振動によって簡単に外れることが判明。加工時の心配が現実のものに。ロック機構が必要です。思案の末、こちらはシンプルに問題解決。これで、10月以来の塗装作業がすべて完了。ふ〜う。

 
 
 レタリングの貼付 2006/12/13-12/16
 
クリックして詳しい記録をご覧ください。 残り物のディテール塗装の乾燥を待つ間、レタリングの貼付に着手。今後の段取りを考えると、この段階で作業しておくのがベスト。初めから自作は諦め、鉄道模型やプラモデルで使用されるインレタ(インスタント・レタリング)を、版下も含めてすべて外注
 
 さすがにプロの仕事だなあ。書体やレイアウトも完璧。ただし、当方はこれまでインレタ利用の経験が皆無。ここで失敗するとこれまでの苦労が水の泡。ノウハウの情報を収集して慎重に挑戦。黒地に白文字のコントラストが感動的!! どおだあ〜。

 

 電気系統の取付(その1) 2007/01/10-01/24
 
クリックして詳しい記録をご覧ください。 作業が中断。冬休みになって部屋主のお嬢さまが帰省。作業部屋が使えなくなりました。(涙) もう1つ。年が明けて入試シーズンの到来。仕事が忙しく、工作の時間がありません。(涙) 暇を見つけてはチビチビ作業。
 
 走り装置の前に電気系統を完成させましょう。テールランプだけでなく、車掌室の室内照明も。屋根裏に取り付けると屋根の脱着が面倒。実物にはありませんが、妻板の間に梁を渡して天井灯を設置。梁の塗装に時間がかかるので、第1弾は塗装の前まで。

 
 
 電気系統の取付(その2) 2007/01/27-01/30
 
クリックして詳しい記録をご覧ください。 天井梁の塗装と平行して電気系統の加工を進めましょう。第2弾は荷物室妻板の標識灯ほか。デッキの標識灯と違って荷物室の室内ですから、取付スペースの心配はありません。しかし、逆に配線をスッキリさせる工夫が必要です。
 
 合わせてデッキ標識灯と車掌室天井灯の配線も。コイル式の電線管の固定がポイント。電線管そのものに通電するアイデアは我ながら妙案。配線の取り回しがいい感じ。

 
 
 電気系統の取付(その3) 2007/02/02-02/16
 
クリックして詳しい記録をご覧ください。 電気系統の仕上げは電源スイッチ。荷物室のスペースは十分ありますので、電源には単一乾電池を2個。スイッチ盤を自作して塗装をしましたが、乾燥に時間がかかって作業が中断。でも、焦ってはいけません。乾燥に時間をかけることが塗装のポイント。
 
 家族を呼び寄せ、部屋を暗くしてスイッチ、オン。前後の標識灯は発光ダイオード特有の鮮やかな赤色。これに対して室内灯はほの暗い暖色系。「照明が昭和って感じだね」。おっ、ねらい通りのコメント。やったぜ!

 
 
 走り装置の塗装と組立 2007/02/10-20/17
 
クリックして詳しい記録をご覧ください。 最後の組立は走り装置。二段リンクの各種パーツや板バネ、軸箱などは、昨年10月以降すでに塗装済。今回、電源装置の加工と平行して車輪を再塗装。ワフキットで最初に組み立てた車輪には、サビが出ていました。
 
 昨年9月の分解以来、5ヶ月ぶりにワフが再びレール上に戻りました。仕上げに端梁のブレーキ管

 
 
 ディテールと塗装の完了! 2007/02/18
 
クリックして記念画像をご覧ください。 キットの到着は2003年3月。丸4年近くかかり、ディテールと塗装も含めてキットが完成。さあ、お祝いの記念撮影です。ウェブページの画像では物足りない方、運転会でじっくりご覧くださいませ。(笑)
 
 長らくご愛読いただきありがとうございました。「ワフ製作記」「続・ワフ製作記」もついに完結……。と思わせて、実はそうはいきません。床下や室内がまだ手つかずです。続きは、「続・続・ワフ29500製作記」へ。