〔荷物室引戸のディテール加工(その3)〕
 
あんみつ坊主さんの「汽車道楽の部屋」より転載
 
 
 ディテールの工作に移ってから、貨車の画像を掲載されているホームページを参照させていただくことが多くなりました。以前にもご紹介した通りです。とりわけ今回の入口踏段については、あんみつ坊主さんのホームページのお世話になりました。ご了解を得て、ここにその画像を転載させていただきました。ディテールの工作にとって、今となってはとても貴重な画像ですからね。感謝!!
 
 ワフ29513。デッキの踏段や手摺の塗装、床下機器の各種標記などがきれいで鮮明という状況から推測すると、おそらく検査工場から出てきたばかりのような気がします。側板右端、デッキ横の修繕票挿と仕立検査票挿に札が入っているのはそのせいでしょうか。連結された左の車両も同形式のワフのようですから、工場からの回送中かもしれませんね。イメージの膨らむ画像です。
 
 
 
 
 荷物室の引戸周辺を観察すると、引戸半開止、引戸錠、手摺、票挿などの様子がよく分かります。それに今回の入口踏段も。踏段の一方はT字アングルの床下補強材に取り付けられています。他方は床板でしょうね。踏段の幅はかなり細め。縦の長さとの関係から考えると、強度の確保が難しそうです。これといった妙案も浮かびませんので、手元にある厚さ1.0mm真鍮板から切り出すことにしました。
 
 

 厚さ1.0mmの真鍮板にけがき。踏段は前方にせり出していますから、切り出すのは直線の帯ではなくて、凹型です。2枚くっつけて真鍮板を節約。この段階で取付用の穴を開けておくと後が楽です。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 糸のこで大まかに切り出して、ヤスリで仕上げ。幅4.0mm。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 えいやあ、と曲げ加工。内々で20.0mmになるように、幅20mmのアルミアングルに押し付けて曲げ加工しましたが、意に反して角のアールが大きく、やや幅広になってしまいました。バイスを使用した雨樋のノウハウも効果がありません。ま、いいか。安易な気持ちで作業を進めた結果、最終的にお嬢さまから手厳しい指摘を受けることになったわけです。あは。
 
 
 
 
 
 
 
 


 取付用のネジ穴を写し開けるために、まず、所定の位置にバスコークで接着。接着する両面に青ニスを塗っておくと、青ニス除去スプレーで簡単に取り外すことができます。接着に時間がかかりますが、こうして写し開けすると誤差が生じにくいです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 ネジ穴位置を写し開けて、一方は床板にタップ。他方の床下補強材側は横向きに踏段にタップ。【白丸部分】いずれもM1.7mm。床下補強材への取付はネジ1つにしましたが、2つが正解でしたね。踏段が長いので、ネジを締めても動いてしまいます。反省。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 荷物室踏段の取付完了。わあ〜い、できたぞ。車体を抱えていつもの保管場所に移動中、腕に、ん?という感触。あわててよく見ると、いま取り付けたばかりの踏段がグニャリ。ヒイ〜ッ。(涙)手曲げで元通りに。やはり強度が十分でなかったようです。今後の課題ですね。やれやれ。