〔軸箱の加工〕
 
 

 まずは軸箱蓋の作成。キットの包みには、「軸箱フタ」と書かれた1mm厚の真鍮板と2mmのネジが8本。どうやらこの真鍮板から蓋を切り出せということのようだ。ううん……。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 図面には10分の1oレベルの数値。はたして素人の私がこの図面通りに仕上げることができるのだろうか。ちょっと憂鬱になりかけたものの、高がダミーの軸箱蓋。機能にかかわる精度が要求されているわけではない。見た目のイメージさえ整えば大丈夫。気を取り直して挑戦。
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 ここで新兵器。まさかプロの方たちがケガキの下地にマジックインクもないだろう、と思って探したところ、見つけました。コーザイのアオタックとその除去スプレー。アオタックにはスプレー式もありましたが、今回ははけ塗りを選択。しかし、いきなりドバッと出て、机の上が大惨事に。こんな失敗ばかりです……。(涙)
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 真鍮板を4等分に切り分け、アオタックを塗ってケガキ。1.5Rや2Rには、ケガキ用のコンパスでしょうか、それとも丸穴の定規でしょうか。いずれも手元にないので、同径のドリルの軸を使って適当に円弧を描きました。ただし、2mm穴のポンチ打ちは慎重に。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 ケガキに沿って糸鋸で大まかに切断。次に、縦が16mmになるようデジタルノギスで測定しつつヤスリ掛け。この程度の強度ならヤスリ掛け何回で100分の何mm、という感触も何となく。ただし、100分の1mmレベルにはこだわらず、16.0mm付近が確保できればOKとしました。目視でその差は分かりません。直線のヤスリ掛けは難しい。ヤスリをしっかり保持しないと両端の角が丸まってしまいます。直線のヤスリ掛けは、おそらく金属加工の基本なのでしょうね。
 
 
 
 
 
 
 


 丸ヤスリを使って、2mm穴周辺の仕上げ。図面の1.5Rや2Rにはこだわらず、と言うより、正直なところ私の力量では完全な円弧にはならないので、何となく感じが出ればいいや、ということに。除去スプレーでアオタックを落とすとこんな具合。まあ、いい感じやね、と自画自賛。この除去スプレーがスグレモノ。面白いようにきれいになる。蓋の切り出しは半日で2枚が限度。それ以上続けると苦痛になります。無理して続ける必要もないわけですからね。
 
 
 
 
 
 
 


 こちらは軸箱ブロックの加工。メインイベントは2箇所の2mmタップ。最初、蓋側の穴を1.6mmであけ、テープでブロックに固定して現物合わせでタップ下穴の1.6mmをあけました。もちろん蓋にも1〜4の番号を振り、ブロックとの組み合わせを特定。タップ穴周辺および蓋下部を蓋側の形状に合わせてヤスリで成形。その他、板バネの胴締が入る箇所の外側角をR仕上げ。蓋上部の出っ張りを蓋とツライチに。画像左は加工前、右が加工後。
 
 
 
 
 
 
 


 蓋の周囲に面取り気味に細かいペーパーを掛けて最終仕上げ。軸箱ブロックにネジで固定すると完成。ほう、ピッタリだぜ。眺め回して、至福のひととき。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 これまでの作業で出来上がったパーツを組み合わせるとこんな感じ。バランスをとるのが難しいが、一瞬、安定する。どうです、リンクや軸箱守も見えてきませんか。ここにこうなって、あそこにあれが……。えっ、幻覚ですか。(笑)