〔側板の取付(その1)〕
 
 
 
 
 「直角を確かめた上でハンダ付け」。妻板と側板の接合部分に記された図面のコメント。そんなことは分かっていますが、いったいどうやればいいのでしょう。ジグを工夫するにしても、正確に直角を出すには工具が必要。そこで、とりあえずスコヤの購入。新潟精機200mm台付スコヤ。JIS2級。精密加工が身近になった気がしてちょっとうれしい。
 
 図面を子細に検討。妻板と側板の接合部分で、側板は、妻板を左右の外側から挟み込み、側板の先端の切断面が妻板の外面とツライチ、という構造。また同様に側板は、床板を左右の外側から挟み込み、側板の下端の切断面が床板の裏面とツライチ、という構造。妻板、側板、床板の厚さはいずれも1.0mm。つまり、妻板および床板の1.0mmの厚みに側板を接合しろというわけです。もちろん、Lアングルはありますけど……。
 
 
    
 
 
 組立方法を思案中に思わぬ事実が判明。側板をよく調べると、何とどの側板も角が直角ではありません! プレスの型抜きですから、てっきり直角になっているものと思い込んでいました。スコヤを当てると隙間が見えます。あれれ。あくまで素材ですから、自分で仕上げなさいということかもしれません。でもそうすると、今度は長さが足りなくなるかもしれません。う〜む。
 
 方針転換。厳密な直角にはこだわらず、現物合わせで組み立てましょう。厳密に直角かどうかよりも、側板の端が妻板や床板とツライチになっていることの方が見た目には重要です。それぞれの板をピッタリ組み合わせることを目標にしましょう。もう1つ。Lアングルの角も直角ではありません。直角より小さい感じ。アングルに密着させようと考えない方がいいですね。
 
 

 車掌室三連窓の側板と荷物室の側板。両者の間が荷物室の入口。この入口の上部にLアングルで接続板を取り付けます。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 思案の結果、ベニヤ板にアルミLアングルを取り付け、側板を固定する枠を作成することにしました。ベニヤ板は300mm×900mm×15mm。できるだけ反りのない板を選びました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 側板を入れて固定。こうすると分割されている側板の上下が一直線にそろいます。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 妻板を取り付けた床板を側板の上に置きます。画像は上下が逆です。前後2枚の妻板の間隔に合わせて上述のアルミ枠の左右の位置を決めておきます。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 もちろん床下のT字補強材とステップは取り外します。しかし、床板アングルを固定するボルトが残りますので、アルミLアングルに穴をあけてボルトを逃げます。床裏から見るとこんな感じ。側板の上に床板を乗せますから、図面通りに側板の下端の切断面が床板の裏面とツライチになるはずです。妻板と側板の関係も同様です。こんなふうに考えました。
 
 
 
 
 
 
 
 


 しっかり押さえつけ密着させた上で、妻板アングルおよび床板アングルを側板にハンダ付け。これは車掌室側板。妻板に2箇所、床板に3箇所。ハンダ付けは、いまや免許皆伝。(笑)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 こちらは荷物室側板。妻板に2箇所、床板に2箇所のハンダ付け。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 さらに、接続板の取付。当初、接続板の長さが入口の幅より1.0mmほど短く、散々悩みましたが、床板のゆがみが原因と判明。エイヤーと力づくで隙間を解消。Lアングルをハンダ付けして固定。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 側板の取付が完了し、アルミ枠から車体を起こしたところ。ハンダ付けした内側。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 一番の課題だった側板と妻板および床板の位置関係。側板は、妻板の下端より床板の厚み分だけ下がっています。また、側板と妻板の接合部分のツライチ状態もほぼ満足。指で触れても段差はほとんど気になりません。よし、上出来だあ。


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
形が見えてきたぞ!