〔窓枠の取付〕
 
 
   
 
 
 図面には、2つのタイプから選択するようコメントが付いています。いずれも帯材を額縁状に組み合わせるわけですが、接合部分を斜めにするか、直角にするかという違い。当方にはフライス盤などの工作機械はありません。手作業によるヤスリ掛けが唯一の加工手段。手作業では、直線や直角を仕上げるのすら大変なのに、斜めの一定角度に仕上げて直角を作るなんて芸当はまず不可能。おのずから右のタイプに決定。窓枠内々のガラス面は縦40.0mm、横52.0mm。なお、側板の窓穴は縦50.0mm、横62.0mm。
 
 

 窓枠の素材は1.0mm厚、15mm幅の真鍮帯材。デッキ踏段の素材と同じ。不揃いの長さのものが3本。図面によると、これを10mm幅にして使いなさいということのようです。むむっ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 とりあえず大まかに切り出します。上下の枠と左右の枠、それぞれ10個ずつ。帯材が3本に分かれているので、長短の切り出し方に工夫が必要。できるだけ余りが少なくなるように。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 今回の工作のポイントは、左右の縦枠の長さをピッタリ揃えること。この部分の精度次第で窓枠の形状が決まってしまいます。斜めの加工はあきらめたものの、これには挑戦したいですね。そこで、短い方の帯材を全部並べてテープで固定。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 バイスに固定して全部一度にヤスリ掛け。スケールを当てて隙間を調べ、さらに微調整。全体がスケールに密着するように一直線に仕上げます。上下逆にして所定の40.0mmにけがき線を引き、そこをねらって同様にヤスリ仕上げ。これで10個の長さがかなりの精度で揃うはず……。
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 できました。測定すると、いずれも40.05mm〜40.10mmの範囲に収まっています。まあいいことにしましょう。うふふ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 左右の短い縦枠は、さらに10.0mm幅に削ります。横並びの窓の間隔が狭いので15.0mm幅のままでは取り付けができません。他方、上下の横枠は15.0mmのまま。あえて10.0mm幅にしませんでした。バスコークで接着するので、接着面を広くとりたいわけです。これで、窓枠のパーツは準備完了。
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 さて、窓枠の組立。アルミアングルで固定してハンダ付け。上下方向の精度はヤスリ掛けの際に確保しましたので、ここでのポイントは左右の幅。左右の窓枠の内々が52.0mmになるよう正確にアングルの位置を決めます。接合部分を裏側からハンダ付け。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 窓枠完成。三連窓の荷物室側の枠が仕切板の取付アングルに干渉するので、さらに1.0mm削りました。上段左端の窓枠です。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 側板の窓穴部分に室内側からバスコークで接着。外から見える窓枠が所定の幅になるよう慎重に位置決め。その点、バスコークだと微調整が容易です。スケールをあてがって一直線に。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 丸1日経過して出来上がり。三連窓はこんな感じ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 二連窓はこんな感じです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 アップで見るとこんな具合。塗装後、ガラス代わりの透明アクリル板を接着します。車掌さんが中から窓を開けそうですね。くふっ。