〔ハンドポンプの修理〕
 
 
 
 逆止弁は水の逆流を防ぐ弁装置。球を用いただけのシンプルな構造ながら、かなりのスグレモノ。吸水側と送水側を2つ組み合わせるとハンドポンプの送水が可能になります。さらに、逆流せずにボイラーにも注水ができます。誰がお考えになったのか知りませんが、おそらく知恵の集積の成果なのでしょうね。後水タンクとハンドポンプの「組立記」はこちら
 
 レバーを動かしても、ボイラーに注水される感じがなくなっていました。水を抜いた状態でレバーを動かすと、前方に倒したときに反発があって後方に押し戻されてしまいます。エアーが抜けていない感じ。球の動きの音も聞こえません。長らく運転しない間に、おそらく逆止弁の球が固着してしまったのに違いありません。逆止弁をオーバーホールしてみましょう。
 
 

 レバーを前方に倒すと反発があり、支持していないと勝手に後方に戻ってしまいます。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 まず後水タンクの側板を取り外します。レバーの構造を子細に観察。テコになっていて、前方に倒したときにポンプに水を吸い込む仕組み。前方に倒したときに水を送り出しているというイメージでしたが、逆でした。ということは、吸水側の逆止弁に問題があることになります。
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 水タンクにつながっているのは、ハンドポンプの下側の逆止弁。まずここからオーバーホールしてみましょう。球を落とさないように注意深く慎重にレンチでネジをゆるめます。ん?レンチを数回動かしたところで球が動いたような感じ……。分解を中止し、そのまま再びネジを締めて様子をみることにしました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 ほお、レバーを前方に倒しても、以前のような反発はありません。えっ、もしかしてこれで直ったの?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 タンクに水を入れ、ハンドポンプを動かしてみます。そうするとボイラーの排水口から水が……。ボイラーに注水できたわけです。運転室の側板の分解も覚悟していたのに、あっけない幕切れ。あっというまに、数年間の懸案が解決。よかった、よかった。