O.S.法隆寺レイアウト運転会

2007/07/22 奈良・安堵町
 
 
 小川精機の法隆寺レイアウトは、これまで2回訪問したことがありました。最初はC11キット納品直前の2002年3月。このときは見学のみ。次は組立完了直後の2003年7月。機関車を持参してのデビュー戦でしたが、雨にたたられほとんど走行できず、気分は不完全燃焼。そして今回が3回目。昨年お嬢さまが関西の大学に進学したこともあり、父親からの生活指導を大義名分にして関西行きを決行しました。もう1つの目的、ボイラー検査についてはこちら
 
 
    
 
 
 娘の住まいから高速を乗り継いで1時間余り。法隆寺レイアウトに到着したのは午前8時半。雨の心配はなさそうなものの蒸し暑い。すでに受付も始まり、何台もの車が駐車場に並んで機材搬入の真っ最中。初めてでもないので、当方も、車から機関車を降ろしてターンテーブルのある機関庫まで搬入。4年ぶりのレイアウト。施設の充実ぶりには目を見張るものがあります。とりわけ植栽の充実。季節ごとに楽しめるようです。
 
 実質的に新人でもあり、一応遠慮して通路に接した端っこの線路を選択。スチームアップの準備を始めようと乗用台車を線路に載せたところで、あらら……。3.5インチの機関車に5インチの乗用台車ですから、当然左右のセンターは一致しません。乗用台車のドローバーをずらせて対処するわけですが、自動カプラーに付け替えた際のカプラー位置が左右逆だぜ。時計回りで左レールを共有するのが基本、とOS担当者からご指摘。そう言えば、いつもの地元の運転会は左回り。う〜ん。
 
 
    
 
 
 悩んでいても仕方がないので、急遽カプラーの付け替え。こんなこともあろうかと逆側仕様にも対応できるように工夫していました。中央のネジ穴を共有してカプラーを左右に移動できます。【画像左】 しかし、端梁は外したまま。ま、連結して走行できれば十分です。ちなみに、地元用のカプラー位置はこんな状態。こちらは端梁付き。【画像右】 もちろんリヤのカプラーも付け替え。ワフを連結しますからね。(自動カプラーの取付についてはこちら
 
 カプラー問題が決着し、スチームアップも完了。さあ、本線へ出庫だあ。おっ、ターンテーブルのレールが奇妙だなあ。通常、三線式の線路をターンテーブルで回転すると面倒なことになります。三線式は点対象ではないので、回転すると内側の3.5インチのレールが一致しなくなるわけです。この不便を改善したアイデアレール。ターンテーブル上に3.5インチ用の渡り線のポイントがあります。会員某氏からのご提供とのこと。残念ながら写真を撮り損ねました。(涙)
 
 午前中に3周程度。まだ緊張してぎこちない。ボイラー水位も気になって走行を楽しむまでには至りません。機関庫に戻って水のチェックと思ったところで、ミーティングのコール。新人として挨拶を、と当方に声が掛かり、わざわざ会員諸兄にご紹介いただきました。お気遣いありがとうございます。ホームページの記事がOSの販売にも貢献しているとか……。(笑)
 
 午後の走行ではワフを連結してお披露目。床下機器は未完成ながら、塗装後の初めての走行。午前に比べると気持ちの余裕もできて、やっと若干の写真撮影。延々と続くレイアウトの雰囲気をご理解いただけますでしょうか。外周線では7.5インチの機関車が小さな子供を乗せた数両の客車を牽引してします。以前来たときよりも一般見学者が多いなあという印象。外周線はそのための専用線のようです。10年先の経営を考えると、小さい子供とはいえ、将来の大切なお客さまですからね。(笑)
 
 火室の石炭が燃え尽きかけたところで、今回の運転は終了。満足。水抜きと灰捨て、煙管の掃除を簡単に済ませて帰り支度。ほとんどの会員諸兄は午前中だけの運転。午後になるともう後片付け。皆さん撤収が早いですね。帰途、夕方の渋滞を避けるためとも。当方の後片付けが済んだところで、一部の会員諸兄がワフにご注目。早速、ワフ談義。「自作ですか」から始まって、「本物そっくり」「床下機器もありますね」「博物館の展示品のよう」などなど。最後には「OSから貨車シリーズを」の要望まで。貨車なら安くできるはずの声に「いや、OSは何でも高い」とオチがつきました。(笑)
 
 下関から法隆寺レイアウトまでは確かに遠いです。車を運転して機関車を持参するためには体力も財力も必要です。複数での参加なら多少は楽かもしれませんね。娘の生活指導の大義名分が通用するうちに、できれば何度も訪問したいものです。ワフの次は何を自慢しましょうか。(笑)
 
 
 
出発準備でにぎわう機関庫

 
こちらにはロケット号も

 
快調に走行!

 
ワフもデビュー!

 
みなさん撤収が早いですね