真岡鐵道乗車記

 2008/10/04
 
 
 私のライブスチームの機関車はC11328。モデルは広島機関区所属のC11328。可部線を走っていました。晩年は七尾線で活躍しましたが、その後廃車、解体。もうその姿を実際に目にすることはできません。しかし、プレートナンバーの近いC11325はいまでも実在しています。しかも動態。つまり実際に営業運転で走行しているわけです。真岡鐵道のC11325。ずっと以前から気になっていました。
 

1.下館駅

 
 真岡鐵道の始発駅はJR水戸線の下館駅。【画像左】 この駅には真鐵鉄道以外にも、関東鉄道が乗り入れています。下館駅ホームから大宮方面に目をやると、水戸線の左側から関東鉄道が乗り入れているのが見えます。【画像右】 画像ではわかりにくいですが、水戸線の右方向に真岡鐵道がのびています。
 
 
    
 
 
 秋葉原からつくばエクスプレス、守谷から関東鉄道で下館駅へ。実はこの関東鉄道もなかなかいい感じのローカル線。広大な関東平野を単編成の気動車がゴトゴト走ります。水海道駅構内には2両のホキ800が留置されていました。現役なのですかね。スケールモデルを製作中の私には気になるところです。
 
 真岡鐵道の「SLもおか号」は基本的に土曜、休日の運行。乗車券のほかにSL整理券が必要です。でも、この整理券がよくわかりません。いわば指定券のようなものですが、座席指定ではなくて号車指定。「お席は先着順です。お座りになれない場合もあります」と記載されています。乗車定員を念頭に割り振っている模様です。発車後の検札の際に日付入りの乗車記念証がもらえます。
 
 私は2号車。客車は旧型客車風の茶色ですが、元車両はオハ50。近郊通勤用で活躍した比較的新しいタイプ。芸備線で見たことがあります。元は赤色でしたよね。もちろん自動ドア。時代を感じさせるという点では、大井川鐵道の旧型客車にはかなわないなあ、と思いました。でも、いまとなっては、未改造で原型を保ったままの50系客車として価値ある存在なのだそうです。
 
 さて、待望のC11325……。残念ながら当日の運行はC1266でした。真岡鐵道では2両の蒸気機関車が活躍しています。C11325とC1266。ディーゼル機関車のDE101535もいます。まあ、しょうがないがないですね。次回は事前に運行の調査をしてC11325にお目にかかりましょう。もう一度訪問する口実ができました。(笑)
 
 
 
真岡鐵道から回送列車
 
 
 
あれれ、機関車は?
 
 
 
C1266でした
 
 
 
ホームへ入線
 
 
 
下り6001レ
 
 
 
 
 

2.出発!

 
 真岡鐵道の沿線もまた広々とした農耕地。架線やそのための電柱がないので、なおさら開放感があります。この点では、架線の下を走る大井川鐵道よりもはるかにいい感じです。映画やテレビドラマの撮影には最適と思うのですが、なぜかあまり登場しませんよね。窓を開けていると、ススや水しぶきが入り込みます。非電化時代はこうだったなあと感慨にふけったり……。
 
 
架線のない開放感!
 
 
 
車窓のそば畑
 
 

3.茂木駅

 
 1時間半で終点の茂木駅に到着。到着後すぐ、転車台で機関車の方向転換。これを間近かで見学できます。旋回中の警戒音がちょっと場違い。水の補給と石炭の整備を済ませると、復路の出発までしばし休息。茂木駅周辺にはほとんど何もありません。私は、下館駅のコンビニで買ったおむすびを待合室で食べ、あとは機関車をなめるように観察して時間をつぶしました。
 
 通風器の蒸気音が大きくなり、太い黒煙が立ち上がりました。復路の出発準備です。駅構内に隣接して民家があり、その黒煙が明らかに民家を直撃しています。屋外の布団や洗濯物は大丈夫なのでしょうか。土日だけのこととはいえ、蒸気機関車の復活に理解のあるお方なのでしょうかね。ちょっと心配。
 
 上り下館行きが茂木駅を出発すると、すぐさま機関車のドラフトが大きく響き始めます。この区間だけ、かなりの勾配がある模様。力強いドラフト音は何といっても蒸気機関車の魅力です。機会があれば真岡鐵道にもう一度。C11325の運用をチェックして。
 
 
終点茂木駅に到着
 
 
 
転車台で方向転換
 
 
 
回る回る
 
 
 
転換完了
 
 
 
出発までしばし休息
 
 
 
復路出発準備
 
 
 
機回し(その1)
 

 

機回し(その2)
 
 
 
上り6002レ