〔引込線の敷設(その2)〕

 道床のコンクリートブロックは、家に残されていたものを再利用してきた。しかし、それもついに底を突いた。最後に必要な20個程度をホームセンターで新規購入する。しかし、どうやって自宅まで運ぶか。ランクルは何でも積み込めてよかったが、現行の軽自動車でどうするか。2002(平成14)年式三菱ミニカ【画像左】。

  

 乗用なので積載重量がわからない。4人乗りということは、運転者も含めて少なくとも200キロは大丈夫ということだろうか。ブロック1個の重さが10キロほどなので、10個なら問題ないかな。それ以上はリヤスペースが厳しい【画像右】。


 数回に分けて引込線用のブロックをお店から運搬。この引込線はお客さんの乗り場にする計画なので、その点でも新品ブロックがいい。とは言ったものの、新品もそれなりに厄介。出来たてということで、あちこちにバリが付いたまま【画像上】。密着して並べようとするとこれが邪魔をする。かといって取り除くのはさらに面倒。まあ、多少の隙間はいいことにしよう。

 道床作業に先立って、溜まってきたガラを埋めることにした。沈み込みを防ぐために転圧棒でしっかり固める。
 
 さて、曲線箇所の道床ブロック。もちろん以前使ったジグを活用することは言うまでもない。以前のジグ利用はこちら。密着させて設置したブロックを円弧状に滑らせ、隙間にジグを入れて位置決め。カーブの向きは以前とは逆。
 
 次のブロックを密着させるまでジグを外さない。せっかく位置決めしたブロックが動いてしまっては元も子もない。曲線線路2つ目のブロック。
 
 あとはこれの繰り返し。
 
 問題は曲線最後のブロック。当然ジグの隙間にはなりません。線路を載せて現物合わせ。これくらいの隙間でいいかな。
 
 曲線線路に続く直線線路の水糸張りが悩ましい。隣の本線と平行にしたいが、どちらにも曲線が絡んでいて、平行になるのはごくわずかの距離だけ。う〜む。思案の結果、外壁をガイドにすることに。本線もこれを基準にしています。外壁が途中で折れているので、その折れ目を活用。曲線のブロックと外壁の間隔に合わせて、折れ目の位置に仮のブロックを置きます【画像白線】。


 曲線線路のブロックの端から水糸を伸ばし、仮ブロックの端を通るラインを延長したところで水糸を固定します。本線の曲線線路を取り外しました。ん?見慣れないものが見えます。腰掛けにしていたブロックも道床に使うので、単車スタンド(自作)を腰掛け代わりに持ち込みました。
 
 直線箇所の道床ブロックが並びましたが……
 
 最後はどうなるのでしょう。CAD図面では規格線路を敷設できることになっていますが、道床ブロックは想定されていません。ここまでですね。道床はどうしょうもありません。ダジャレ!?(笑)
 
 とりあえず線路を仮置きして様子を見ます。曲線箇所も大丈夫そう。
 
 問題の先端。どうするかな。
 
 道床両側の地面を埋め戻して整地。いい感じに出来上がっていますね。
 
 先端の線路をカット。これで線路敷設が完了だと思ったところで問題が発生。線路が横滑りするのだ。これまで、橋梁を除いて線路は置いただけ。横滑りすることはほとんどなかった。どうしてか。本線の一番端は両方とも枕木がサビサビ。グリップが良好だった。しかし、引込線のこの先端はサビが少なく、ほとんどグリップしない。なんとかしなくては。
 
 道床ブロックに穴を開けて枕木をボルトで固定することにした。コンクリートの穴開けは未経験。専用のコンクリートドリルを新規導入。本来は振動ドリルを使用するらしいが、この程度の穴なら通常のハンドドリルでも大丈夫。初挑戦にドキドキ。
 
 ハンドドリルの垂直穴開けは難しい。自作タップガイドを活用。といっても軸穴ではなく、外側の縦のラインをにらんでドリルを保持します。金属の切削とはまた違った感触ですね。
 
 なんということでしょう!穴位置を間違えてしまった(涙)。コンクリートドリルにばかり気が向いて、チェックが疎かでした。でも、2回経験できてよかった!?
 
 ステンボルトで固定。これで線路の横滑りが解消。
 


引込線の敷設完了!



ポイントから引込線方向



整備場方向



引込線入線OK