〔続・ポイントの道床〕

 まず雨水マスから。290mm×290mmの開口部に285mm×285mmの蓋が入っている【黄色の枠】。元の蓋を外して、ここに300mm×300mmのコンクリートの蓋を置くわけですが、ほかの箇所のように、ワッシャーやナットを挿入して高さ調整するのはむずかしい。スペースがない。う〜む、どうするかなあ。


 土留めに利用した20mm角パイプで、こんなスペーサーを作りました【画像左】。角パイプを安定させるために、6mmアルミ丸棒の両端にダイスでネジ切りし、角パイプにタップを立てて組み立てています。たまたま6mm丸棒が手元にありました。6mmタップの下穴は何mmだったっけ?忘れてしまった。このスペーサーは優れもの!四隅の高さをそれぞれ調整できる可動式。その仕組みがこれ【画像右】。

  

 角パイプの端にタップを立ててM6のボルトを入れます。その際、ワッシャーを挟んでダブルナットで固定。こうするとボルトを回して高さの調整ができますし、荷重をワッシャーとナットで受けるので、角パイプのネジ山の負荷も軽減。2mm厚とはいえ角パイプはアルミですからね。強度が心配でした。これで雨水マスのコンクリート蓋の高さ調整はクリア。どおだあ〜。

 もう1つの懸案が玄関敷石の水勾配。実際どのくらいの勾配なのか。水準器の下に8mmチャンネルを入れて水平になるところを探す。右端から320mmで水準器が水平【下画像】。8/320 =0.025、つまり2.5%の勾配。水勾配は2〜3%前後が一般的らしいので妥当な値。先般の現場監督さんは0.8%と言ってたが、自動車のロービームが眩しくなるので駐車場ではこの勾配とのことでした。


 最初の道床施工では、敷石の水勾配をそのまま延長する形で石板を傾けて並べた。しかし、延長した水平な直線線路をポイント部分に接続すると、ガタついて具合が悪い。水平な線路には水平な線路を接続するのが当然だな。引込線の勾配対策が残るが、そのとき考えよう。改めてポイント部分の道床を水平に施工し直すことにした。2.5%の300mm石板を水平にするには、え〜っと、計算上は片側を7.5mm上げればOKのはず。地面に並べた部分は砂を入れて調整。ところが……

 雨水マスの蓋に接する箇所は角パイプで土留めを作った。もう一度角度を調整しないといけない。M10ナットを接着したところにさらにM8ナットを接着。これで角パイプはほぼ水平。
 
 ナットを追加したので、角パイプの下の隙間が大きくなった。これでは土留めの役に立たない。思案の結果がこれ。替歯ノコのビニール袋をL字に切り開き、一方を角パイプに、もう一方を地面に当てて隙間をふさぐ。砂をかければ落ち着きます【青色部分】。
 
 土留めができたところで高さの微調整。ここはワッシャーが使える。
 
 雨水マス部分の水平調整は可動式で対処。ただ、ボルトのピッチが微妙なので、何度か試行錯誤。土留めの角パイプが露出しています。
 
 まだ作業していない御影石の勾配。わかりにくいですかね。
 
 線路を置いてみました。枕木の下にこんなに隙間があります。
 
 敷石を重ねた部分の水平施工。ワッシャーとボルトを使って四隅を調整。いくつか重ねたので接着剤で固めました。
 
 敷石の枚数が多いところは一番下を水平に。排水効果も期待。
 
 水平になった道床。玄関の敷石の端は必ずしも高さが揃っていないことが判明。ツライチにはこだわらない。
 
 ポイント線路を置いてみました。線路が先へと延びているのがわかりますね。
 
 こんなものを作りました。3枚あったふるいの網の1枚を流用。手元にあるもので工夫する。カットした両端が外れることを予想してハンダ付け。シュアー200ワットの電気コテを何年かぶりに使用。思い通りの出来栄えにニンマリ。
 
 雨水マスのここに。
 
 玉砂利を入れます。金網があるので下にこぼれない。庭園の装い。
 


第一期工事完了!


ここが基点