〔庭の整地(その3)〕

 植栽を取り除いて整地した直後はこんな様子だった【画像左】。転圧された地面には水たまりもなく雑草も生えない。まさ土に除草剤でも入れてあったのかと思ったりした。半年近く経過して様子が変わった。雑草こそ生えないが、大雨が降ると池のようになってしまう【画像右】。機関車の整備場にする前に改めて整地した方がいい。プロの職人さんから聞いたノウハウも試したい。

  

 職人さんいわく、整地の基本は勾配をつけること。一般には2%程度らしい。どうしたらいいのか。現場を見たのでなんとなくのイメージはある。これまでの道床造りや橋梁設置では水勾配に泣かされたが、今回は逆に水勾配をつける作業に挑戦だ。

 長い平板に勾配を作図する。整備場はほぼ奥行き2500mm、その2%は50mm。現場で見た通りテープを貼り、さらに境目を強調するためにマジックでラインを引いた。上端が水平になるように平板を固定すると勾配が現れる。こんなに下がるのか。
 
 テープの高さに合わせて桟木を並べる。このためにL=3000mmの桟木を購入したが、なんと現有の軽のミニカに入りきらないことが判明。何でも載せられるランクルとの違いを考えたこともなかった。やむなく店頭で2500mmにカットさせていただいて、なんとか持ち帰りました。あはは。
 
 かなり下がるとは思ったものの、あれれ、排水口の位置よりも低くなるんじゃないの。桟木を仮置きするとそんな感じだ。これはマズイ。排水口はこんなところにあります【画像白丸】。
 
 急遽方針転換。勾配を1%に修正。テープはそのままにして赤いマジックでラインを追加。50mm下がるところを25mmに。これなら排水口も大丈夫。
 
 赤いラインに合わせて左の桟木の高さを再調整。左右の桟木に渡した角材が水平になるように右の桟木の高さを揃えます。
 
 まさ土を入れ、平らになるよう桟木でならします。これも職人さんからのご教示。
 
 表面を固めます。自作転圧棒は、御影石を橋脚に利用したので重石がなくなったが、それでもまあ役に立つ。もう少し土を入れたいところをこのままにしてしばらく様子をみたい。雨が降るとどうなるか。
 
 ところで、懸案になっていた御影石のブロックを見つけました。水場の前の敷石の一部が実はそれでした。コンクリートだと思っていた。しかも3つ。これで、コンクリートブロックで代用している橋台Dが御影石になる。さらに第四期工事の2つの橋台にも利用できそうだ。
 
 御影石が見つかったのはいいが、そのあとをちゃんとしないといけない。赤レンガを取り除きたいと思っていたのでちょうどよかった。新たに並べる踏板箇所の間隔が微妙に狭い。縁台の下に並んだ踏板をジャッキでまとめて動かしました。これがホントのちからワザ!
 
 踏板と縁石のジグソーパズル。水道の量水器が斜めになっているのが気に入らない。どうするか。
 
 玉石を入れるスペースを作って誤魔化すことにしました。
 
 赤レンガもなくなった水場回り。物入れ状態だった縁台の下も片付けてスッキリ。実家の片づけも合わせて進む庭園鉄道の建設。
 
 ひと雨経過して落ち着いたところで、仕上げのまさ土を投入。
 
 突き固めて、整地の施工完了。
 


ピンポールに向けて!