この時点で主桁の足を固定することにした。キャップスクリューに、台座の隙間を解消するアルミパイプさえ入れておけば、もう組み立てても構わない。石板道床とツライチになり、かつ主桁上面のレベルが出るようにキャップスクリューの高さを加減する。この作業はすでに経験済み(→
こちら)。このままだと、やはり
足長おじさんは否めない。
課題が1つ解決しものの、同様の課題がさらにもう1つ。アルミパイプを取り付けたキャップスクリューとM16ナット【画像左】。キャップスクリューをM16ナットに入れると、ほらここにも隙間ができる【画像右】。台座のナットを載せれば見えなくなるが、ナットがガタついて安定しないのは明らか。隙間を詰めてナットを固定したい。
キャップスクリューの頭の外径10mm、ナットの内径14mm。つまり。外径14mm内径10mmのパイプを使えばいいわけだ。ジャンクを探しても、そんなに都合よくあるわけがない。上の事例のように14mmのパイプに12mmのパイプを挿入してもよいが、新たにパイプを購入すれば、L=900mmくらいだろうな。100mm+αでいいんだけど。
そもそも厚み2mmのアルミパイプって、これまで見たことがない。パイプ以外を考えた方がいいのかな。外径14mm内径10mmのものって何?1つ見つけました。同規格の水道用
ゴムパッキン。最初は
Oリングを探していました。これを何個か詰めればどうにかなるかな……。試作は失敗。原因はナット内のネジ溝。ピタって感じにはなりません。
やはりアルミパイプだな。そう決心してネットで検索。おっ、外径14mm内径10mmでしかも切り売り。やったあ!しかし、記事を読み進めるとともに気分が沈む。L=200mmはいいけど
「±5mm」、これはもう公差の範囲ではない。
さらに
「中国倉庫から出荷」「税関の通関検査」「税関申告のためフルネーム」などの言葉も。
「送料600円」も気になる。通常の国内便でもそれくらいの送料なのに、中国から日本までの送料はどうなっているのか。あとから請求されたりしないか。航空便なら送料も高そうだな。う〜む。受け取ったアルミパイプから
白い粉が出てきたりしないか!?
一晩悩んだ挙げ句、発注を決断。日本国内の店舗住所、電話番号、担当者氏名が明記してある。グーグルマップで住所も確認できる。料金前払いだけど、もしものことがあっても、今後の年金生活が破綻するような額ではない。まあ、
ラクテンだし。白い粉は両国の税関でチェックしてよ!
さて、入金してから1週間後。国際便の配達状況をチェックしてみると、なんと
「お届け済み」。自治会の団地清掃が終わって、図書館と買物に外出していた。郵便受けを確認すると確かに封筒が届いている。これだ!
宛先シールには
「中国郵政 CHINA POST」の文字。FROMの欄には
「… Shanghai …」の記載。Contensの欄には、小さい文字で
「Aluminum tube」。
そして、シール下端には次の一文も(原文英語)。
私は、この申告に記載されている詳細が正確であり、この商品には法律、郵便規制、または顧客規制によって禁止されている危険な物品が含まれていないことを保証します。(グーグル翻訳による)
「白い粉」は入っていないということでいいのかな。とは言うものの、恐る恐る開封して中身を取り出す。緩衝材のビニールに巻かれている。
ビニールを取り外して出てきたのがこのアルミパイプ【画像左】。外径14mm、内径10mm。これは公差の範囲。心配だった全長はどうか。L=200mm±5mmという事前情報だったが、そこまでアバウトではなく、200mm+0.5mm程度。意外にキッチリでした。ここで精度を求めてもね。ただ、ちょっと気になったのは、この切断面【画像右】。切り取ったままのガタガタ。まあ、いいですけどね。中国のアルミパイプ、合格です。「白い粉」も出てこなかった。(笑)