2017年2018年 BACK
 
 
いつもの風景……
 
 
 
 
 ついにそのときが……
 
 「定年まではいいんじゃないの」という上のお嬢さまの力強いお言葉で、第9回目の車検をクリアしたものの、はて、第10回目はどうするかな? もう購入から20年だなあ。いずれ手放す時が来るのは間違いないにしても、それはいつなのか? 断捨離リストから除外されていますが、じっくり考えてみました。
 
 (1)稼働率の激減とその原因
 
 購入時の月イチキャンプに比べて、近年稼働率が激減していることは事実。その主要な原因は、娘たちの成長巣立ち。新婚の上のお嬢さまには、昨年カップルでトレーラーキャンプを体験していただきましたし、他方、ことあるごとに同行していただいた下のお嬢さまも、近いうちに独り立ちされる模様。当初イメージしていたのは、子供たちが巣立った後の夫婦二人のトレーラーキャンプ。しかし、「トレーラーより、旅館ホテルがいい」という奥さまの根強い声も否定できない。だからといって、たった一人でのトレーラーキャンプはつまらない。いっしょに行っていただける家族がもう期待できないという状況。
 
 (2)トレーラー維持のメリットとその代替
 
 稼働率が激減していても、トレーラーを維持するメリットは何でしょう。私の書斎、あるいは物置。つまり、自宅に部屋がもう1つ増えていることも事実。しかし、下のお嬢さまが独り立ちされると、彼女の部屋が空きます。そこが使えます。トレーラーがなくても部屋数は問題にならないのかな。
 
 (3)トレーラー維持費の削減
 
 トレーラーがなくなった場合、維持費の削減はどうでしょう。まず、高額ではないにせよ、2年に一度の車検費用(重量税、自賠責ほか)、毎年の自動車税、これらは浮きます。そして、もしトレーラーがなければ、その駐車スペースに奥さまの車が置ける。つまり、このスペースは家賃込みなので、単純に奥さまの車の駐車場代が浮くことになる。これは大きい。しかもこのスペースは自宅前なので、駐車場まで歩く必要がない。この点に関しては、以前から奥さまのご要望が出ていました。
 
 (4)トレーラーの処分費用
 
 キャンピングカーは値段が高いというイメージがあるらしい。実際にそういう高額なものもありますが、賢明に思案してしっかり探せば、リーズナブルなものもないわけではありません。しかし、ということは、逆に手放すことを考えると、必ずしも高額で引き取ってもらえとは限らないということ。20年モノの我が家のトレーラーはどういう評価なのでしょうか? そもそも値段が付くのかな。それとも、「引き取り料」とか「処分代」を請求されるのかな。この点に関しては、これから時間が経過すればするほどマイナスになることは間違いないでしょう。我が家のトレーラー、20年モノとはいえ、まだ現役車で車検も2018年6月まで。
 
*  *  *
 
 さて、どうするかな? 購入時に、バーストナーは30年使えると伺っていました。確かに、いくつかのパーツや消耗品はこの20年間に交換や修理を余儀なくされましたが、本体はしっかりしています。接合部の雨漏りや床板の腐食などもありません。本当に30年もちそう。
 
 問題はオーナーの方ですね。私がバーストナーの限界までもう10年トレーラーを牽引できるか。知恵と工夫による負荷軽減はあるものの、自走式と違って、連結、切り離し、設営には、それなりに体力が必要。当然のことながら、私自身も20年前のそれを維持し続けることは難しいわけで……。諸行無常、加齢と体力の問題だなあ。う〜む。
 
 20年間家族と十分遊んだし、もういいっか! 2017年12月、えいやあ、と決断。トレーラーを手放します。いつ? 車検のあるうち。自動車税を回避するなら年度内。奥さま車の駐車場は月単位。これらの諸事情を勘案するとあまり先送りできない。ただ、乗用車と違ってどういう形で手放すのでしょうか。経験がないので具体的なことがわからない。購入したお店はもうない!? とりあえず、これまでいろいろお世話になってきたデルタリンクに相談してみましょう。
 
 「引き取りますよ」。トレーラーの中古車市場は、需要はあるものの供給がほとんどないらしい。「見せてください。査定します」。「それじゃあ、牽引して行きますのでよろしく」。
 
 
 
 
 2018/02/17-02/18 片付けと洗車
 
 回送の前に、室内の片付けと洗車。査定の際には第一印象の見た目が大切という話も聞きますからね。収納の中が何もなくなってスッキリ。食器など、一応の生活用品が一式がそろっています。ベッドはどうしましょうか。これを取り出すのは大変な作業。搬入が大変でしたからね。→こちら。まあ、このままにしておきましょう。上質な常設フランスベッドは、私としては、評価のプラスポイントになる気がしますが……。
 
 
    
 
 
 フロント収納の各種キャンプ道具も撤収。ほとんど使わなかったシャワーポンプやシャワーテント。おっと、「人生ゲーム」は今後は自宅のリビングかな。アウトリガー用の板とその収納ボックスはそのままにしておきます。それから、サイドタープはどうするかなあ。これだけ自宅に置いてても使えないよね。まあ、後日相談かな。
 
 
バーストナーのメーカーズプレート。
 
  Burstner Caravan GmbH
  D-77694 Kehl
 
  バーストナー・キャラバン有限会社
  郵便番号D-77694、ドイツの都市ケール
 
こんな感じでしょうか。ウムラウトが表記できないのが残念。
 
 
 
 

いまさらながら、Made in Germany
 
外側の電灯カバーに 「メイド イン ドイツ」。
バーストナーはドイツ車です!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 2018/02/23 回送 (もしくは回想)
 
 

アウトリガーをしまって、いざ連結……
 
 
 

いよいよ、出発
 


 

中国道伊佐PA 大型車区画
 


 

山陽道佐波川SA 遠慮して
 


 

山陽道下松SA お仲間とツーショット
 


 

山陽道宮島SA(その1) トレーラーはどこ?
 


 

山陽道宮島SA(その2) 昼食後こんな感じ
 


 

デルタリンク広島に到着
 
 
 

駐車場に仮置き
 
 
 
 到着後、トレーラーを切り離して駐車スペースへ。展示車とは反対側の道路寄りの端っこ。早速、チェックリストで装備品の確認。トイレ・シャワー、発電機、エアコン、サイドオーニング、テレビ・ビデオ……。ええ〜っ、どれもないです。あえて装備しなかったものばかり。「事故車ですか?」とも。「インバーターの容量は1キロ超えですか?」「はあ、350Wだったかと……」。商品としてのウリのポイントは付加価値なんですかね。お客さんがそれを求めているということか。結局、ベッドのことは話題になりませんでした……。
 
 その場で査定額を教えてもらえるのかと思ったら、「また後日連絡します」とのこと。改めてじっくりチェックするのしょう。「値は付きますけど……」。ほお、処分費用の持ち出しにはならないのね。まずは一安心。査定結果を待つことにして、「車検証」「自賠責」「納税証明」の書類を渡して、その日は終わり。
 
 数日後、まだ広島の実家に滞在中に連絡が来た。タイミングがよかった。期待していた査定額より若干低かったものの、名義変更等の諸手続きも込みということで、まあOK。年度内に売れない場合は、会社の名義にしますとも。ただし、フロントダイネットの純正ベッドマットを付けるというのが条件。「ありますよ、たぶん……」。実家のどこかに収納してあったはず。
 
 探したら出てきました。ほとんど使っていないので、新品同様。早速、デルタリンクに持参。お客さんから、テーブルを前後2つ使いたい、と言われたときに必要なのだそうです。ふう〜ん。まあ、確かにね。でも私は、ダイネット用のウレタンマットより、本物のフランスベッドの方が絶対寝心地がいいと思いますけどね……。
 
 納車時の純正仕様がいいのなら「タイヤもありますよ」「それもお願いします」。これは実家の車庫でじゃまものになっていました。また次の機会に持参します。最初に言ってもらえれば、両方とも一度に渡せたのにね。「売買契約書」のほか、名義変更手続きの「譲渡証明書」「委任状」の用紙を受け取る。記入捺印後、「印鑑登録証明書」と合わせて郵便で返送してくださいとのこと。この辺の手続きはトレーラーも普通の車といっしょです。
 
 長年愛用したバーストナーの今後のことは、何も考えないことにしましょう。ひょっとするとどこかで見かけるかもしれませんけど……。20年も家族と遊べてよかった、これだけです。ところで、近々の結婚記念日は、ちょっと贅沢して豪華ディナーにするかな。「春帆楼ふぐ会席でもどお?」と奥さまをお誘いしました。費用の出所は……。(笑)
 
 【後日談】 バーストナーの次のオーナーさんが見つかったそうです。すでにトレーラーをお持ちの方とか。よかったですね。(2018/03/29)
 
 
 
20年間家族と遊べてよかった。