用意するもの。(1)段ボール箱、(2)クラフトテープ、(3)カッターナイフ。今回、段ボール箱は新品を購入。(内寸)縦394mm、横289mm、高さ286mm。「中」の表記。単価138円を2つ。もちろん使用済みのものでも構いません。
上側の底になる部分の四辺を下側の蓋になる部分の四辺にはめ込んで、2つを重ねます。ポイントは上側が内で下側が外。水分が溜らないようにしましょう。隙間はテープで目張り。
下端の四辺を折り曲げて底を作り、一旦テープで固定。その後、スモークウッドの受皿用の穴を開けます。切断面をテープで補強。そのままスモークウッドを入れると底の段ボールが燃えてしまいますからね。(笑) 空気穴は特に必要ないでしょう。
天井部分が密閉できるように加工します。平らなままでも構いませんが、ちょっと工夫して屋根型にしてみました。内側にできた水滴が食材にかからないようにするためです。耐久性を求めない短期使用、要するに使い捨てですから、隙間はテープの目張りで十分です。取り出しの際にはテープをはがします。必要があれば、またテープで目張り。
受皿に合わせて置いたところ。内部はこんな感じ。スモークウッドも入れてみました。
食材はこんな具合に吊るします。全長36cmの菜箸をブスッと横に通しただけ。やまめの下ごしらえはこちら。
さて、燻煙してみましょう。まず、点火したスモークウッドを受皿に立てておきます。スモーカーが紙ですから、火は大敵。スモークウッドの火が燃え移らないように細心の注意が必要です。万一燃えても当方は知りませんよ。自己責任で。(笑)
スモーカーの底の穴が受皿に合うように上からかぶせます。この段階でスモーカーを動かしますので、チーズなどの小物はこの後にのせましょう。すでに煙が充満しています。
天井を閉じてテープで密閉。上端の片側に穴を開け、煙が抜けるようにします。煙を充満させるために、穴は小さめに。
このままスモークウッドが燃え尽きるまで半日余り。出勤前に点火して帰宅まで、あるいは夜寝る前に点火して朝まで。燃え尽きたあと、ほったらかしでも構いません。適当です。
じゃあ〜ん。テープをはがして天井部分を開けるとこんな具合。ほお、ちゃんと燻煙できています。段ボール箱だからといって、スモーカーとしてまったく遜色ありません。むしろ金属製スモーカーより水滴が少ないです。紙が水分を吸収するのでしょうね。
今回、2回スモークして内部はこんな感じ。さすがに上端部分は水分にやられていますが、それでもまだまだ使えそう。受皿のあった底も問題なし。
燻煙のあと、一昼夜風乾。燻製の出来上がりまであと一歩の辛抱。段ボール箱にはさまざまのサイズがありますから、食材の大きさや量に応じて、その都度最適な大きさのスモーカーを用意することができます。しかも格安、あるいは場合によってはタダ。初心者の方、最初から高額なスモーカーを購入する必要はありませんよ。
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