1.やまめの入手
新鮮な生きたやまめを手に入れます。この新鮮さが燻製のポイントです。我が家のスモーカーですと、だいたい一度に15匹余り。最寄りの養魚場まで出向いて、分けてもらいます。
2.下ごしらえ
塩でこすって、外側のぬめりを取った後、さばいて内蔵を取り出します。血合いとエラをきれいに取ると、仕上がりが美しくなります。でも、力を入れすぎると、身が痛みます。結構細かい作業。
3.塩の用意
粗塩250g程度に、三温糖、黒コショウ、ローリエを加えて、よく混ぜます。
4.塩の擦り込み 外側だけでなく、おなかの中にも、たっぷり塩を擦り込みます。エラの部分も忘れずに。
5.塩漬け
冷蔵庫に入れて、一晩漬け込みます。一晩で、こんなに水分が出てきます。
6.塩抜き
塩を洗い落とした後、流水で塩抜きします。洗面所でこんな感じです。30分位。
7.たこ糸かけ
タオルで水分をよくふき取ります。おなかの中やエラの内側は、特に念入りに。その後、たこ糸をかけて、吊せるようにします。Sカンが便利。
8.風乾
表面の湿気がなくなるまで、風乾します。おなかの中が乾きやすいように、爪楊枝で開いています。気候にもよりますが、半日位。べたつかなければ大丈夫。ただし、屋外での風乾は禁物。猫や鳥が狙っています。
やまめをぶら下げているのは、丸い餅焼き網の流用品。この風乾の状態のまま、スモーカーに入れることができます。
9.燻煙
スモーカーに入れて、燻煙します。スモークウッド2本ずつを2回。火種2つで、だいたい60〜70度の温燻になります。一昼夜。さくらの煙のかおりが心地よい。
この黄金色は、まさに現代の錬金術。でも、ここでぐっと我慢して、最低でももう半日、風乾してから食卓へ。白ワインによく合います。