〔解放テコの取付(その1)〕
 
 
 
 ディテールの加工を開始して以来、パーツを取り付けるネジを多用するようになりました。ワフキットの組立は、ほとんどがM2.0mmの六角ボルト。でも、これでは細かいパーツには大きすぎる感じ。クラウンモデルにお願いしてM1.7mmの六角ボルトを入手。以前、C11のナンバープレートを取り付けたのがこのM1.7mm。ネジといっしょに、明らかに手作りと分かるボックスドライバーをいただきました。右画像の上がM2.0mm用、下がM1.7mm用。とても重宝しています。
 
 
    
 
 
 先般6.0mm×6.0mmのLアングルを探し回った際に、動輪舎の精密ネジのネット販売を見つけました。試みにM2.0mmとM1.7mmを取り寄せてみました。封を開いてビックリ。あららサイズ間違い、と思いきや、六角形のネジ頭の大きさ(平径)がいつも見慣れているクラウンモデルのそれより一回り大きい。画像の左2つが動輪舎のM2.0mmとM1.7mm。右の2つがクラウンモデルのM2.0mmとM1.7mm。動輪舎のM1.7mmはクラウンモデルのM2.0mmと同じ平径。
 
 ネット販売が確立され、明朗会計でスピーディな納品の動輪舎ですが、3.5インチの工作に限って言えば、多少の不便はあっても精密ネジはやはりクラウンモデルに軍配でしょうかね。
 
 

 前回Lアングルを作ったT字アングル。T字のテコ止めをこれから削り出そういうわけです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 高さと幅を所定の大きさに切りそろえます。ちなみに高さ6.0mm、幅11.0mm。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 1つのT字アングルに2つのテコ止めをいっしょにけがきます。加工は大きい方がやりやすいですからね。小さくなるとバイスに固定するのも一苦労。所定の位置に穴開けも。ちなみに穴径は1.4mm。M1.7mmネジのタップ下穴と同一にしておきます。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 糸のこで大まかに切り出し。形が見えてきましたね。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 ヤスリで仕上げます。この丸みがポイント。ところで、実物のテコ止めでは、軸穴に工夫があります。丸穴の下に細い長穴。ちょうどカギ穴の形です。他方、解放テコには軸が平らになった部分があり、これがテコ止めの長穴にはまりこんで固定される仕組みです。テコ止めがテコ止めである所以。しかし、そこまでの加工は諦めました。
 
 
 
 
 
 
 
 


 次にテコ受け。前回作ったLアングルに、これも2つのテコ受けをいっしょにけがきます。やはり所定の位置に前もって穴開けを忘れずに。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 糸のこで大まかに切り出し。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 ヤスリ仕上げ。こちらはむしろ直線的な感じがポイント。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 解放テコの軸はテコ止めとテコ受けを斜めに貫通します。垂直なドリル穴は精度のないボール盤では至難の技ですが、斜めの穴開けもまた難しいですね。真鍮板にテコ軸の傾きをけがき、それにテコ止めとテコ受けを取り付けて斜めに穴開け。前後の解放テコは長さが異なりますから、当然この傾きも異なるわけです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 テコ止めとテコ受けが2組出来上がり。裏側に刻印を忘れずに。組み合わせを間違えるとテコ軸が入りません。しかし、この小さなパーツにも、こんなに手間と時間がかかるのですよ。ふう〜っ。