〔窓ガラスの取付〕
 
 
 窓ガラスといっても、もちろん透明の塩ビ板。室内側には窓枠を取り付けましょう。とはいうものの、窓枠の具体的な資料が十分ではありません。くじゅうエイドステーションのワフ写真の中に辛うじて数枚。そのときは意識が室内の備品にばかり向いていて窓枠のことは気にしていませんでした。こんなことならちゃんと撮影しておけばよかったと後悔。
 
 
    
 
 
 室内の壁は板張りで外面の側板との間隔もかなりあります。窓ガラスは外面寄りですから室内の壁面からは奥まった位置。将来、室内に壁板を張るかどうかは別にして、窓ガラスは側板の内側に貼り付ければ十分でしょう。ニス色の木製窓枠がアクセントですね。上側の窓枠の幅が広いように見えます。窓枠の幅も含めて塩ビ板を切り出し、その上に窓枠を接着することにしましょう。
 
 

 こんなときも来るだろうと、前々から厚さ0.5mmの透明塩ビ板を探していましたが、なかなか見つかりませんでした。数年前の大阪出張の際に日本橋の電気店でやっと見付けて購入していました。保護シートがないので、作業中はマスキングテープで代用し、これに線引き。
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 切り出しはカッターナイフで十分。三連窓と二連窓ですから、全部で5枚。保護シート代わりのマスキングテープは接着する直前まで残しておきます。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 これは窓枠用の木製素材。C11の運転室の組立で使用した窓枠材の好印象が忘れられず、OSに追加注文して取り寄せ。上側2本が8.0mm幅。下側5本が6.0mm幅。長さの足りないものはC11組立時の残り物。多少色合いが異なりますが、まあいいことにしましょう。
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 窓枠の加工はC11の組立で経験済み。ポイントは縦の窓枠の長さを正確にそろえること。そのためには1本ずつではなく、全部同時にまとめて加工することです。縦枠になる6.0mm幅を3本まとめてマスキングテープで貼り合わせ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 貼り合わせたまま、まず大まかに切断。これらを全部まとめてさらにテープで貼り合わせて1枚の板にし、両端をヤスリがけしようというわけです。ちなみに長さ40mmにします。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 前後をアルミLアングルに挟んでバイスに固定。2つのアングルをツライチにしてヤスリがけ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 ほらね、こんな具合に端が一直線になります。これで全部同じ長さになるわけです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 窓枠材の準備完了。左が8.0mm幅の上の横枠。中央が6.0mm幅の下の横枠。そして右が6.0mm幅の左右の縦枠。仮組して塩ビ板に乗せてみるとピッタリ。うふふ……、と思ったのも束の間、ボディの窓穴の横幅と違っていることが判明。なんでじゃあ〜。確かめてみると、そもそも塩ビ板の幅が間違い。窓穴の横幅が52mm、左右の縦の窓枠材の幅が6.0mm。したがって塩ビ板の横幅は、52+6×2=62?? なんてこった。塩ビ板の幅が2.0mm短かった。これに合わせた上下の窓枠材も……。あ〜あ。
 
 
 
 
 
 


 昔から算数の計算は苦手でした。いまさらOSに窓枠素材の再注文もできないなあ。しかし、なんとかしなくては。最小限の手直しで何とかしたい。で、塩ビ板はそのままで、左右の縦の窓枠材の幅をそれぞれ1.0mm小さくすることに。これで窓ガラス部分の横幅が2.0mm広がって側板の窓穴と同じになるわけです。6.0×40mmを5.0×40mmにする工夫がこれ。深さ5.0mmの溝に窓枠材を挟み込み、はみ出た部分を削り取ればいいわけです。
 
 
 
 
 
 
 


 左右の窓枠の幅が当初の予定より1.0mm小さくなりました。スコヤをあてがって窓枠を直角に組み立てます。ここは瞬間接着剤。接着箇所の下を彫刻刀で掘り下げておきます。下の板に接着すると厄介ですからね。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 瞬間接着剤だけの窓枠は強度がありません。すぐに塩ビ板を接着。今度は透明バスコーク。接着の直前に塩ビ板の接着面のマスキングテープを外します。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 出来上がった窓枠付き窓ガラス。計算間違いでかなり落ち込みましたが、出来上がってみると、まあそれらしい窓じゃないですか。家族の心温かい賞賛に支えられ立ち直りの兆し。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 さて、最後にバスコークで窓ガラスを側板に貼付。窓穴とピッタリ重なるように慎重に位置決めします。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 一方の窓が完全に接着してから反対側の窓の接着。ボディを組み立ててディテールを取り付けると、このように横倒しにすることが難しいと予想しました。これでガラス窓の取付は完了。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 ついでに車掌室の入口引戸の加工も。真鍮の取手が黒塗装に映えます。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 この引戸の窓には乳白色の半透明を使用。厚さ0.5mmを見付けることができず、結局厚さ1.0mmを使用。透明バスコークで貼付。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 三連窓から反対側の木製窓枠が見えます。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 近づくと手前の窓の内側に木製窓枠が見えますよ!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 車掌室の入口引戸。すりガラスっぽい感じがリアルですね。実物は金網入の防犯ガラスのようですが……。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 引戸を開けてみました。木製窓枠がチラリと見えて、これはもうウフフですね。計算間違いのショックから何とか立ち直れそう。


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
木製の窓枠がリアル!