プロローグ 予想していたことですが、日頃の買い物、ちょっとした街乗りに、正直言ってハチマルは不便です。駐車スペースに入らないというわけではありませんが、図体がでかい分、周囲に気を使い、精神的に疲れることが多いのです。長距離の移動、キャンプやトレーラーの牽引で威力を発揮するハチマルも、オールマイティではありません。この弱点をカバーしてくれるのが、奥さん用の軽自動車。ちょっとした街乗りにとても重宝しています。 初度登録から10年をむかえようとするこの軽自動車の後継車をどうするか。これが懸案になっていました。奥さんの2回目の成人式の頃には、中古じゃなくて新車にしようという約束もあったし、実印で登録した自分名義の車がほしい、という気持ちも分からないではない。そうなると軽自動車じゃなくて小型車。でも、ハチマルと使用目的を峻別して特性を生かすとすれば、小型車の中でもできるだけコンパクトなサイズがいい。街乗りの実用性を持ちながら、遊び心を満たしてくれるお洒落なコンパクトカー。排気量1.5L以下、車重1tあたりが目安かな。 このクラスの国産車、おそらく品質管理はバッチリで、クレームにも迅速に対応していただけるのでしょうが、残念ながら、当方の期待に応えてくれるような車が見当たりません。ヨーロッパの小型車はよくできている、という噂を耳にし、おっかなびっくり、未知の領域、輸入車の世界に足を踏み入れてみることにしました。輸入車の検討は初めてです。ほとんど乗ったこともありませんし、予備知識はまったくありません。
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206に出会うまで とりあえず、比較的ポピュラーなVOLKSWAGENに探りを入れてみました。お目当てはPOLO。サイズ的にはこんなイメージなんだけど、排気量は1.6L。何度か通って試乗もさせていただきました。高速料金を営業の方に出してもらって、高速道路も走らせていただきました。足回りやボディがしっかりしていて、いかにも堅実なドイツ車って感じ。でも、ちょっと重たそうだな。街乗りや買物に1.6Lもいらないんだけど……。 目先を変えて、フランス車に挑戦。マツダがCITROENの無料モニターを募集していたので応募。Chansonの1dayモニターに当選! 当日は、奥さんと二人、運転を交代しながら山口市まで終日ドライブ。足回りのしっかり感は輸入車共通ですね。左ハンドルもそんなに苦にならないけど、ウィンカーを出そうと思って、いきなりワイパー動かしちゃった。インパネのデザインは好印象だが、当たり障りのない無難な外観に不満が残る。可もなく不可もないって感じかな。ブランド名を除けば、わざわざ輸入する必然性がよく分からない……。 フランス車って何となくお洒落なイメージですかね。それならPEUGEOTもRENAULTもあるぞ。ってことで、まずは最寄りのプジョー正規代理店ブルーライオンへ。306Styleはそれなりによさそうだけど、1.8Lで全長4Mは当方のイメージからすると大きすぎる。他方106はコンパクトで好印象だが、価格が高く、本気で市販しようという気ではないらしい。 以前は市内にもルノーの正規代理店があったのに、いつの間にかなくなってしまったので、隣県のルノー正規代理店へ。カタログでは印象の薄かったTwingoが、実車を見てとても好印象。こりゃあいい。現有のHONDA Todayの1.2L版という感じ。インパネもユニーク。クラッチレスのマニュアルミッション車に試乗させてもらったが、これまで体験したことのない奇妙な感覚が面白い。アクセルをオフにすると電磁クラッチが切れるんだとか。これなら私のセカンドカーとして十分楽しめるぞ。 と思いきや、残念ながらオーナーは奥様。「デザインは言うことないんだけど、オートマチックでないと……。」近い将来、オートマも導入されるのだろうか。複数の代理店に問い合わせてみるが、微妙にニュアンスが違う。輸入元のフランス・モーターズにメールで問い合わせてみる。「現段階ではお約束出来る状況にございません」とつれない返信。お膝元のヨーロッパではほとんどがマニュアルミッション。極東の島国のお客のためにわざわざオートマの設定を追加するなんて気はさらさらないらしい。困ったなあ。(近年、日産と提携したところを見ると、おそらく今後は日本市場にも少しは目を向けてもらえるのでしょうね。) 1.4LのLuteciaはどうだろう。デザイン、装備などにやや時代を感じるが、本国ではすでにモデルチェンジしていて、遠くないうちに日本に輸入されるらしい。ニューモデルを見てからでも、まあいいか。フランス車、面白そうだけど、タイミングがよくないのかな。 輸入車のシェアで言えば、やはりヤナセですよね。OPELのVITA。営業の方は、見るからに有能そうでしかも熱心です。試乗もさせていただきましたが、好印象。またまたウィンカーを出そうと思ってワイパー動かしちゃいました。右ハンドルなのにレバーは逆なんですね。1.2Lで1t。サイズ的にも価格的にもイメージにぴったり。しっかり売りたいので是非買って下さい、という輸入元の意志表示をひしひしと感じます。じゃあこれで決まりかというと……。VITAは街中の至るところで目にします。GOLFと同様、ほとんど国産車並に出回っていて、すでに日本で市民権を得ている感じ。これはおそらく私がイメージしている輸入車とはどこか違うのです。営業の方の優秀さが裏目に出ていると言うべきでしょうか……。 イタリア車にも目を向けてみました。FIATのPandaはポピュラーですよね。でも、カタログを奥さんに見せましたが、ほとんど関心を示さない。やはり、2回目の成人式を向かえるご婦人向きではないか。それならと、同じくFIATのPunto。サイズ的にはこんな感じだけど、排気量の割に価格が高いなあ。代理店の方の姿勢も、イタリア車に思い入れがあるのか、誰にでも売ろうというつもりでもないらしい。輸入車ってまだまだ特定の顧客だけのものなの? 残念ながら、イタリア車にはこれ以上深入りできませんでした。ランチアY100は見てみたかったんだけど……。 イギリス車のROVER Mini。よく見かけますが、奥さんの関心はいまひとつ。ボディが小さい分「乗ってる人の頭が大きく見えるから……」(?!)。そりゃあ、中には頭の大きい人もいますよ!
ROVER100は、結局見ずじまい。
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発注契約するまで プジョー206、探している輸入車のイメージにかなり近いぞ。かといって初めて見たその場で即契約、というわけにはいきません。車種の選定に続いて、諸々の情報収集が必要です。1箇所のディーラーさんだけでなく、異なった複数のディーラーさんのお話を伺ってみることが大切。これは、これまでの私の自動車購入の経験から得た生活の知恵のようなものです。 最寄りのブルーライオンには、サファイア・ブルーの5ドアだけしかありませんでした。ほかのボディ色や3ドアはどんな感じなんだろう。内見会の翌週、たまたま東京で学会があったので、暇をみてブルーライオン目黒に出かけてみる。事前の電話では、5ドア、3ドアに、各ボディ色が揃っているとのこと。地図を片手に電車を乗り継いで、目指すブルーライオン目黒へ。営業の担当は女性の方々。ハキハキしている。お姉さん、江戸っ子なのね。3ドアのリアシートに出入りしてみる。子供たちも乗ることを考えれば、実用上はやはり5ドアかな。ソリッドのインディゴ・ブルーは新鮮だ。さすがに、契約する可能性がまったくない東京のディーラーで見積書をもらう勇気はなかった。 その後、東西各隣県のブルーライオンに出かけ、見積書をいただく。最寄りのブルーライオンのそれと都合3枚の見積書を比較検討する。欲しいのは206本体。それに必要なお金は出しますが、それ以外の負担を如何に抑えるか、ということが課題です。既存の軽自動車はディーラーの下取りには出さず、別ルートで処分。したがって、それにかかわる査定料、各種手数料はナシ。車庫証明もこちらで用意します。また、基本的にフロアマット以外にオプションは考えない。欲しいのはあくまで206本体のみ。しかし、保険と税金はどうしようもないなあ。
しようがないので自分で自治省地方税課に電話で問い合わせる。本県の職員に比べれば、こちらは丁寧で紳士的、頭も良さそう。メーカーが自治省に申告する課税標準基準額の5%が取得税額。プジョー206XT5ドアの課税標準基準額は1,611,000円。その5%(100円未満切り捨て)の80,500円が取得税額。「この税額は全国一律で、自治体による差はないはずです」という説明。両隣県のブルーライオンの見積書の税額はこの税額に一致。最寄りブルーライオンの取得税額だけがこれより高い。いったいどういうことなのか。営業担当者に確認しても、間違いないとのこと。ディーラーが適当に設定しているのだろうか。その差額はどこへ行くのだろう。 プジョー・ジャポンのフリーダイアルに問い合わせの電話を入れる。「調べてご連絡します」と担当のT氏。それにしても県税事務所の職員の対応には納得がいかない。『県職員録』で担当者の氏名を確認し、県税事務所所長宛に苦情および問い合わせの文書を郵送する。ポイントは4つ。(1)プジョー206XT5ドア(型式GF-T14)の本県での取得税額をご教示いただきたい。(2)本県の自動車取得税額の算出方法についてご教示いただきたい。(3)適正でない税額を要求するディーラーに対して行政指導が可能かどうかお知らせいただきたい。(4)県税事務所の自動車税係の担当者は、窓口としての資質と適性を欠き、職員配置に問題があるので、ご検討いただきたい。 投函した翌日の午後、県税事務所のM次長から電話で回答があった。対応は早い。問い合わせについての回答は次の通り。(1)先日は資料がまだ手元になかったので、税額をお知らせできなかった。昨日やっと自治省から新車分の課税標準基準額の通知が届いた。80,500円で間違いない。(2)本県が独自の算出方法を採用しているということはない。課税標準基準額に5%の税率を掛けて算出する。(3)行政指導はしない。窓口で徴収する金額が間違っていなければそれ以上のことはしない。(4)よく指導しておきます。「今後職員の対応に改善が見られなければ、今度は知事宛に文書を送りますよ」と釘を刺して電話を切る。 プジョー・ジャポンのT氏からも電話が入る。「そちらの県税事務所に問い合わせましたが、要領を得ません。あの担当者はいったい何なんでしょうね。」「ブルーライオンの担当者には、適正な税額を調べるよう連絡を取りました。」その後、新たな見積書をいただいたが、取得税額は80,550円。100円未満は切り捨てだろ! どのディーラーと契約したらいいのか。最寄りブルーライオンはちょっと不安だなあ。かといって、隣県のディーラーだと遠隔地費用が加算されるし、購入後のメンテが面倒だ。市内には、ブルーライオン以外にもプジョーを取り扱っているお店もあるらしい。しかし、一抹の不安を抱えながらも、結局最寄りの正規代理店ブルーライオンを通して購入することに決心する。正規代理店ならプジョー・ジャポンも知らない顔はできないはずだ。念のため、再度プジョー・ジャポンのT氏に電話を入れ、言質を取る。「何か不都合があったらよろしくお願いしますよ。」 購入を決断した最後のだめ押しは、三本和彦さんのテレビ番組「新車情報99」。日頃辛口で滅多に車を褒めることのない三本さんが、206を褒めちぎっていました。「日本の自動車メーカーも、このような車作りを見習ってほしい……。」番組オンエアの翌日、契約書に捺印しました。206を初めて見てから1ヶ月ちょっと、ヨーロッパの小型車にしようかなと思ってから3年余り、こんなふうにしてやっと発注契約にこぎつけたのでした。納車が待ち遠しい……。
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オートローン 電話が鳴る。おっ、いよいよ納車の連絡か。ところが、「信販会社の債権担当の者です。」うん?「引き落とし日にご入金がなかったのですが……」どうやら車の代金のことらしい。「このままご入金がないと、お客さまの信用にキズが付くことになります。」
数日後、再び信販会社から電話が入る。先日とは別の担当者。「再引き落としの期日が迫っていますので、ご入金の準備をして下さい。高額ですのでよろしくお願いします。」これは、どう考えても債務者の扱い。心配するなとは言ったものの、プジョーの代理店は口頭で説明しただけで、確認できる書面などは何もない。納車は延び延びになっていたし、「詳しいことは分からない」を繰り返すばかりだった。最悪のシナリオが脳裏をよぎる。
市役所消費生活センターのSさん、聡明なだけなく、熱意に満ちて、しかも使命感さえ感じさせ、まさに悪徳業者を懲らしめる正義の味方。「納期の記入のない契約書なんて信じられません」とお叱りを受ける。事前に信販会社と交渉していただいたらしく、今回の件は、内容証明の正式な書式ではなく、「支払停止の申出の内容に関する書面」という簡略版でよいとのこと。教えていただきながら記入欄を埋めていく。郵便局から配達証明で発送。とりあえず、これで債務者扱いを受けなくて済む……、のかな。
【教訓1】 輸入車の納期を当てにしてはいけない。外洋を船で来るのだから、天候次第のところもある。予定はあくまで予定。夏はバカンスで生産ラインも止まる。通関手続きもあり、もしPDI(Pre
Delivery Inspection)で不具合が見つかれば修理も必要。期日の厳守は、むしろ日本人固有の特異性と思った方がいい。
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納車カウントダウン 99/11/01(月) プジョー代理店の営業氏から電話。「11/05入船予定です。輸入元に確認しました。」事前に、プジョー・ジャポンのT氏から、11/05入船、通関、PDIののち、11/20前後には最寄り代理店に配送の予定、との情報を得ていたので、営業氏に、正規代理店としてもそのあたりの情報の確認をお願いしておいた。今度はちゃんと輸入元と連絡をとっているようだ。 99/11/05(金) 営業氏に登録用の印鑑証明を渡す。以前渡してあったものは、納車の遅れから、有効期限が過ぎてしまった。もちろん旧証明は返していただく。「夕方になったら入船の確認をしてみます」とのこと。夜、「予定通り入船しています。割り当ての車両も確かにあります」との連絡。とりあえず、船は着いたようだ。 99/11/06(土) 営業氏と電話でやりとり。「納車までの途中経過についても、通関やPDIの進み具合について、その都度、輸入元に確認を入れて、状況をこちらに知らせていただけませんか」「その都度ってわけには……。ほかにもお客さんがいらっしゃいますし……」。「船はどこの港に着いたのですか。通関はどこで?」「ヨコハマ……」。「プジョー・ジャポンのPDI工場はどこにありますか。国内での輸送は船ですか、陸送ですか」「……」。正規代理店なんでしょ、もっと勉強してね。
99/11/15(月) 現有のトゥデイの車検は明日まで。まさか車検の期限に次の車が間に合わないとは夢にも思っていなかった。経費を抑えるために、プジョー代理店とは下取車の話を一切していない。何とかしてよ、とお願いするのは悔しい。結局、トゥデイを引き取ってもらう中古車屋さんから、代車を借りることになった。長い間お世話になったトゥデイ君は、慌ただしく夜の闇に消えて行った……。さようなら。 99/11/17(水) プジョー206が、日本自動車研究者&ジャーナリスト会議(RJC)が選考する今年の最優秀輸入車「インポート・カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞、という新聞報道。そうだろ、そうだろ。車を見る自分の目が間違っていなかったことを実感する。うれしい。夜、初めての方から当ホームページ1000カウントゲットのご報告メールをいただく。記念すべき1000カウントは、206XS/タンジェリン・オレンジのオーナーさんでした。これも何かのご縁です。 99/11/18(木) 代理店の営業氏から電話。「今週末にはPDIが終了するようです。輸入元に連絡をとって確認しました。」フムフム。ということは、来週末頃ってことかな。わくわく。
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納車の日 いよいよ納車当日。10:00という話だったのに、30分も遅刻。最後の最後まで困ったもんだなあ。保険屋さんを待たせてしまった。車検証等の書類と自動車税の差額を受け取り、一通りの操作説明を聞く。あとは取説読むから……。どうもご苦労さま。いやあ、ついに来ました。ドラマチックな紆余曲折もあって、長かったなあ。(涙、涙) 約束通り、早速銀行で代金を振り込み、とりあえず中古車屋さんに代車を返しに行く。奥さんが運転する206が後ろからついて来る。バックミラーに写るその顔付きは、やっぱりカッコイイ。東洋人の顔付きをした日本車たちの中にあって、確かに異彩を放っている。帰りは、私が運転。そうなんです! 実は206に乗るのは、今日が初めてなんです。試乗もしないで車を買う程無謀なことはありませんが、だって、大都市の販売店と違って、地方の販売店には、どこにも試乗車なんてなかったんですもの……。 乗り心地は、うわさ通り、絶妙って感じですね。硬いとか柔らかいとかいう基準で表現できる代物ではないようです。小さい振動は柔らかく吸収し、大きな揺れは、しなやかにしっかり支える、という感じでしょうか。安心して乗っていられますね。心優しい気分になります。板バネだった先代のヨンマルや、普通貨物のいまのハチマルのことを思うと、まさに乗用車です。もちろん比較にはなりませんが……。 運転した第一印象も、うわさ通り、エンジンがよく回るなあ、って感じ。オートマなのに、エンジンブレーキがすごくよく利きます。ステアリングは、気持ち太めで握りやすい。パワステは、軽すぎず重すぎず、ちょうどいい感じ。ただ、アクセルペダルが手前にせり出しているので、すねの筋肉がつりそうになります。踏み込みが足りない、もっと踏み込め、ってことなんでしょうね。 給油のとき、給油口から吹きこぼしちゃうことがある、と聞いていました。ボディのフタのさらに奥に、もう1つ弁のフタがあるんです。最初の給油のとき、スタンドで「気を付けてね」とお願いしたら、お兄さんビビってしまったのか、八分で止めてしまいました。満タンって言ったのに……。 オプションのアクセサリー・パーツは、前後のマッド・ガード、ドアステップ・プロテクター、ドリンク・ホルダー、それからもちろんフロア・マット。これらはみんなサービスでした。トランクに、ラゲッジ・ネットが付いていましたが、これもサービスだったのでしょうか。別途注文したタッチアップ・ペイントもサービスになりましたが、CDチェンジャーだけは、お金を払いました。取付工賃はサービス。サンバイザー、ボディ・カバーもどうですか、とすすめられましたが、もういいよ、って断わりました。 発注契約時に、車庫証明はこっちでやるからって、見積りに入れなかったのですが、結局、図面と承諾書を渡しただけで、印紙代も払わないまま、あとはむこうがやってくれました。希望ナンバーも、特に手数料とかは請求されませんでした。こんなにサービスして、商売になるのでしょうか。もし私が経営者だったら、こんな営業はさせませんけどね。(笑) 当初、どう操作してもCDの音が出ませんでした。工賃がサービスだからって、いい加減な取付したんじゃないの。連絡する前に、念のためにもう一度確認したら、CDが裏返しでした。ありゃりゃ。CDチェンジャーなんて、我が家では、これが初めて。6連奏だけど、まだ、入れるCDが6枚もないもんね……。 納車初日、街中を50キロ余り走りました。発注契約からおよそ6ヶ月。辛抱のかいがあって、やっと念願のPEUGEOT206を手に入れることができました。奥さんの2回目の成人式のお祝いのつもりが、結局、クリスマス・プレゼントになってしまいましたけどね……。 |
エピローグ この「購入記」を読まれて、輸入車の購入を躊躇される方がもしあるとすれば、それは私の本意ではありません。納期の点を除けば、それ以外は、取得税にせよ、信販契約にせよ、輸入車に固有の問題ではないからです。税金や保険料などのあずかり金について、適切な説明ができるかどうかは、輸入車、日本車にかかわらず、販売店やそこの営業マンを評価する1つのポイントだと思います。 輸入車の国内シェアがおよそ5%という日本の現状は、世界的に見れば、極めて異例です。ガイシャに対する固定観念や偏見には、まだまだ根強いものがあるようです。確かに日本車の品質管理は、世界的にハイレベルなのでしょうが、自動車の価値は品質だけではないことを、プジョー206から教えられました。おっかなびっくりながらも、輸入車のオーナーになったのは、プジョー206との出会いがあったからです。 長くなりましたが、「おっかなびっくり輸入車購入記」は、これでオシマイです。最後までお付き合いいただいた皆様、どうもありがとうございました。なお、プジョー206に関心をお持ちの方は、引き続き、「およよ206メンテナンス日記」をご覧下さい。何かお役に立つことでもあれば幸いです。 |