〔車体の作成(その9)〕
 
 
 
 車体のハンダ付けに先立って2つの作業。1つは、木製部分の塗装。【上画像】組立後では塗料が吹き付けできない箇所ができます。といっても本塗装ではなくて、今後の塗装の下地と防水加工を兼ねたもの。ハンダ付けのフラックスの水洗いにも対処。合板は水に弱いですからね。重ね塗りを考慮して、ワフの床板と荷室の仕上げに使ったこげ茶のラッカー塗料の残りを流用しました。ホキの車体の内側の色としてはもう少し明るい茶色がいいかな。
 
 
     
 
 
 もう1つは、ピン穴の充填。仮組みのために真鍮板にピン穴を開けていましたからね。この補修術はワフの加工で習得。間違って穴をあけてしまったときのごまかし方です。ハンダが表にしみ出るように真鍮線を内側からハンダ付け。【上左画像】表側からハンダ付けすると余分なハンダの処理が面倒になります。真鍮線をペンチで切り取ってヤスリがけ。番手の高いペーパーで仕上げればピン穴は跡形もなくなります。【上右画像】
 
 さて、以上で車体組立のすべての準備が整いました。キット加工の場合はここから始まるわけですが、実はパーツを準備するここまでの作業が大変なのですよね。てなわけで、パーツを並べて記念撮影。【下画像】これだけで、もう、どおだあ〜、という心境です。では、車体のハンダ付け組立に取りかかりましょう。
 
 
 
 

 車体の真鍮板にはすでに取付用のアングルをハンダ付けしています。ハンダごての熱でこれが融けてしまっては元も子もありません。ティッシュに水を含ませてしっかり養生します。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 余分なハンダの処理をしなくてもいいように内側からハンダを流します。外側に染み出るようにたっぷり。ただし、ベニアの妻板部分は外側から。【画像白丸部分】ハンダ付け後のフラックスの処理を忘れずに。お湯の流水で洗うのが一番ですが、防水塗装したとはいえ、現状でそんなことは無理。たっぷり水を含ませたティッシュでしっかり拭き取ります。側板の下端をヤスリで面取りするといい感じに仕上がります。
 
 
 
 
 
 
 


 車体組立の最大の難関。前後の妻板のハンダ付け。すでに用意してあるアルミ板のスペーサーを内側に入れて妻板をセットします。もちろん周辺部分は濡れティッシュで養生。余分を残してカットしていたところにフラックスを塗り、細切れのハンダを置いて、さあ、ハンダごての登場。200Wの大容量もあって面白いようにハンダが流れます。
 
 
 
 
 
 
 
 


 妻板のV字部分のハンダ付け完了。この余分は後で削り取りますから、内側にまでしっかりハンダが染み込んでいないとハンダ付けしたことになりません。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 上端の妻板アングルはまだ取り付けません。というのも、これを外さないと内側のスペーサーが取り出せないからです。スペーサーが強固に密着していたので、一瞬、スペーサーを組み立てたスチールネジにハンダが付いたのかと心配しましたが、そうでもなく、大事には至りませんでした。ふう〜っ。スペーサーの工夫が思い通りに実を結んでニンマリ。
 
 
 
 
 
 
 
 


 妻板周辺の余分な真鍮板を削り取って妻板の取り付け完了。……と、さらりと書くところが男の美学。(笑)実はこのヤスリがけには、少なくない時間と手間と集中力が費やされています。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 全体のヤスリ仕上げが終わったところで、最後に妻板アングルをハンダ付け。妻板が若干湾曲した感じになったので、クランプで固定してハンダ付け。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 妻板アングルの取付完了。妻板の強度も確保。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 妻板の組立完成。当初、こんな加工が本当にできるのかと半信半疑でしたが、ちゃんとできました。この平面の立体構成には、我ながら、美を感じますね。


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
美しい!

 
 
ホキ車体の完成